メタジェンセラピューティクス株式会社(以下、MGTx)で働くメンバーの入社のきっかけや、事業にかける思いをお届けします。今回は、研究開発担当の田中一己のストーリーです。
★田中 一己★ 慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程(福田研究室)で腸内細菌を研究し、「創薬に携わりたい」という思いから2023年に入社。創薬研究部で腸内細菌創薬シーズの研究に従事したのち、現在は臨床開発部として、研究成果を患者さんのもとへ届ける臨床開発を推進。社内外・関係機関との調整に関わりながら、プロジェクトの計画から実行まで担う。
新しい創薬のアプローチを求めて
慶應義塾大学 で、食品・腸内細菌・健康の関係を研究していました。主なテーマは、米ぬかが大腸炎を抑制するメカニズムの解析です。昔から創薬に関心があり、従来型の化学的な創薬とは異なるアプローチを模索するなかで、食品成分や腸内細菌に可能性を感じていました。
また大学では体育会水泳部の遠泳部門に所属していました。遠泳は「みんなで岸から岸へ泳ぎきる」ことが目標で、組織力が重要なスポーツです。そこで培われた忍耐・挑戦・組織マネジメント(組織を動かす力)・関係者との折衝といった要素は、どれも今の仕事に生かされているように感じます。
就活では他の製薬会社や食品会社も見ていましたが、研究を通じて「腸内細菌は薬になるだろうな」という実感があり、MGTxで働きたいと思いました。また大企業は分業が進んでいる印象で、色々なことに関わるのが難しいかもしれないと思ったのも、この会社を選んだ理由の1つです。
4年で、創薬研究から臨床開発まで経験
入社後は創薬研究部に配属され、基礎研究に携わりました。FMT関連だけでなく、低分子創薬や腸内細菌をターゲットにした研究、マウスを用いた動物実験なども担当していました。当時は社員が5名ほどしかいなかったので、業務範囲や責任範囲が広く、かなり幅広い経験を積むことができました。会社のフェーズが進むなかで、臨床開発部門も兼務するようになり、現在はFMTに関する臨床開発が業務の中心になっています。臨床研究を通じて、患者さんに良い効果が出ているのを確認できた時、強いやりがいを感じます。
臨床開発では、社内の各部門だけでなく、医療機関、企業、規制当局など、さまざまな関係者とやり取りします。技術的な知識だけでなく、相手の立場を理解しながら物事を前に進める調整力が求められる仕事です。新卒で入社した自分にとっては、研究者としてだけでなく、一人の社会人として大きく成長できる環境でした。
支えあう仲間も増えました。2026年5月の全社合宿集合写真
研究開発担当でも、事業視点をもつ
MGTxの良さは、とにかく一人ひとりの業務範囲と責任が広いことです。当社の開発メンバーは、事業や開発の全体像を把握しながら仕事を進めるので、事業経営の視点も身についていきます。大手に行った友人からは「そこまで一人でやるの!?」とよく驚かれます。
また私は臨床開発の部署では、はじめは上長と2人きりだったので、わからないことを勉強しながら、前例のないことを1つ1つ形にするしかありませんでした。私は誰かから習うより、能動的に学ぶ方が好きなタイプなので、この環境があっていますが、決まっていることを淡々と進めたい方には合わないかもしれません。
とはいえ私にとっても臨床開発は入社後に学んだ領域です。最初から体系立った研修があったわけではなく、上司の動きを見ながら、わからないことを調べ、人に聞き、少しずつ理解していきました。知識が足りないうちは、言われたことをメモするだけで精一杯だった時期もあります。最初からすべての知識を持っていなくても、経験のある領域を土台にしつつ、未知のテーマにも向き合い続けることで、活躍の幅が広がっていく環境だと感じています。
自分がいなくなっても、薬は残る
働く上で「自分の存在意義」を大切にしたいと考えています。どうせ働くなら人類に何かしら貢献できること、より多くの人類に影響を与えることをしたいと思っており、今の仕事は気に入っています。
創薬は、自分の死後の人類にも影響を与えられる仕事です。今を生きる人々を助けるのはもちろん、自分がいなくなった後も多くの人を救うことができる。自分の仕事を通じて「全人類が人生で一回はマイクロバイオーム医薬品のお世話になる世界」をつくれたらと思っています。
こんな人におすすめ!
自由と責任を楽しめる人や、前例のないことに挑むのが好きな人におすすめです。少ない人数で回している分、一人ひとりにコミットすることが求められますが、目標達成までの道のりは自由です。前例がないからこそ、新しい方法も提案可能。レールの上を走るのではなく、レールを自分で引いていくのが私たちの仕事です。また責任感のある人が多く、皆が同じ方向を向いているため、会社の雰囲気も良いと感じています。
入社当初は社員5名ほどでしたが、現在では50名を超える組織になりました。人数が増え、事業フェーズも変わってきましたが、前例のないことに挑み、責任を持ってやりきるという姿勢は、今も変わらず社全体に根付いていると感じます。
オンオフ切り替えてプライベートも充実させています。フィジーにて