今回は、暗号屋のChoja責任者として活躍するみねさんに、キャリアチェンジで暗号屋に入社したご経験や、自社開発事業である分散型流動性供給サービス『Choja』について深掘りします!
▼ エンジニア 嶺出 湧太 (Yuta Minede)
1991年生まれ。石川県出身。 大学では農学部で林業を学び、卒業後は建設コンサルタント業界に就職する。その後転職して、合同会社暗号屋に入社。入社当初からChoja開発に携わり、現在はChoja責任者として、開発/運用/PM/CSなど幅広く担当している。
“ブロックチェーンが来る!”の直感がこの世界に導いてくれた
—— みねさんは異業種からの転職で暗号屋に入社されていますが、転職理由は何だったんですか?
そもそもエンジニアへの転職は、ブロックチェーンに興味を持ったことがきっかけでした。2017年に弟が教えてくれて仮想通貨の存在を知ってから、”ブロックチェーンが来る!”と直感しその業界で働きたいと思うようになりました。 まだ業界のことが分からないながらも実際にまずは触れてみようと思い、仮想通貨を買ってみたりしましたね。 ただ、当時IT系の知識はほぼなく、”IPアドレスって何?”みたいなレベルでした。笑
業界で働くなら、まずはプログラミングスキルを身につけて、ブロックチェーン技術を理解したいと思い、プログラミングスクールに入りました。そこでのメンターが代表の紫竹さんで、スクール卒業後ご縁があり2020年に暗号屋に入社しました。
—— ブロックチェーンが来る!の直感が今に繋がっているんですね!しかも仮想通貨がきっかけで今その分野のプロダクト開発をしているのは理想的な流れ…
—— 今はどんなポジションでどんな仕事をしていますか?
今は自社事業の1つである、”Choja”の責任者をしています。Chojaは2020年にリリースされていますが、当時からChojaの担当者として関わっています。 社内ではChojaの「部長」というポジションですが、大企業のような堅い序列がある感じではないので、部活のキャプテン的なイメージですね!
仕事としては、Chojaに関わること全般ですが、新機能の追加やbotの開発・研究をしたり、クライアントワークやCS、PMも担当しています。
最近は、ありがたいことに多くのご相談をいただくことが増えて、チームメンバーと一緒にトークン市場を安定させるためのプロダクト作りに取り組んでいます。
—— みねさんは暗号屋のコアメンバーの中で1番の古株メンバーですが、これまで順調でしたか?
実は、順調とは言い切れない部分もありましたね。
Chojaチームには、元々エンジニアとスクラムマスターのポジションでジョインしました。ただ、当時はまだスキルも経験もなく、実力不足で何もできなかったんです。一時はメンバーの入れ替わりも激しくて、質も量もコミュニケーションが圧倒的に足りていなかったことも要因になっていたと思います。振り返ると1番しんどかった時期ですね。
でも、今辞めたら後悔が残るし、暗号屋のビジョンへの共感とかメンバーのことは好きだったので嫌な辞め方はしたくないと思って踏ん張りましたね。その後、徐々にスキルが身についてできることも増えて、仕事も楽しくなっていきました。自身もついて、良いサイクルに入っていった感じです。
あの時は、自分の実力不足という現実に直面するのが辛かったですが、そこで腐らずに向き合い、とにかく手を止めずにやり続けました。
今では責任あるポジションも任せてもらえて、本当にあの時頑張ってよかったと思っています。
今は当時よりスキルも喪について経験も積んでいますが、新しい挑戦の連続なのでうまくいかないことも多いです。時間をかけて実装したbotが思ったように機能しないこともざらにあって…毎回へこむんですが、それでも手を動かし続ける、考え続けることは今でも大事にしています。へこんでる暇はないし、やり続けることでしか突破できないと思っているので。
—— みねさんにもそんな時期があったとは… みねさんはあまり表に感情を出さないイメージですが、内なる情熱的なものを感じますね。
リリースして時が経ち、今注目を集める訳
https://choja.org/
—— 『Choja』は知れば知るほど奥が深いなと思うんですが、どんなプロダクトですか?
ざっくりと説明すると、Chojaは仮想通貨のリバランスを自動で行うbotです。取引所の仮想通貨をペアで運用していくんですが、一度設定すればあとはこちらで手を動かすことなくChoja botが自動で運用してくれるので、Chojaユーザーにとっては、長期的に安定的な運用ができるメリットがあります。
Choja botは通貨価格の上がり下がりの情報に影響されにくいので、常に情報をキャッチしながら自分でトレードをするのはハードルが高い人や、価格の情報に振り回されたくないという人にはおすすめですね!
一方で、トークン発行事業者や取引所にとっても大きなメリットがあります。Choja botが自動で売買してくれるので常に注文が出ている状況を作り出すことができ、取引所に対して流動性を作り出すことができます。
トークンを提供する発行事業者や取引所にとっても、トークンを取引する個人投資家にとってもメリットがある、実はすごい合理的なプロダクトなんです。
↓↓ より詳しいChojaの説明はこちらをご覧ください! ↓↓
—— 正直、仮想通貨に触れたことない人にとっては難しいシステムだと思うんですが、仕組み自体はシンプルですよね。ユーザーだけではなく取引所やトークン発行事業者にもメリットがあるのは魅力的ですね!
—— Chojaは2020年にリリースしていますが、開発から運用過程はどのようなものでしたか?
実はここ最近ようやく注目されてきたなと実感をしています。 リリースした当時から基本的な仕組みは変わっていないので、ちょっとリリースが早すぎたかもしれないな…という気持ちもありますね。
Chojaへの需要が増えてきた背景には、IEO(*1)が増えたり、上場してもマーケットメイク(*2)がうまくいかなくて価格が不安定なトークンがあったりと、流動性を確保する効果的なマーケットメイクの重要性が高まっていることがあると思います。
最近は、ユーザーや市場のニーズに応じてChojaの活用方法やアプローチを模索し続けていて、開発当初に構想していた以上に価値が提供できるんじゃないかと感じています。今あるニーズに応えるだけではなく、未来のニーズを生み出しながらChojaがどんどん拡張しているイメージです。 市場はまだ成長段階にあって多くの課題を抱えているので、今後さらにニーズが拡大していくと思っています。そういう意味では、Chojaの可能性は無限大だし、これからさらに需要が高まっていくと思っています。
※1:IEO(Initial Exchange Offering) 仮想通貨取引所が主導するトークンの上場と販売方式のこと。プロジェクトは取引所を通じて資金を調達し、取引所が審査するため信頼性が高まる。投資家は取引所のアカウントを通じてトークンを購入でき、上場後すぐに取引が可能。
※2:マーケットメイク 市場での取引を円滑にするために売買注文を出し、価格の安定を図る役割のこと。これにより、投資家がいつでもスムーズに仮想通貨を売買できる環境を整えるのが目的。
目まぐるしく変わる市場を体感できるのが楽しい
—— 今後チャレンジしていきたいことはありますか?
Choja担当者としては、よりインパクトのある価値を生み出せるように、アプローチ方法を研究したり、追加機能の開発スピードを上げていきたいです。ユーザーに利用してもらうだけではなく、トークン発行事業者にとっても価値あるプロダクトとして導入してもらうことで、トークン価格が安定し、新規参入は増えたり、エコシステム全体が成長していくと思います。結果的に仮想通貨の流通にも貢献できるんじゃないかと考えています。
個人としては、botterとして儲けたいですね!というのは直球過ぎますが、収益を上げるというのはトークン市場の一つの目的でもあるため、儲かる仕組みを理解するのは事業にも大きく関わってくると思っています。 勉強の一環としてbotterとしてのスキルを磨きつつ、個人としても儲かるのであれば最高ですよね!笑 もともと仮想通貨投資に興味を持ったことがきっかけで今暗号屋にいるので、改めて考えてみると興味の根っこは変わっていないですね。
暗号屋が身を置いているのは、不確実性が高く日々状況が移り変わるような環境ですが、だからこそ日々のキャッチアップの量もすごくて、それが自分にとっては楽しいですね。
ブロックチェーンの知識やスキルはまだないという人も、仮想通貨に興味がある人はぜひお話ししたいです。
暗号屋にはブロックチェーン技術に魅せられ、熱狂しているメンバーが在籍しています。
もっと暗号屋について知りたいなど、少しでも興味を持っていただいた方は、「話を聞きに行きたい」ボタンよりご応募いただき、ぜひカジュアルにお話しましょう!