【社員インタビュー⑩】億単位の売上は、お客様からの信頼の証。 自分の頭でとことん考え抜く仕事の心地良さ。
入社の経緯を教えてください
山登り・川下り・キャンプ。大学時代は、アウトドアサークルでの活動に夢中でした。その延長線で、「卒業後は、旅行系雑誌の編集者かな」なんて考えていましたが、狭き門ですから、そう易々とことは運びません。気付けば就職活動期間も終盤に迫っていました。
さすがに業界にも職種にもこだわっている場合ではなく、そうなるともはや給与くらいしか判断基準がなくなるわけです。そこで、就職ナビサイトで初任給が高い順にソートして、片っ端から見ていくことにしました。
そこで初めて知ったのが当社、というわけです。専攻は文学部・日本文化学科でしたし、アルバイトも接客業で、IT 知識はおろか、興味すらまったくと言って良いほどなかったのですが、「自由に働けそう」という雰囲気に惹かれて、決めました。
そんな私でしたが、入社後、プログラミング研修が始まると、「もしかして私、開発向いているかも?!」と思えるくらいのめり込みました。きっと、ロジックを積み重ねて、答えを導いていくプロセスが性に合ったのでしょう。
未経験から追いつけ追い越せで研修課題を人一倍早く片付けた自信も芽生え、「開発をやっていくんだ」と思いきや、配属は営業。とはいえ、基本的なプロセスに変わりはないだろうから「どこでもやっていきますよ」と、楽しむ気持ちで乗り込んでいったことを覚えています。
仕事内容とそのやりがいを教えてください
配属後は、既存ユーザに他製品を提案するリセール部隊として大企業4社とその子会社2~30社の担当からスタート。2年目には6,000万円規模、3~4年目には1億円規模の受注を獲得できるようになり、「大手企業に、大きな金額のシステムを売るために、戦略的に、ロジカルに営業活動を行う」というやりがいにすっかりハマったかたちです。
そして2020年より、営業のマネージャーとして、プレイヤーとしても案件を抱えながら、メンバーの目標数字の管理、育成、チームの営業戦略全般を担うようになりました。
特に戦略を練ったり、数字を分析したりするのが好きなので、「目標に対して、どういう案件を狙って、どれくらいのリソースをかけて、どうアプローチしよう」といった目算を立て、経験とデータに基づいて決断、思い切って行動していくという日々です。そんな目論見通りチームが成果を上げた時の喜びは、一プレイヤーとしては味わえなかった醍醐味かもしれません。
営業というのは、「売る」仕事。あらゆる側面から「売る」をとらえ、状況を変えるような勝因をとことん考え抜くことに尽きます。そのために私たちは、「バイヤー相関図」という手法を用いて、役職や組織図、会議体といった表層には顕れない、人間関係や企業カルチャーの深いところまで食い込んだ情報をマッピングしていきます。
こうした情報に基づいて営業シナリオを描き、さらに周囲の社員からアドバイスをもらってブラッシュアップを繰り返して精度を高めていく。そんな「足ではなく頭で稼ぐ営業スタイル」を、自分自身のみならず、若くしてチームを率いて体現するダイナミックさは、他では味わえないと思っています。
これまで最も印象的だった経験を教えてください
振り返ると、どんなに考え抜いても勝ち筋が見えない案件について、上司・先輩に相談したら、「もっと考えなよ、そうすれば出てくるでしょ」と言われて、悔しさに涙を噛みしめた思い出もありました。
そんな試行錯誤の果てに、「売る」の前に「いかにお客様のことを知るか」、そう、「営業って知れば知るほど楽しくなる」ということに気づいたんです。それで、日々ニュースをチェックしたり、沿革を把握したり、行ける限りの事業所・工場へ赴いてみたりするうち、お客様やその現場の課題感を「ジブンゴト」のようにとらえられるようになっていました。
それが効を奏して、7年ほど新たな売上がなかったお客様に年間1億円以上の受注をいただくことができたのです。そのお客様たちとは、飲みに行ったり、釣りへ行ったりなどたくさん交流させていただき、さらには、情報システム子会社の社長様には、結婚式で乾杯のご挨拶していただくほどの関係性に。それくらい相思相愛になるくらいの営業も理想の1つなんだろうなと思います。
もう1つ印象的だったのは、マネージャー就任です。ちょうど会社も大きく組織が変わるタイミングだったこともあり、いきなり部下10人を抱えることになったのですが、初めてのマネージャーとしては荷が重かったと痛感しました。それでも当時、そろそろ一プレイヤーから脱して、新しい仕事にチャレンジしてみたいと思っていたこともあって、まさに渡りに船、断る選択肢はありませんでした。
実は、時を同じくして妊娠も判明。つわり×マネジメント、ダブルの初めて尽くしを手探りで乗り越えていったかたちです。そして、周囲の多大な協力もあり、配下の2人のリーダーに業務を移管しつつ、お客様の挨拶を済ませ、スムーズに産休へと移行できたことは本当にありがたかったです。
実は出産直後から「早く仕事に戻りたい」という気持ちでいっぱい。育児休暇中も耳に入ってくる、同期をはじめとした同僚の活躍、嬉しさ半分さびしさ半分ですが私がいなくても回っているチームの状況に、焦りばかり募っていました。ですから、復帰して3カ月後に、一プレイヤーとして担当した案件で1億円の受注ができた時は、ホッとするとともに、勘が戻り、自信が回復。これでようやく部下たちに背中を見せられると意を新たにしたものです。
今後挑戦したいことを教えてください
今の私のマネジメントにおける課題は、ズバリ教育です。特にコロナ禍のリモートワーク中心のスタイルでは、コミュニケーションが取りづらい、各々の仕事ぶりが見えにくいということもあって、よりいっそう難度が上がっています。マネジャーなら誰しも、どこに困っているかを聞く場を意識的に作らないと、何も見えなくなるだろうという不安があるはずです。
そこで私はこまめに1on1を行い、一人ひとりの特性に合わせた指導をしていくことを徹底しています。幸い、WHIにはマネジメントに関する研修も充実しており、ヒントをもらうことが多く、大きな助けになっています。
マネージャーに続く次の目標として、会社史上初の女性役員の座を見据えています。そこにこだわる理由は2つあります。1つは、私は目の前のことにとことん取り組むタイプなのですが、だからこそ、昇進し職位が上がるたびに広がる視野によって、目の前の景色を変えていくことで、それに伴う大きなチャレンジを楽しみたいからです。もう1つは、出産・育児を経た管理職として、自分が後輩たちへのロールモデルとなりえる、という自覚が芽生えてきたためです。女性役員という立場は、それらを一番エキサイティングなかたちで叶えていくれるんじゃないかと確信しています。
また、先輩たちと女性向けの働き方セミナーを主催しているのですが、それを発展させるかたちで、より多くの社内の女性に声がけするのはもちろん、社内の男性やお客様にも展開していくことも企画しています。女性の働き方は、男性に理解してもらってこその最先端。そんなかたちで、WHIが掲げる「『はたらく』を楽しく」を伝播していく使命もあるはずです。
WHIで働く魅力を教えてください
WHIのように、大企業の役員に、二十歳そこそこで対峙させてもらえる企業なんて、本当に稀です。役員室へ足を踏み入れる瞬間の胸の高鳴りは、間違いなく醍醐味の1つに違いありません。しかも、決まり切った仕事をやらされるのではなく、自分自身で仕事を見つけて自分でとことん考えてやっていける分、腕が鳴るわけです。
なぜそんなことが実現できているかをたどっていけば、それはWHIの社員たちが揃って人としてのすごさを備えていること。会社の魅力を1つ挙げるとすれば「人に恵まれていること」と胸を張って言えます。私自身、何度も厳しい指摘を受けてきましたが、それらはすべて私の成長を考えてくれてのもの。それをくりかえすうち、頭をよぎる「上司だったらどう考えるだろう」を再現するだけで、成長するスパイラルに突入します。今では思考が似通いすぎて、同じ台詞を同時に発声することがあるほどになりました(笑)。
私が入社当初感じた、「尖った人たちを許容する、本当に多様性に富んだ文化」「これまで生きてきた中で、こんなに人の話にワクワクしたことない」という想いを皆さんにも感じていただきたいです。