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私たち「株式会社 天地人」は、衛星データとAIを活用して社会課題のソリューションに挑む、JAXA認定ベンチャーです。水道管の漏水リスクを検知する「宇宙水道局」などのサービスを展開しています。
本シリーズでは、天地人のことをより深くお伝えすべく、入社の決め手や業界のポテンシャル、仕事のやりがい、チームのカルチャーを掘り下げた社員インタビューを紹介します。
今回は、GIS技術者として活躍する宮崎真由美さんにお話を伺いました。
プロフィール
宮崎 真由美(みやざき まゆみ)/青森県出身
衛星リモートセンシング&AIソリューション部
東日本大震災をきっかけに地形や地質に関心を抱き、大学院進学時に教育学部から理学研究科へと理転。研究分野は、火山灰を手がかりとした地盤変動について。新卒で航空測量会社に入社し、航空機や人工衛星データを解析する技術職として経験を積んだのち、2021年に天地人へ転職。現在は衛星データの画像解析やGISデータ処理を担当している。オーストラリア在住。パンダをこよなく愛す。
受け身から能動へ。天地人で気づいた“攻める働き方”
ーー宮崎さんは天地人への入社が2021年とのことで、古参のメンバーのおひとりですよね。入社されたきっかけは?
前職は航空測量会社で、主に地理空間データを扱う仕事をしていました。その中で、衛星データの活用に興味が湧いて、「衛星 ベンチャー」で検索したら天地人がヒットしたんです。
ーーその頃からパース(オーストラリア)に住まわれていたんですか?
いえ、入社してから1年経つか経たないかくらいの頃、夫の仕事で急に海外赴任が決まりまして。櫻庭さん(※天地人 代表取締役CEO)に相談したら「世界中どこでも仕事できるよ」と言っていただけて。それで思い切ってパースに住みながら、天地人で働き続けることにしました。
ーーそうだったんですね。入社当時の天地人への印象はいかがでしたか?
櫻庭さんとのお話しがすごく印象的でした。普通の会社にいた身からすると、ベンチャーならではのビジョンや勢いが刺激的で、そのまま入社を決めました。
ーー入社前後でギャップを感じたことはありましたか?
大企業とは違って、受け身ではいられないということですね。自分から仕事を取りに行く、成長していかないといけないと実感しました。入社当初は事業開発のウェイトが大きくて、お客さんのニーズを聞いて検証して、「こんなことができますよ」というのを提案する日々でした。
宇宙水道局のプロダクト開発初期にも関わっていて、「漏水は直接見れないけれど、衛星データや他のデータを組み合わせることで検知できる」という方針を決めるところから携わりました。
技術が一人歩きしないよう、目的や社会実装を常に意識
ーー現在の担当業務を教えてください。
もともとは事業開発も担当していたのですが、今はエンジニアとしての業務が中心です。衛星データの画像解析やGISデータの処理のほか、最近では、新規プロダクトの開発にも携わっていて、概念設計からニーズ調査、データの作成方針の検討などを行っています。
ーー前職までの経験はどのように活かされていますか?
オープンデータの整備に関わっていたので、データがどういう構造で作られているか、原典資料をどう加工してGISデータになるかといった背景知識がありました。このデータはこのくらいの精度しかない、こういう注意をしないと誤解を招く可能性がある、といったことを理解した上でデータを扱えるのは、前職での経験が大きいですね。
また、前職での経験をもとに、入社後に新たなツールとしてArcGISやQGISなどのGISソフトを導入しました。ツールについては、会社のレギュレーションの範囲内で使えそうなものであれば、自分から導入を提案できる文化があるので助かります。
ーー天地人に入社してから、どのような場面でやりがいを感じていますか?
会社のフェーズによってやりがいが変わってきたと感じています。最初のフェーズでは、お客様との距離が近くて、その声を直接聞いて課題解決できたことが嬉しかったです。
次のフェーズではコンパスの機能がどんどん拡張していって、いろんな人に使われていくことにやりがいを感じました。
そして今は、会社として力が出てきて、いろんな専門性を持った人が集まってきています。高瀬さんや白井さん、伊藤さんのような技術者(※)が加わって、やりたいことがポンポンと実現していく。しかも高い解像度で。チームで仕事をしている実感が強くて、それが今のやりがいになっています。
※各メンバーへのインタビュー記事はこちら
- アプリケーション開発部 ソフトウェアエンジニア マネージャー/白井 康雄
- アプリケーション開発部 ソフトウェアエンジニア マネージャー/高瀬 賢二
- 衛星リモートセンシング&AIソリューション部 リモートセンシング技術者/伊藤 拓弥
※2025年11月1日付で、白井ならびに高瀬はVPoE(Vice President of Engineering)共同就任。
ーー フェーズごとで違ったやりがいを感じられるのは、スタートアップならではですね。では、宮崎さんが働く上で大切にしている心構えがあれば教えてください。
「ノーと言わない」ことです。「できない」と断るのではなく、「これならできる」「ここまでならできる」と提案したり、お客様の「これをやりたい」という要望を分解して、本当にやりたいことは何なのか、一緒に考えたりするようにしています。
これは前職の時から変わっていなくて、お客様との距離が近い仕事をしていたので、「できない」とは言いづらかったんです。期待値コントロールという意味で言った方がいい場面もあるかもしれませんが、基本的にはこのスタンスを大切にしています。
また、データもそれ単体でできるできないを判断するのではなく、どう組み合わせて課題解決に活かすかを考えることが重要だと思っています。技術が一人歩きしないように、常に目的や社会実装を意識しています。
社会実装まで関われるエンジニアを目指して
ーー普段はフルリモートの宮崎さんですが、業務管理やコミュニケーションで工夫していることはありますか?
やはり他のメンバーと気軽にやり取りできるタイミングがなかなかないので、定期的に情報共有の時間を設けてもらっています。現状の課題についてみんなで議論したり、業務に直接は関係ない部分でも技術トレンドの最新情報を共有しあったり、という雰囲気が社内にはありますね。
ーー今後どのような方に加わってもらいたいですか?
技術を単なるツールとして捉えて、それをどう課題解決に活かすかに価値を感じられる方だと、一緒に働きたいなと思います。自身が持つ高い専門性を実際の社会実装にどう活かせるのか考えられる人が、天地人にはフィットするのではないでしょうか。
ーー最後に、これからやっていきたいことを教えてください。
衛星データやオープンデータはもちろん、自治体さまからお預かりした貴重なデータも扱えるので、非常にいい経験になっています。
この経験を活かして、プロダクト開発にもっと関わりたいです。データを解析して終わりではなく、それを何かに加えてお客さまに見てもらう、動いて使ってもらうように、お客さまの手に届くところまで持っていく。
それとデータ側とフロントエンド・バックエンドをつなぐ部分をもっと学んで、社会実装まで携われるエンジニアになりたいですね。