Vol.13 2023年6月~2024年4月
皆さんこんにちは、このシリーズでは、ムスびが今までどの様な沿革を経て今に至るのかを、代表の水口に質問形式で当時の事を振り返って頂き、
なぜその答えで進んだのか。なぜそう考えたのか。等々思いや考え方について余す事なく皆さんにお伝えしていければと考えています。
コンセプトは「どうせ働くならもっと有意義に、楽しく、充実感を持って働きたい。」です!
このシリーズを通して、少しでも弊社を気になったり、質問したいなと思って頂ければ嬉しく思います。
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あれ?待ってください。時系列的に前回のあわや倒産危機の真っただ中に更に4人雇用されていますね。普通全て解決?落ち着いてからですよね。。
なぜこのタイミングでランニングコストを増やしてまで人を増やす事を決意されたのでしょうか。。
もともと人手不足だったのと、そもそも求人をかけていたのがこういう問題が発覚する前でしたからね。
そして採用の連絡も入れていたので、今更やっぱり、はないかなと思っていました。
我々だけでなく、応募してくれた人たちにも人生があって、採用の連絡をもらってから今までの間に色々と準備もしてくれているだろうし。
状況が状況なので内定キャンセル等もちろんそういう手段もあったとは思うのですが、ここでブレーキかけてしまうと会社の成長が止まるというか、色んなコスト削減の方向に舵を切ってしまうとそっち方向にズルズル行ってしまう気もしてました。
上記のように、色んな理由からそのまま採用を継続し入社してもらうことになりました。
あとは心のどこかで「なんとかなるやろ」とも思っていました。
ほんまにまずい状態だとこんな綺麗ごと言ってられないと思いますし、今ここで全てを話す事はできませんが、この会社との仕事がなくなったとしても、回収できなかったとしても他につながる物がある、これをこうして、、、、と色々考えてはいました。
お金も借りれたしそんなにすぐに潰れない、まだ猶予はある、逆に違う事を加速させないと、と思ってたのが大きかったんだと思います。
更に翌年の4月まで見ると全体で9人増えています。また今までは営業職を軸とした人材しか雇用されていませんでしたが、ここにきて専門性を持った方が数名雇用されています。お考えが変わった理由を教えてください。
どこやったかな。どこかに書いたかと思いますが、尊敬する先輩から「普通の事やってたらあかん」「普通の事やってたら潰れてまうで」と言われた事が大きな理由です。
僕はその言葉を、普通の事=売り上げを上げるために営業職を雇う事、と捉え、じゃあ貿易の会社でどういう人材が普通とは違うんやろうか。
色々挑戦するためにはサイトを作らなあかん。いちいち外注してたらレスポンスも遅いし、社内でコミュニケーション取れたらもっといい物作れるんちゃうか。と考えウェブデザイナーを。
どんどんサイト更新していくためには商品の写真も綺麗に撮らなあかん。SNSも綺麗にしたい。と考えカメラマンを。
SEO対策や広告も自社で出せたらもっと精度の高い内容で出せるんちゃうか。これこそもっと社内コミュニケーションいるやろ。と考えマーケターを雇いました。
結果これは超大正解でした。
全てに共通することは、その仕事を「自分事」として捉えられるかなんです。
外注だとどうしても外の仕事なんです。
非常に残念なんですが、今まで色んな外注先様とお取引させて頂いて感じるのは、
売れても売れなくても関係ない。僕らの仕事は「広告を出す事」「サイトを作る事」「写真を撮ること」です。
「サイト作りましたよ。かっこいいでしょ。この後のお客様の動き?そんなん知りません。それはまた指示してください。」
「広告出しましたよ。かっこいいレポート作りました!見た目のいいレポート作って満足しました!」
とそんな会社がほとんどです。
大切なのはその仕事がどういう影響を及ぼし、結果次の手はどうするのか、なのに、それを分かっていない会社ばかりです。
これが要するに「自分事かどうか」という意味で、こういった仕事を社内で行う事をいわゆる「内製化」といいます。
内製化はメリットもデメリットもあり、デメリットはやはり常時仕事があるのか。その道のプロたちが集まっている専門の会社に頼んだ方が精度が高いのではないか。だと思います。
メリットはとにもかくにも「自分事かどうか」です。
このメリットが大きすぎて、よく言われるデメリットは専門業者が仕事を減らさないための口実なんじゃないかと思ってしまう程です。
あれから数年たちますが、本当にみんな来てくれてよかった。雇ってよかった。と心から感じています。
屋上で寝ている社員