強面に見えて、実は穏やかなイクメン。事業マネージャーを務めている会田さんは、私たちエンジニアにとって「何でも相談できるお兄さん」のような存在です。実は元板前で、28歳でIT業界に転職したという経歴の持ち主。元DJの代表といい、サプライドの経営層は変わった経歴の人たちが多いんです。前編では、そんな会田さんがサプライドに入社するまでの紆余曲折を辿ってみました。
人生の二択に迫られた2011年
ーー:今だから言えるんですけど、最初に会田さんに会ったとき、怖そうな人だなと思ったんですよ。
よく言われる(笑)。
ーー:でも実際は、会田さんが声を荒げるようなところを一回も見たことがないんです。プライベートでもそうなんですか?
そうだね。プライベートでも感情的になることはないかな。子どもが生まれるまでは妻とケンカしたこともなかったからね。子どもが生まれてからは多少あるけど、一方的に言われることの方が多い。
ーー:少しは言い返してくださいよ(笑)。でも、家で優しいパパとして振る舞っているのは目に浮かびます。今日は会田さんの過去を振り返ってもらいたいんですけど、IT業界に入る前は板前だったんですよね?
うん。大学は法学部だったんだけど、ずっと飲食店でアルバイトをしていて、料理に興味を持つようになったんだ。卒業後は日本料亭で働き出して、28歳まで勤めてた。
ーー:板前からIT業界はかなり異色のキャリアチェンジに思えるのですが、何かきっかけがあったんですか?
福島県に店があったんだけど、ちょうどその頃に東日本大震災があって、店がなくなっちゃったんだ。農家をやるか、他に仕事を探すかの二択に迫られて、IT業界へのチャレンジを決めた。昔からゲームが好きだったから、その志向を活かせそうだなと思って。それで上京して、前職の会社で営業としてスタートを切った。
ーー:会田さんは本当にゲームが好きですよね。ゲーム系のエンジニアとも対等に話している姿が印象的です。ゲーム系のクライアントとも話が合うのでは?
商談をしているときに話が盛り上がることは多いね。クライアントとしても、営業担当がゲームのことを知らないよりは、自分たちのタイトルのことを知ってくれている方が気持ち良いとは思う。エンジニアをアサインする際の意思疎通も図りやすいしね。
人に寄り添うために、サプライドに入った
ーー:代表とは最初に入ったIT企業で出会ったんですか?
当時サプライドは創業したばかりで、最初はパートナーとして付き合ってた。2015年のことだね。営業担当は別にいたんだけど、ある日「アポイントを取ったから同行してくれない?」って言われて。そのときたまたま高円寺にいたんだよね。その頃サプライドは吉祥寺にあって、近いから行ってみようかなって思った。そこから交流が生まれて、情報交換をするようになったっていう。
ーー:出会いってひょんなところから生まれるんですね。その後、サプライドにジョインした理由はどこにありますか? 前職の会社ってかなり大きかったんですよね?
グルーブ全体で1000名を超えてたね。
ーー:3ヶ月連続で営業成績1位を達成した話も聞いたことがあります。順風満帆なキャリアに思えるのですが。
そう見えるかもしれないけど、「もっと人を大事にしたいな」って思いながら働いてた。人をお金として扱うんじゃなくて、社員やクライアントに寄り添いたいなって。
ーー:私は会田さんに寄り添ってもらっていると常々思っています。
クライアントから感謝されるのはもちろん嬉しいんだけど、それよりも社員から感謝にされる方が嬉しい。メンバーが「あのときにあの案件にアサインしてくれてありがとうございました」って数年越しに言われることもあって、そのときはサプライドに入って良かったなって心から思える。
ーー:会田さんはエンジニアの希望通りに案件を決めるのが得意ですよね。経験の浅いメンバーはどうやってプレゼンしているんですか?
普段の努力や案件に対する意欲を伝えてる。メンバーがその2つを備えていると「絶対に希望のプロジェクトに関わってもらいたい」って思えるから、言葉に熱が帯びるんだろうね。だからクライアントに対しては、なるべく対面や電話で話すようにしてる。その方が熱量や気持ちが伝わるから。
ーー:サプライドって社員数の数がほとんど減らないじゃないですか。それは会田さんをはじめ、営業に寄り添ってもらっていることをみんなが日々実感しているからじゃないかなって思うんです。
そうだと嬉しいね。これから何名体制になるかは分からないけど、人と人の繋がりが深い会社ではあり続けたい。それこそがサプライドに入社した理由だし、今働いている理由でもあるから。
前編、いかがでしたでしょうか? 後編では、会田さんが描いているサプライドの未来に迫ってみます。お楽しみに!