「会社沿革」で分かるムスびVol.12
皆さんこんにちは、このシリーズでは、ムスびが今までどの様な沿革を経て今に至るのかを、代表の水口に質問形式で当時の事を振り返って頂き、
なぜその答えで進んだのか。なぜそう考えたのか。等々思いや考え方について余す事なく皆さんにお伝えしていければと考えています。
コンセプトは「どうせ働くならもっと有意義に、楽しく、充実感を持って働きたい。」です!
このシリーズを通して、少しでも弊社を気になったり、質問したいなと思って頂ければ嬉しく思います。
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前回は詳細に当時の心情をお応えいただきありがとうございました。
その会社は最終的に同業他社に買収という形で決着がつきましたよね。お応え頂ける範囲で構いませんので、前回の続き、“耳を傾けただけの行動が功を奏した”についてお話しいただけますでしょうか?
前回でも答えた通り、渡米して彼らと会っている間ムスびはどうなるのか。売掛金はどうなるのかの話はあえて一切しませんでした。
僕よりも彼らの方がこれから先心配だろうなと思っていましたし、わが身の心配ばかりする人間は僕自身好きではないので。
なんとか助ける方法はないのか。なんとかともに乗り越える道はないのか。の話し合いをずっとしていました。
そして収穫無いまま日本へ帰国し、毎日どうしようかなー。とりあえず銀行からお金借りられるだけ借りよう。なんて眠れない日々を過ごしていると、急に彼から通知が来ました。
「明日の朝ミーティングできる?紹介したい人がいる。」と。
びっくりしました。
いつも私から誘っており、彼から言われるのは初めてだったので。
ほんで紹介したい人って誰!?と。
すぐに「誰??」と返信したところ、驚く名前が出てきました。
名前は出せませんが、当時アメリカでお菓子を輸入しているスタートアップ企業の中で一番勢いのある会社の社長の名前でした。
業界では知らない人はいないレベルの人でした。
そして翌日の朝Zoomにつなぐと、何度も何度もSNSで見た顔がすでに入室していました。
心の底から「Nice to meet you!」でした。ほんでなんの話?????とワクワクしていました。
すると彼らから出た言葉は、「〇〇がうちを買収してくれることになった」と。
正直払えていない売掛金は沢山ある。申し訳ないけど全部は払いきれない。でも翔太の会社は僕達にとって一番大切だから必ず全額払ってほしいと伝えている。
と言われました。
この瞬間、「ああ、、、俺のやってきたことは間違えてなかった。。。。」と心から感動しました。
そして簡単な自己紹介を終わらせ、これからのビジネスについて話し合い、翌週には未払いだった売掛の一部を支払って頂き、3か月以内に1億円以上のお金を全て支払って頂けました。
何か一つでも行動を間違っていたらこういう結果にはなっていなかったかもしれません。
早く払ってくれ!もう売らないぞ!商品止めるぞ!とばかり言っていると、買収はされても払われていなかった可能性は大いにあります。
正直、買収した会社が未払を支払う義務はないのが正直なところです。
事実、多くの日本企業がこの倒産で痛い思いをしたと聞いています。
あまり自分の行動は正解だった。とは思いたくないのですが、今回に限っては「あぁ報われた。」と心底感じました。
普通は商品の供給を止めて自分の身を守る事に徹するべきなんですけどね。
その行動が間違いだとは全く思いませんが、この時はそうしたらダメだ。そうしたら倒産に拍車をかけてしまう。今までの恩は今返すべきなんだ。と思って行動していました。
皆さんも一度は言われた事があると思います。
「人に優しく」と。
この時をきっかけに自信を持って言えます。
その優しさはきっと報われます。
当時その会社から預かっていた商品のごく一部