この仕事をしていると、
「高野(こうの)さんは、文才があるんですね」
「その文章力は、持って生まれた才能ですね」
と言っていただくことがあります。
そんな風に言って頂けることは大変嬉しいのですが、実際は「才能があったらこんなに苦労してないよなぁ…」というのが正直な気持ちです。
私の文章は、もともとの才能ではなく、
「とにかく書いて、書いて、書きまくって発信してきたことで、少しずつ上達してきた」
これに尽きると思います。
書いて、失敗して、また書いて
私は、昔から文章を書くことが得意なわけではありませんでした。
文章を書くことも嫌いではないけれど、好きでもないし、得意でもない。
そんな感じでした。
そんな私が、文章を書くようになったきっかけは、2009年に始めたブログ。
当時、1社目の会社を立ち上げた直後で、「お金をかけずに、いかに多くの人に自社の存在を知ってもらえるか…」と、自分なりに色々と考えてたどり着いたのが、
「自分でブログを書くこと」
でした。
当時のブログは、稚拙な文章過ぎて、とても読めたものではありません。(できれば全て抹消したい笑)
読み手のことを意識せず、思うままに書いていたので、支離滅裂で、独りよがりな文章だったなぁ…と、恥ずかしくなります。(だから全て抹消したい笑)
その後私は、ブログの(プチ)炎上を経験しました。
原因は、私の配慮を欠いた文章だったのですが、その時に、
「ブログを書くということは、不特定多数の人達に情報を届けるということ。だからこそ、書き手は、見る人とって不快な内容になっていないか、事実関係は合っているか…など、発信する責任を持つことが大切だ」
ということを学びました。
少しずつ「書く」手応えを感じられるようになっていた頃、出版社から書籍執筆の依頼を頂きました。
意気揚々とプロローグを書いてお送りしたところ、
「書き方が幼稚だ。ビジネス書なのだから、もっと大人なしっかりとした文章を書いてもらわなければ困る」と面と向かって言われてしまい…
かなり凹みましたね〜(笑)
インタビューをして書いた記事が、
「高野さんの想像が膨らみすぎて、事実がネジ曲がっている」と言われて全て書き直しになったり、
「自分が言いたいことはそんなことではない」とご満足頂けなかったことも、何度もありました。
何時間もかけて一生懸命書いた記事のアクセスが、たった「2」だったり、頂いた否定的なコメントを読んで自信をなくしたり…
書くことが怖くなり、全く書けなくなった時期もありました。
それでも、不思議なことに、書く機会が全く無くなることはなく、自分なりに一生懸命書き続けているうちに…
自分が納得することができ、インタビューした方にも喜んで頂ける文章が書けるようになっていきました。(もちろん、まだまだ発展途上ではありますが)
ライティングスキルを高めるための方法
今回の記事のテーマである「ライティングスキルを高めるためのたった一つの方法」とは、
「書いて書いてかきまくって、それを発信し続けること」
これしかないと思います。
いくらライティングのポイントやコツを学んだとしても、知識をたくさん身につけたとしても、実際に書かなければ、永遠にスキルアップすることはありません。
テニスの上達方法をいくら勉強しても、今日から錦織圭選手になれるわけはないのと同じで、やはり、量をこなすことでしか、上達はしない。
また大切なのは「発信する」ということだと思います。
誰かの目に触れる、反応が返ってくる(返ってこないことのほうが多いけれど)経験が、自分の文章と向き合い、その文章をさらに高めようというモチベーションになっていく。
「書きまくる」なんて、泥臭くて遠回りに思えるかもしれないけれど、実はそれが一番の近道だと、今になって思います。
私も毎月、20以上の文章を書いて発信(納品)していますが、まだまだ足りないなぁ…と思うことの連続。
もっともっとスキルアップして、自分の文章を磨いて、世の中の眠れる価値にしっかりと光をあてられるよう、日々頑張っていきたいと思います。