こんにちは!株式会社GenAi広報担当です。
多様な個性と熱量を持った「人」が集まっているGenAi。
本連載『GenAi People』では、そんな会社を足元から支えるメンバーの姿をリアルにお届けしています。おかげさまで回を重ね、早くも第五弾を迎えることとなりました!
さて、そんな第五弾となる今回は、これまでにないユニークなバックグラウンドを持つメンバーをご紹介します。
今回の主役は、南米・チリ出身のエンジニア、アンドレス・エステバン・エンリケス・ラゴス(Andres Esteban Henriquez Lagos)。
チリで医療技術者として7年間キャリアを積んだ後、言葉の通じない日本へ渡航。
未経験からエンジニアへの転身を果たした、異色の経歴を持つメンバーです。
社内でもいつも自然体なアンドレス。彼がこれまでに歩んできた道のりや、目の前の課題に実直に向き合う等身大の仕事観について、現役インターン生がお話を伺いました。
患者さんと向き合った、チリでの医療技術者時代
――まずは、日本に来る前のことや、母国での歩みから教えていただけますか?
アンドレス:私は南米のチリで生まれ育ちました。昔から科学や技術が好きで、18歳のときに、医療技術学を学ぶためにチリのコンセプシオン大学に進学しました。血を見ることに対する抵抗がなかったのもあり、「自分に向いているな」と思って決めたんです。
大学では画像診断分野を専門にし、解剖学や病理学、画像処理などを5年間みっちり学びました。卒業後は病院の放射線科やCT部門の代替スタッフとして少し働いたあと、別の都市にあるクリニックの核医学検査室で常勤として働いていました。
――医療の現場にいらっしゃったんですね。「核医学」というのは、具体的にどういったものなのでしょうか?
アンドレス:核医学とは、検査用の放射性医薬品を用いて、様々な病気の診断や治療を行う専門分野のことです。通常のレントゲンやCTスキャンは、体の外から放射線を当てて写真を撮りますが、核医学は、放射性医薬品を一度患者さんの体の中に入れるんです。そして、体内から出てくる放射線を専用のカメラでキャッチして画像にします。「内臓がどう機能しているか」を詳しく見たいときに使う技術ですね。
核医学の現場では、素晴らしい上司や先輩方に恵まれて多くのことを学ばせてもらいました。
――その職場での医療との向き合い方はどのようなものでしたか?
アンドレス:当時は年間で約1000人の患者さんに出会っていました。赤ちゃんからお年寄りまで本当に様々な方が来られますが、みなさん不安や痛みを抱えています。中にはイライラしている方や、検査の理由が分からず嫌がる方もいました。
そうした状況で、どうすれば少しでも安心してもらえるか、どんな言葉で質問や疑問に対して答えるべきか――それを考え、一人ひとりに真摯に向き合うことこそが何より大切なことだと気づきました。医療におけるスキルはもちろん重要ですが、一番の本質はそこではないと感じています。
予期せぬ日本への滞在と、新しい人生設計
――チリで医療の世界にいらっしゃったアンドレスさんが、なぜ日本へ来ることになったのでしょうか?
アンドレス:本当に人生って予測がつかないですよね。検査室で働き始めてから7年が経ったとき、残念なことにその検査室が閉鎖されることになってしまったんです。その街には他に仕事もなかったので、一度実家に戻って家族とのんびり過ごしていました。
そんなときに、昔の友人が「ワーキングホリデービザで日本に行く計画があるから、一緒に行かない?」と誘ってくれたんです。正直、最初はあまり気が進まなかったんですけど(笑)、一生に一度のチャンスだし、行ってみようと思い日本へ渡ることにしました。当時は1年間滞在した後は、また故郷へ戻るつもりでしたね。
――そこから、日本で暮らしていくと決めた大きな方向転換があったんですね。
アンドレス:そうですね。日本での暮らしをいろいろ楽しんでいるうちに、後に妻となる人に出会ったんです。それから日本で一緒に暮らしていくための新しい人生設計を考え始めました。
ただ、現実はそんなに簡単ではなかったです。チリでの大学の学位はあまり日本では使えないですし、当時の私は日本語でごく簡単な文を組み立てることすらできませんでした。その後数年間いろんなアルバイトを掛け持ちしながら日本語の勉強を続け、ようやく今くらい話せるようになりました。
問題解決をすることが好き。3年間の学習と求職活動
――なぜそこからエンジニアを目指そうと思ったのですか?
アンドレス:日本で新しくキャリアを作りたいと考えたときに、条件がいくつかありました。自分が好きになれる、あるいは少なくとも「嫌いではない仕事」であること。そして、私の日本語能力に頼りすぎずに戦える仕事であることです。
プログラミングは昔から興味を持っていた分野でしたし、コードも最新の学習資料もほとんどが英語ベースです。英語なら私にも馴染みがありました。加えて、大学のコンピュータサイエンスの学位が必ずしも必要ではない、という実力主義なところも自分にとってすごく魅力的だったんです。
――とはいえ、未経験からのスタートはとても勇気のいることですよね。
アンドレス:そうですね。エンジニアを目指そうと決めてからはインターネットの教材を使いながら毎日必死にプログラミングを学び始めました。その後、人脈を作りたいという思いや、自分の学習を形として証明できるものが欲しいという気持ちから、ブートキャンプにも参加しましたね。そこまでに約1年間費やしましたが、実際に仕事を得るまでにはさらに2年間の勉強と求職活動が待ち受けていました。
――それだけの期間、モチベーションを維持するのはかなり大変だったのではないでしょうか?
アンドレス:正直なところ、いつも前向きだったわけではありませんし、何度も強いストレスを感じました。
それでも続けられたのは、ある程度の自信と、家族や友人の支えがあったからだと思います。「もし機会さえ得られれば、自分は良い仕事ができるはずだ」と信じていましたし、それまでに多くの時間とお金を投資していたので、途中で諦めるのはもったいないという気持ちもありましたね。
――現在の業務においてはどのような部分にやりがいや楽しさを感じていますか?
アンドレス:私は、自分の持っている知識やスキルを使って「目の前にある問題を解決すること」が好きなんです。プログラミングはまさにそうした作業の連続なので、やっていくうちに自分に合っているなと感じるようになりましたね。そこはやっぱり楽しいなと感じます。
仕事をしていて一番やりがいを感じる瞬間も、やっぱり「難しい問題を解決できたとき」なんですよね。複雑なパズルを解くように、自分の手で答えを導き出せたときに一番達成感を感じます。
――エンジニアとして働いている中で、ご自身のバックグラウンドが活きていると感じることはありますか?
アンドレス:技術的な業務では、これまで様々な環境やチームで働いてきた経験が活きていると思います。変化に柔軟に対応して、新しいプロジェクトやチームにも早く適応できるので、短期間で戦力として貢献できていることが自分の強みだと思っています。こうした柔軟性は、これまで経験してきた多様な仕事や、ラテンアメリカで育った背景から培われたんだと思います。また、日本人とは違う視点や考え方で、プロジェクトにおいて価値を発揮できたらいいなと思っています。
壁も垣根もない、GenAiのフラットな日常
――数ある企業の中で、最終的にGenAiへ入社を決めた理由は何だったのでしょうか?
アンドレス:Wantedlyで偶然見つけたのがきっかけです。正直に言うと、当時の自分はかなりの期間仕事を探していたのでとにかくチャンスが必要でした。なのでGenAiに選んでもらったという感覚が強かったですね。
それに、企業のことは実際に働いてみないとわからないと考えていたので、これが決め手というのはあまりなかったかもしれないです。
――では実際にGenAiで働いてみてどう感じていますか?
アンドレス:まずGenAiは、人間関係の構造がとてもフラットなところが魅力ですね。
インターン生のみなさん、エンジニア、役職に関係なく、お互いのバックグラウンドや個性をリスペクトし合って仕事ができる。こうして壁なくフランクに何でも話せる空気感があるのは、本当にGenAiの良いところですし、すごく心地いいなと感じています。
また、社内のメリハリがすごくはっきりしているとも感じます。
みんなで楽しくおしゃべりしたり笑い合ったりする温かい時間がある一方で、業務にガッと集中してオフィスが静かな瞬間もある。そのオンとオフの切り替えがすごく素敵だなと思っています。
――GenAiのカルチャ―にフィットするのはどんな方だと思いますか?
アンドレス:「新しいことを学びたい」という前向きな姿勢がある人、そしてチームの一員として周りと協力しながら何かを作り上げることが好きな人ですね。 組織で働く以上、チームワークへの意識は不可欠だと考えています。お互いをリスペクトし、助け合いながら進めていける方なら、GenAiのこのフラットな環境にすごくフィットするはずです。
――最後に、これからGenAiに入る方へメッセージをお願いします。
アンドレス:GenAiのおかげで、私の物語は今も幸せな結末に向かって進み続けています。もし、過去の経歴や年齢を理由に新しい挑戦を迷っている人がいるなら、「時間と努力を惜しまなければいつでも再出発できる」と伝えたいです。GenAiはそれをしっかり受け止めて、フラットに応援してくれる場所です。
アンドレスさん、ありがとうございました!!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
アンドレスの、「いつも前向きだったわけではない」と等身大の本音を語る姿や、仕事を「問題を解決すること」と捉えてその瞬間に一番のやりがいを見出す視点は、新しい領域に挑戦する多くの人にとっても、深く共感でき、ヒントになるものではないかと思います。
GenAiが大切にしているのは、「過去の肩書き」ではなく「どれだけ熱意を持って時間を積み重ねているか」というプロセス。
日々のフラットなやり取りの中で、お互いを一人の人間としてリスペクトし合えるカルチャーがここにあります。
GenAiには、アンドレスのように、どんな環境の変化にも柔軟に適応しながら前向きに挑戦を続け、それを温かくフラットに支え合うメンバーが揃っています。
この『GenAi People』を通して、そんな一人ひとりの素顔や仕事への想いをこれからも丁寧にお届けしていきます。
次回の更新も、ぜひ楽しみにしていてくださいね!