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近年の動画市場の盛り上がりから、TVer内で配信される動画広告の利用社数も増加の一途をたどっています。複数の広告商品がある中、TVerが今もっとも力を入れているのが、2021年4月に販売が本格スタートした「TVer広告」です。
そこで今回、TVerにおける動画広告のシェア拡大をミッションとする営業部 部長の次郎丸にインタビューを実施し、広告事業に取り組むおもしろさ、営業部としての仕事のやりがいについて話を聞きました。
■プロフィール
広告事業本部 営業部 部長:次郎丸 達也
2002年にテレビ東京へ入社。2023年4月に株式会社TVerに出向し、広告事業本部の渉外担当として広告セールスに従事。広告主・広告会社に向けた企画⽴案や提案業務などの役割を担ってきた。2024年4月より現職。
業界における、TVerの新しいビジネスモデルに期待
──まずはこれまでのキャリアについて教えてください。
私は2002年にテレビ東京へ入社し、主に広告主向けの営業を担当してきました。学生時代にはスポーツの仕事に憧れていたこともあり、これまでにスポーツニュースのサッカー担当記者やニュースデスクなども経験しました。
自らの希望で、2023年4月にテレビ東京から株式会社TVerへ出向して現在に至ります。
──TVerへ出向しようと思ったのはなぜですか?
固定電話がどうなっていったかを考えると、時間と場所が制限される従来のテレビ放送の未来に徐々に危機感を抱いていました。そんな中、「いつでも」「どこでも」利用可能なインターネットサービスを提供するTVerの取り組みに興味を持っていきました。
これまでテレビ東京でも、配信戦略部という配信コンテンツの戦略設計・企画開発を担う部署にはいたものの、営業との兼務だったことから100%コミットすることが難しい状態でした。
当時45歳、新しいことに挑戦させてもらえる最後のチャンスだと考え、TVerへ出向したいとの旨を会社に伝えました。
自らの裁量で会社に貢献できる、営業部の働き方
──TVerではどのような業務を経験してきましたか?
2023年は広告事業本部の営業メンバーのひとりとして広告会社に向き合い、TVer広告に関するお問い合わせに対応してきました。
TVerのデジタル動画広告はCMの視聴完了率が高く、「安⼼・安全」なコンテンツにのみCMを配信するため、途中で広告が入っても違和感・嫌悪感が低いことが特徴です。
テレビデバイス(コネクテッドTV)での視聴比率が増加傾向にあることも追い風となり、多くの企業で今TVerへの広告出稿が注目されています。
そこから2024年4月にTVerの組織改編がありました。これまでの営業組織は、第一営業部・第二営業部という二つの部で主に広告会社の向き合いを担当していましたが、組織改編によって広告会社を「カスタマーサクセス(CS)部」が担当、広告主と一部の広告会社を「営業部」が担当することになったんです。
私は営業部の部長という立場になり、マネジメント業務に加え、プレイングマネージャーとして「広告主向けの渉外活動」が始まりました。
放送局時代にも広告主と直接会って営業をする部署を長く経験したので、これまでの経歴を踏まえてのTVer社の判断だったのかと思います。
──広告主向けの渉外活動とは、どのような仕事ですか?
広告主となる企業は、基本的に広告会社を通して契約を結びます。その際、必ずしもTVer社が扱う運用型TVer広告を選ぶとは限りません。1社でも多くの企業にTVer広告を選んでもらうため、広告主にも直接アプローチをするのが渉外担当の役割です。
──組織改編によって向き合う対象が広告会社から「広告主」に変わりましたが、次郎丸さんの働き方にも変化はありましたか?
以前は、広告会社から届く「TVerに広告を出したい」という、お問い合わせに対応する業務がメインで、パソコンを開いてデスクにいる時間が大半でした。それに比べると、営業部に移ってからは外に出る機会が圧倒的に増えたと思っています。
マーケティングイベントなどに登壇して後日広告主と商談をしたり、自らの人脈を使ってアポを取ったりとさまざまです。2023年度下期には、大きな金額が動く商談をまとめることもできました。
仕事の自由度が高まり、自分の裁量で会社に貢献できる働き方ができるようになったことが一番の変化だと感じています。
TVer広告が狙う、動画広告費の市場シェア
──営業部の仕事で、やりがいを感じられる点はどこでしょうか?
やはり目の前の広告主に直接私たちのプロダクトの良さを理解してもらい、TVerを選んでもらう。それが営業部のミッションであり、私たちとしてもやりがいを感じている部分です。
電通「2023年 日本の広告費」のレポートによると、日本の広告市場は7.3兆円、そのうちインターネット広告費は3.3兆円規模とされています。これはテレビ広告の約1.7兆円と比較して約2倍の金額です。
インターネット広告市場の中でTVer事業の規模はまだまだ小さく、もっと伸ばしていけると思います。減少を続けるテレビ広告予算の単なる受け皿としてだけでなく、他の動画プラットフォームに流れてしまっている運用型デジタル広告予算もTVerで取り込んでいく必要があると考えています。
──目標達成のために必要なことは何でしょうか?
長期的にはTVer買い付けの複雑な商流が整理されていくことだと思いますが、短期的にはそれぞれの商流のメリットを広告主にきちんと理解していただき、使い分けてもらうことだと思います。
主に3つに分かれている商流の中でも最後発であるTVer社が扱う運用型「TVer広告」は、広告主における認知面で課題があると感じています。この課題解決を広告会社任せにするのではなく、直接広告主に知ってもらう機会を増やしていくのが私達、営業部の最大のミッションです。
TVer広告の認知向上で売上に貢献。組織の拡大へ
──営業部として今後の展望を聞かせてください。
運用型TVer広告の認知を広げるためにも、広告主のもとへ足を運べる体制をさらに強化したいと考えています。
──求める人材像はありますか?
法人営業の経験とデジタル広告の知識、両方あることが望ましいですが、知識は入社後に身につけるのでも十分だとも思います。私も今思えば、ほぼ知識ゼロからのスタートでした。
営業という仕事の特性上、提案がすんなり通ることの方が少ないので、胆力のある人こそ楽しめると考えています。失敗してもすぐに改善点を見つけて修正する、フットワークの軽さと打ち手の数がものをいいます。
今後、組織の規模を大きくすることで、より会社への貢献度を高めていきたいです。教育の仕組みも強化する必要が出てくるはずなので、今後の展開を見据えて先手を打っていきたいと思います。
──最後に候補者へメッセージをお願いします。
TVerは非常に魅力的な会社だと、私は思っています。勤務形態も自由であり、一人ひとりがプロ意識を持った集団の中で裁量の大きな仕事を任せてもらえる。
しかも、TVerには多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっています。尊敬できる年下のメンバーも複数いて、刺激にあふれる環境です。
成長の機会を求めている方、今回お話しした内容に共感してくださった方はぜひ一緒に働きましょう。お待ちしています!
TVer Tech Blogもぜひご覧ください。