文系学部を卒業し、社内で初めてのAIエンジニアとして活躍するIさん。
現在は世界的な半導体メーカーに配属されており、機械設計エンジニアになる予定だったIさんが、AIエンジニアとしての道を歩むまでの経緯や現在の仕事、抱負についてお話を伺いました。
※適性や能力に応じて、新たな分野での業務をお願いすることがあります。
■ここまでの研修を受けられるなら、文系でも挑戦できると感じた。
大学では商学部に所属していましたが、学業よりもサークル活動やアルバイトに重きを置いた学生生活を送っていました。
バンドサークルではドラムを担当し、都内のライブハウスで演奏するなど、仲間と共に大好きな音楽に打ち込む充実した日々を過ごしていました。
しかし、就職活動が始まると、自分のやりたいことがはっきりしませんでした。
営業職を受けてみたものの、進むにつれて自分は営業には向いていないと感じるようになりました。
悩んでいたところ、就職エージェントから日総工産を紹介されました。
文系でも入社後にしっかりとした研修が受けられると聞き、「以前から興味のあった最先端テクノロジーの分野で新しい挑戦をしてみよう」と思い始めました。
さらに、専用の教育施設で4カ月以上の研修が行われると知り、これだけのサポートがあれば文系の自分でもやっていけるかもしれないと、入社への意欲が高まりました。
また、将来的に何らかの専門スキルを身につけたいという考えもあったため、最終的に日総工産に入社し、エンジニア職に挑戦することを決意しました。
■チャンスを得て、社内初のAIエンジニアに挑戦
入社後、私は新入社員研修や工場での実習、教育施設での機械設計研修を約1年間受けました。
本来は機械設計エンジニアとして工場に配属される予定でしたが、日総工産が新たにAIエンジニアの育成を開始することになり、「挑戦してみないか」とお声をかけていただきました。
ITやAIに関する知識は全くなかったものの、最先端技術への興味があったので、これは良い機会だと感じ、即座に受けることに決めました。
その後、AIエンジニアになるための研修がスタートし、外部のプログラミングスクールで2カ月間の授業を受けました。
プログラミングを学ぶうちに、スキルが向上していく楽しさに没頭しました。
基礎を習得した後は、本社でAI研修を受けながら新規のAI事業にも関わり、実践を通じて知識とスキルを身につけていきました。
そして2022年11月から、AIエンジニアとして大手半導体メーカーに配属されました。
お客様の生産性向上のニーズに応えるため、AIを活用して装置トラブルの原因を特定し、事前に問題を検知する方法の確立に取り組んでいます。
私の主な仕事は、装置から収集したデータを分析することです。
最初はこの大きな責任を果たせるのか不安でしたが、やるしかないと心に決めました。
現場では、日総工産が提携しているAIベンダーのエンジニア2名と、顧客企業のエンジニア3名と共に業務を進めています。
彼らは豊富な知識とプロ意識を持ったベテランの方ばかりで、その仕事ぶりから多くのことを学んでいます。
反対に、現場の人々からは「日総工産のエンジニア」としての期待をかけられているので、会社の名に恥じない成果を上げたいという気持ちで日々取り組んでいます。
AIエンジニアとして新たなキャリアを歩んでいますが、機械設計研修で共に学んだ仲間とは今でも連絡を取り続けています。
研修中は、初めて触れる3Dソフトや機械製図に苦戦しながらも、助け合うことで強い絆が生まれました。
休憩時間には皆でバスケットボールを楽しんだことも良い思い出です。
現在の配属先では日総工産の社員は私だけですが、同期の存在があることが大きな支えとなっています。
■私たちの技術で大手企業が抱える課題に挑む
入社時にはITやAIの知識は全くなかった私ですが、今ではプログラミング言語を使い、データ分析まで行えるようになりました。
働きながら専門スキルを習得できたことに、大きな喜びを感じています。
ここまで成長できたのも、充実した会社の研修制度が支えになっているからです。
お客様の課題を解決することこそが、日総工産のエンジニアとしての使命です。
この目標を達成できたなら、AIエンジニア第1号としての挑戦も成功といえるでしょう。
世界をリードする大手企業の課題に取り組むことは簡単なことではありませんが、その困難こそが私にとってのやりがいであり、毎日のモチベーションを高めています。
そのために、プログラミングやAIアルゴリズム、さらに半導体や機器に関する知識も日々学んでいます。
周囲のサポートを受けながら、成長を続けています。
社内で初のAIエンジニアという期待を感じながらも、今の仕事で成果を上げ、未来のAIエンジニアたちが進む道を切り開いていきたいと考えています。
■これから就職活動に挑む後輩の皆さんへ
私も学生時代、文系だと営業や事務、マーケティングなどの職業が一般的だと思っていました。
でも実際は、選択肢はそれだけに限らず、もっと幅広いです。
専攻や過去の経験にとらわれず、新しい分野に挑戦するのも一つの方法です。
日総工産では、自分の興味や意欲に応じて新しい挑戦が可能です。
文系でも最先端テクノロジーの分野で働きたいという方にも、チャンスが開かれています。
次のAIエンジニアとして、私たちと一緒に挑戦してみませんか?