みなさん、こんにちは!アンティル経営企画本部の石神です。
本日はアンティルの新スローガンである『理想共創パートナー』について、検討の背景やそこに込められた想いを代表取締役の桂と取締役の久井にインタビューしてみました。
桂俊成 株式会社アンティル 代表取締役(TOP画像右)
大学卒業後ベクトルに入社。同年イニシャルに出向し、社長室にて新規事業参画や、IRの業務を兼任。2015年、アンティルに異動し、同年全社営業MVPを獲得。翌年も獲得し2年連続MVPになる。PRだけではなく、売上までの導線作りを設計するコミュニケーションが得意。20年、アンティル代表取締役に就任。22年、株式会社ベクトル執行役員に就任。
久井直人 株式会社アンティル 取締役(TOP画像左)
大学卒業後ベクトルに入社。アンティルにてPR業務に従事した後、ベクトルチャイナに転籍し、中国へ駐在。帰国後コミュニケーション活動全般のプランニング及び実施マネジメントに従事する一方、リスクコミュニケーションサポート、経営層等へ向けたメディアトレーニング、大学・企業等でのPR・コミュニケーションに関する講演・講義なども行う。
マーケティング領域を超え、企業が掲げる理想像を実現
― 早速ですが、なぜスローガンを「マーケティングパートナー」から「理想共創パートナー」へリニューアルしたのでしょうか?
桂:まず、「マーケティングパートナー」を設定した経緯から話しますね。近年、コミュニケーション業界が変化していく中で、クライアントの抱えている課題は、PRだけでは解決出来ないものが多く発生するようになってきました。実際にクライアントが希望されていたメディアで取り上げてもらえても、売上が伸びないということもあったんです。そのため、僕自身が売り上げを見据えたコミュニケーション設計を意識するようになりました。
その後アンティルの代表に就任した際に、社員のみんなにも、顧客の売り上げ向上に焦点をあてたマーケティング視点でのコミュニケーション設計を身につけて欲しいと思っていたので、「アンティル=マーケティングパートナー」というスローガンを発信してきました。このスローガンで3期やってきたことで、マーケティング視点でコミュニケーションプランを考える人は増えたと感じています。
ですが、最近はマーケティングコミュニケーションでは物足りなくなってきました。クライアントの課題解決を行おうとした時に、マーケティング領域を超えた企画が必要だと感じてきました。
「クライアントの事業成長に寄与できることは領域を限定せずに全部やる」みたいなメッセージを伝えたく、これからのアンティルもそういうことをやりたいと久井をはじめとしたメンバーと話し合い、「理想共創パートナー」へとスローガンを変えることになりました。
― なぜ、このタイミングでの変更だったのでしょうか?
久井:そもそもの問題意識として、アンティルに限った話ではなく、PRや広告といった業態が世の中のための「具体的な何か」をつくっている産業ではないよなというのがありました。具体的なプロダクトやサービスをつくり出しているのはメーカーなどの企業なのです。じゃあ我々が世の中のために何ができるか、どう貢献できるのかという部分に立ち返った時、「もっと世に知られた方がいいこと」「みんなが使った方がいいもの」などを広めるお手伝いをすることなのだよなと。
そうした一方で、ここ数年のパーパス経営の流れなどもあり、企業やブランドが成し遂げたい「理想」を明文化し、大命題として掲げるところが多くなりました。
例えばソニーのパーパス「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」や、東芝の経営理念「人と、地球の、明日のために。」などがありますが、我々はそうした企業が掲げる理想像を実現していくために、コミュニケーション面からサポートしていくこと、それ自体が存在意義なわけです。「マーケティングパートナー」では言い足りなかった、伝えきれていなかったものがそこには在ります。この辺りの議論を重ねる中で出てきた言葉が「理想共創」です。そしてこれらは当然、ベクトルの経営理念でもある「いいモノを世の中に広め人々を幸せに」にも通ずるものなのです。
― 時代の流れに沿って、クライアントに向き合うことで生まれたのが「理想共創」なんですね。
アンティル社内では昨年12月に発表されましたが、いつ頃から考えられていたのでしょうか?
桂:久井と相談し始めたのは去年の10月くらいです。
個人的には去年の3月くらいから、「マーケティングパートナー」というスローガンを変えたいなと感じていました。
一緒に働く仲間の理想も応援し、行動できる会社へ
― スローガンが変わり、アンティルの提供するサービスでこれまでと変わる部分はありますか?
桂:昔は、「話題になりたい」という与件があれば、TVに出すことをメインに提案することが多くありました。「マーケティングパートナー」を掲げてからの3年間は、例え「テレビに取り上げてもらいたい」という要望をいただいても、なぜTVに取り上げられたいのか?話題化させたいのか、それとも別の目的があるのか?と言った目線からクライアントと話し合い、課題解決や目標達成のための提案をすることが多くありました。
これからは「理想共創パートナー」として、今まで以上にクライアントの理想を実現するためにはどんな課題があり、どんな解決策がベストなのかを、広い視野を持って提案していきたいと思います。具体的には、企業の事業創造や人事組織開発なども積極的にサポートしていきたいです。
久井:「理想」を「共創」するので、そもそも相手の「理想」について根本的に考え、議論する必要があります。在るべき姿はどういう姿なのか。そもそも何を実現していきたいのか。そういった部分からの深い考察、理解が必要となりますが、いずれにしても理想を実現させるためのあらゆることを提案、実行すべきと思います。HR、BizDevなども含まれます。理想に対しての解決策をニュートラルに考えて実行するのです。ただし、我々の立脚点はあくまでもPR。その観点、コミュニケーションのプロフェッショナルであることは大前提としてあります。
― スローガンが「マーケティングパートナー」の時でも、クライアントさんの課題に根底から向き合うことは多くありましたが、「理想共創パートナー」としての事例はありますか?
久井:まず勘違いして欲しくないのは、今までやってきていることも理想共創の活動の一環ということです。新しいことをやろうとは言っていません。PR活動そのものがそうだと定義しているわけで。広報やマーケティングは企業が理想を実現させるための非常に重要なパーツですよね。そこのサポートをしてきているのですから、共創活動をすでにやっているのです。アンティルのメンバーには、そこに対しての見方、視点を変えよと改めて示したかたちになります。
また、CIや商号変更、パーパスやミッション・ビジョン・バリューの策定などへの関与をさせていただいているところは、理想共創の「理想」部分の構築から携わっていると言えます。それらもこれまでもやってきていたし、これからも携わっていきたいところです。
桂:ここ数年で大きなクライアントからの信頼も増し、任される範囲も増えてきています。
現在も進行中のプロジェクトでいうと、外資系メーカー様は広報の代理店としての役割だけでなく、その企業の広報分野を組織ごと任せていただいていたり、日本上陸時の企業としてのブランドメッセージを一緒に考えたり、クライアントの事業活動の一部を担わせていただいています。
また広報・宣伝企画を考えるだけでなく、べクトル本体と連携して出資させて頂いたり、人事組織開発もサポートさせていただいているクライアントもいます。こういった各企業様のニーズを踏まえて柔軟に幅広い領域のサポートをしていくことで、理想共創を体現していけるのではないかと思います。
― 新スローガンが定められ、改めてアンティル社員に求めることはどういうことでしょうか?
桂:頼まれていないことはやらない、といったスタンスではなく、理想にたどり着くためにはプロアクティブに動くことが必要です。
久井:主体性がより必要になってきますよね。
桂:クライアントの理想にたどり着くために本当に抱えている問題はなんなのか、それを解決するためにはどのような方法があるのか、ということをもっと広い視野で考えて欲しいです。いただいたお金以上のパフォーマンスを出そうという強い気持ちを持てる人が、今後のアンティルには特に必要になってくると思います。会社としてはクライアントだけではなく、一緒に働く仲間の理想もしっかり認識して応援し、行動できる会社にしていきたいと思っています。
― 最後に、今後入社される人に向けてメッセージをお願いします!
久井:ここで言っている理想は、クライアントの理想だけを指しません。アンティルで働く皆さんの理想のことも含んでいます。クライアントの理想を実現させるお手伝いをしながら、自身と仲間の理想を共に創りあげていける、そんな組織で在りたいと考えています。
桂:理想を叶えようと仲間たちが動いてくれる組織になっていると思うので、明確な夢をもって、アンティルで新しいチャレンジをしてもらいたいと思いますし、そう言った環境が理想の職場だと思っている方をお待ちしてます!