1
/
5

元々生肉を売りたかったわけではない。私が起業した理由。

こんにちは!ハグオール代表の梶谷です!

今日は私が会社を立ち上げた理由についてお話ししたいと思います。

動物と人間が豊かに共存できる社会を作りたい

社名のHUG ALLは、全ての生命が抱き合いながら豊かに生きるという意味を込めてつけました。
私たちの理念は、「動物と人間が豊かに共存できる社会を実現する」です。
人間の欲のためだけ自然や動物がひどく扱われ社会ではなく、みんなが尊重し合って共存していける社会であるべきだと考えています。

私は2歳の頃にゴールデンのシロを迎えて以来、大学を卒業して上京するまでずっと犬に囲まれて育ちました。
姉からはいつもいじめられていて(笑)、両親も共働きでいなかったので、一人寂しい時間にも、いつもそばにいてくれて、かけがえのない家族であり親友であり姉妹のような存在でした。

物心ついた時から、「犬の生まれ変わりなのかな?」と自分で思うほど犬が好きで、犬の悲しい話は辛くて夜も眠れないほど胸を痛めて、犬の御涙頂戴系映画は一切見れないタイプでした。

動物のために生きたい

いつしか、「40歳、第二の人生で自分の保護団体を作る」というのが自分の目標となっていて、高校の卒業文集にもそんなことを書いていました。

保護活動を開始

高校時代のある日、母の職場の近くで、犬が虐待されているという話を聞きました。その男性が怖くて、みんな何も言えないと。それを聞いて可哀想で居ても立っても居られず、すぐに保護団体に相談しました。ありがたいことにすぐに警察と一緒に動いてくれたのです。それがきっかけとなって、その保護団体にボランティア活動に通うようになりました。

高校生の頃から、シェルターに寝泊まりしたり、往復4時間以上かけて通っては、いつも犬たちのお世話とひたすらうんち掃除をしていました。うんちがついたゲージを高圧洗浄で掃除したり、ゲージの中に潜りこんでへばりついたうんちを取るので、服も髪もうんちシャワーを浴びてうんち臭。笑
そんな姿で電車に乗って家に帰るもんだから、車内では怪訝な顔でジロジロみられていました笑

どんどん過激になる自分

保護団体で活動する以外にも、毛皮反対のデモ行進に参加してみたり、ペットショップ反対のイベントに参加してみたり、とにかく自分が正しいと思う正義を貫きたいと思っていました。でもある日、これって私たち以外の”大多数の人”には何も響いていないんじゃないか?と感じるようになりました。
どれだけペットショップの裏側について熱く語っても、毛皮の悲惨さを伝えても、それは「過激な人たちが過激に叫んでいるだけ」そんな風に世の中の大半の人には見えているのではないか?と考えるようになりました。

実際、高校生時代の私はかなり過激でした。「こんな悲惨な目にあっている現状になんで誰も目を向けないのか?」悲しくて苛立って、人間不信に陥っていました。友達がリアルファーをつけてくれば、毛皮を剥がれた後の動物たちの悲惨な写真を見せつけて、「あんたの身につけてるものは動物虐待!最低!こんなんでよく動物好きとか言えるな!」とか言っていました。ペットショップの悲惨さを伝えたのに、友達が犬をペットショップでむかえたことを聞けば、蔑んでいました。お泊まりに行く時も動物実験が行われていないシャンプーなど全て持参して、わざわざ友達に、「動物実験しているような製品は動物虐待の産物だから怖くて使えない」と言い放っていました。

そんな自分を客観的に見た時に、「自分やべえな」とふと気づきました。めっちゃ過激ですよね笑
よくみんな友達のままでいてくれたなと思います笑
でも、気持ちは変わっていないし選択が変わることもない。だけど、人への伝え方は変える必要があると気づきました。

    初めて保護犬を迎えたのが「ラブラ」。ボランティアに通っていた団体から迎えました。

悲しい現状を知ると、それを知らない人や知ってもなお平然としている人を見て、悲しく苛立ち、当時は自分の正義感を振り翳して攻撃したかったのかもしれません。でも、そんな自分に気づいたときに、”動物愛護”ってどこか過激で嫌がられてしまうのかもしれないと思うようになりました。
実際に、”普通の人”である知人たちに動物愛護とか保護団体ってどんなイメージがある?と聞けば、「過激」といった言葉が出てきたことがありました。

私がそう思った10年以上前とは今は変わっている部分も大きいと思います。以前よりもずっと保護犬という言葉も広がっていたり、リアルファー反対を表明する芸能人も多数出ていて、偏見も減ったように感じます。

ビジネスで社会を変えたい

それでも、”私のような過激な人”が言っていることよりも、ビジネスとして解決できるサービスを行っている方が社会的にも認められやすく、説得力があるのではないかと思うようになったのです。(未熟な私が思ったことなのでご了承ください)

だから、絶対に社会を変えるために起業するという目標を胸に、まずは10年間社会人としていろいろ学びたいと思い、社会人生活をスタートさせました。
そして、26歳の時に2社目の株式会社ミツモアを退社して独立。
結局、犬のために生きたい!という気持ちが抑えきれず、10年も待てなかったですね笑

                     ミツモア時代

そこからはとにかく保護活動にもなるビジネスを考えて、手当たり次第、動物愛護に関心のある芸能人に連絡してみたり、企業にアポを取ったりしていました。また、いずれ保護犬と里親になりたい人のマッチングサイトを作ろうと、まずはマッチングサービスになるようなインスタを立ち上げて、保護犬・保護猫たちの紹介をしていました。
他にもマッチングサイトはあるけど、命の期限とか悲しい様子ばかりが伝えられて、保護に関心のある人しか見ないのではないか?と感じていたので、それよりも保護っこたちは可愛いってことを知ってもらえるようなもっと明るい世界観で、ライブ配信しておひねりとして寄付金を送れるようなプラットフォームを作りたいと考えました。

とはいえ、資金力もないし、そんなプラットフォームの作り方もわからないし、広告収益を得て事業を継続させるための知識も、広告がつきはじめるまで耐えうるだけのお金もない。

そこで、関西の保護団体が多数集まるイベントに参加して自分の想いを伝えて、里親さんを見つけてくる代わりにマッチしたら譲渡金の一部をマージンとしていただくというプランをお話ししました。
里親さんを見つけるための宣伝や、一定の応募者のフィルター掛けや審査などはこちらで行い、本当に良い方だけご紹介する。しかし総ブーイング・・・。
そこで、譲渡金に追加で里親さんから少額を弊社にいただくという形で提案してみたところ、さらにブーイングの嵐!!!
「あんたの金儲けのために使われたくない」と総バッシングを受けました。

今思えば、なんて無茶な話をしてるんや自分、、と思うのですが、当時は至って真剣で、金儲けのために保護犬を使おうなんて、当然考えていませんでした。
その後ペットフードの販売やマッチングサイトを運営している企業の経営者にアポを取って、一連の話をしたところ、保護団体からも里親さんからもマージンをもらうのは難しいと聞き、一旦諦めることを決めました。

多くの飼い主さんにインタビューする中で気づいた食事の重要性

売上の柱を作って、そのビジネスさえあれば保護の方にお金が行き渡って会社として存続できる状況にするために何かをしたいと考え始めました。
とはいえ、何がいいかがわからず、とりあえず犬連れが集まりそうなエリアに出かけていき聞き込みを開始。駒沢公園や砧公園に1日張り込んで、とにかく犬連れの人たちに声をかけて何に困っているか?とインタビューをしていました。

ある人(獣医)には、「私は獣医なんですよ。知識もありますし一般の飼い主さんとは違いますから!」ってめっちゃ怒られて心折れそうになったことも。知識あったらそんなクソフード食べさせへんやろ!!!!って腹立ちながらも、すみません〜って謝ってインタビュー続行したのが懐かしいです。笑

インタビューの中で感じたのは、
「みんな食と健康に困っていること」
というでした。

健康に悩みを抱えている人も多くて、そこから2パターンに大体分岐していることがわかったんです。

1、獣医師に勧められて療法食へ
2、今のフードに疑問を抱き自分で徹底的に調べて、自分の知識を持って納得できる食事に変える

1の人たちはその後もずっと悩みを抱えている様子でした。むしろどんどん悪化していっているという様子でした。
2の人たちは大抵が悩みが解決していたり、取り組み中の人たちでした。
中には生食に行き着いた人もちらほら。

そこで改めて食の大切さを痛感しました。私自身、すでに生食の良さは実感していたので、自分がやるならこれや!と思い、生肉を販売する HUGBOXが立ち上がったのです!

とは言うものの、実はその前におやつのサブスクをやってみたこともあります。
snaqmeさんをご存知ですかね?まさにあんな感じで、顧客ごとにパーソナライズされていくおやつのサブスク。商品写真まで撮ったけど、公園でインタビューとかしていくうちに、本当に犬たちにとって必要なことで、かつ自分がやりたいことは”これじゃねえ”って気づいて急遽方向転換しました。
犬にとって必要なことの優先順位で考えたら「主食」だったんですが、またいつかおやつは作りたいなと思ってます。

                    おやつのサブスク写真

ここまで紆余曲折ありました。売上の柱になるビジネスでしっかりお金を稼いで、保護犬のプラットフォームを作ると息巻いていましたが、これまた売上作るのが大変。売上上げたいだけなら、カリカリの方が需要はあります。そもそも、稼ぐだけならもっと違うビジネスの方が良かったんだろうけど、「犬のためになることをしたい!」という想いが強かったので、今でもこの選択は間違ってなかったと心底思っています。

ただ、本当に売上を上げるって簡単じゃない。特に生食は一般的に広がっていない価値観であり、抵抗が強い方も多いですよね。
でも、私は生食こそ、健康で過ごせるということがわかっているし、そして、これからもっともっと大きい会社になって、世界を変えていけると確信しています。

そんなこんなでHUGBOXを立ち上げて、ハグオールとして本格的なスタートを切りました。商品についての想いは、本当に書ききれなくらいあるので、それはまた後日お話しします。

同じ想いを持って一緒に世界を変えるために邁進できる熱い方、ぜひご応募お待ちしております〜〜〜!

株式会社ハグオール's job postings
9 Likes
9 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Kimiyo Kajitani's Story
Let Kimiyo Kajitani's company know you're interested in their content