1|「動物園志望」から「魚の世界」へ──キャリアの転機
私は元々、動物が大好きで専門学校では飼育について学び、豚やヤギ、馬など大型草食動物に惹かれていました。
北海道の牧場にもインターンへ行き、本格的に酪農や飼育に携わりました。
しかし冬の厳しい寒さと積雪、さらに生活環境の不便さに直面し、「これを一生続けるのは難しい」と現実を知ることに。
次に目指したのは動物園。ボランティアとして羊やヤギの世話をしながら就職試験を受けましたが、倍率は数十倍。合格はわずか数名という狭き門でした。
結局採用に至らず「このままでは働き口がなくなる」と不安を抱いた時、アルバイトしていたスーパーの経験を思い出し、別の業界に視野を広げることを決意しました。
2|たこ一との出会いと入社の決め手
数あるスーパーの中で私が選んだのは「たこ一」でした。
就職サイトで偶然見つけたとき、まず惹かれたのは選考内容。
他社が面接や筆記試験中心なのに対し、たこ一は「三枚おろし体験」「市場見学」など、現場重視のスタイルでした。
これまで動物を扱ってきた自分にとって、実際に魚を触りながら選考を受けられる点は新鮮で「ここなら面白そう」と直感しました。加えて、自宅から自転車で20分という通いやすさも魅力でした。
動物園志望から鮮魚の世界へ、大きな方向転換ではありましたが、
選考体験を通じて「自分の手で学び、自分の成長を実感できる場所だ」と確信し、入社を決意しました。
3|入社後の挑戦と成長
2025年4月に入社し、八尾店に配属されました。仕事内容は荷下ろし、魚の盛り付けやパック詰めが中心ですが、時間があれば必ず魚を触る練習をさせてもらっています。
最年少入社で不安もありましたが、同期や先輩たちは気さくで、すぐに打ち解けることができました。
仕事での課題は「品出しの速さ」と「さばきの技術」。
入社当初は三枚おろしに苦戦しましたが、今ではハマチなども任されるようになり、スピードと精度の両方が確実に向上しています。
アルバイト経験の延長ではなく、
「昨日できなかったことが今日できる」
瞬間にやりがいを感じられるのが、今の成長の証です。
4|仕事のやりがいと未来のビジョン
特に心に残っているのは、練習でさばいた魚を先輩に「前よりも綺麗になったな」と褒められたとき。
努力が成果につながり、自信につながる瞬間でした。一方で荷下ろしや開店前の品出しなど、体力的に厳しい仕事も多くあります。
しかしそれも「12月の繁忙期を戦力として乗り切る」という直近の目標につながっています。さらに将来的には主任職を目指し、仕入れや売場設計にも挑戦していきたい。
たこ一は「やった分だけリターンがある」会社。
給料や評価に直結するだけでなく、新しい仕事を任されるチャンスも広がる環境が、自分の成長意欲をかき立てています。
5|専門学校生や若い世代へのメッセージ
もし今、動物関係の進路で悩んでいる人がいたら、私は「たこ一という選択肢もある」と伝えたいです。動物園や牧場は確かに夢がありますが、労働時間は長く、収入も低い現実があります。
対してたこ一では、専門学校で培った上下関係や体力、責任感といったスキルを活かしながら、安定した待遇で働けます。
しかも市場に出て自ら仕入れができるなど、他社ではできない経験も豊富です。
友人の話を聞くと、マニュアル作業中心のスーパーが多い中、たこ一は現場で学び、工夫し、挑戦できる面白さがあります。
魚に特化した強みを持つ会社で、自分の力を試してみたい人には最高の舞台だと思います。