▶目次
⑴宮崎移住5年目。地方創生への思いを原動力にREAへ。
⑵人吉市から別府市まで。地域交通の課題解決に手応えを。
⑶スタートアップならではの裁量と、地方に寄り添う組織づくり。
「移動は、その地域の活性化に直結します。街の資源を活かすためにも、移動手段の確保は欠かせないです。」
タクシー配車からライドシェアまで、地方の交通インフラをテクノロジーで支援するREA。2024年4月の設立以来、急成長を遂げる同社でセールス部リーダーを務める竹原さんに、地方×テクノロジーで実現を目指す新しいモビリティの未来についてお話を伺いました。
宮崎移住5年目。地方創生への思いを原動力にREAへ。
まず、はじめに自己紹介をお願いいたします。
株式会社REAでセールス部リーダーを務めております、竹原と申します。
新卒で光通信系の企業に入社し、法人向けにWebサイト制作の営業を担当していました。入社後半年で成果を上げ、北海道で新規代理店の立ち上げを任されました。その後、代理店営業として組織開発や営業同行、研修なども経験しました。
その後、宮崎県に移住し、ビットキーというスマートロックのスタートアップで、SMB向けセールスとエンタープライズセールスを担当しました。4名ほどのチームのリーダーとして、インバウンドで来たリードに対する営業活動を行いながら、1000万円規模の大型案件も手掛けました。
前職のガラパゴスでは初めてインサイドセールスを経験し、リードの質を向上させるための仕組みづくりに取り組みました。その結果、商談の成約率を1.2%から18%まで向上させることができました。そして2024年1月にREAに入社し、現在は5名のセールスチームを率いています。
地方移住を選択された理由について教えていただけますでしょうか?
実は生まれも育ちも東京なんですが、小さい頃から東京が好きではなかったんです。
ゴミゴミしているのも嫌いで、いずれは地方で働きたいと考えていました。5年ほど前に宮崎県への移住を決意したのですが、それは単なる場所の移動ではありませんでした。
地方に行って感じたのは、「移動手段の不足が地域の活力を奪っている」という現実です。例えば、街中で飲食をする方が減って、お店が閉まっていく。折角その地域が持っている資源が交通の問題で活かしきれていない、そういった状況はほとんどの地方都市で同じなんです。
ただ、私が目指しているのは、決して地方を都会のように変えることではありません。その地域が持つ良さを活かしながら、人々が程よく活動できる環境を作ること。そのためには移動の課題を解決することが不可欠だと考えています。
REAへの入社を決めた理由は何だったのでしょうか?
ビットキー時代の同僚からの紹介がきっかけでした。
ただ、単なる紹介以上に、REAのミッションに強く共感したんです。地方の課題、特に移動に関する課題を解決できる可能性を感じました。また、地方創生というと大げさに聞こえるかもしれませんが、本当に必要なのは「各地域が持続可能な形で回っていける仕組み」だと考えています。そこにテクノロジーで貢献できる。そんな手応えを感じたことも、入社を決意した理由の1つです。
人吉市から別府市まで。地域交通の課題解決に手応えを。
具体的にどのような成果を上げていらっしゃいますか?
最も印象的なのは熊本県人吉市での導入事例です。
最寄りの鹿児島空港から人吉市までの移動手段として、市街地の13カ所を巡回する送迎システムを導入しました。駅や旅館、飲食店など、主要なスポットを効率的に結ぶルートを設計しています。
それまでは、空港から高速バスで人吉インターチェンジまで来て、そこからタクシーを使うか家族に迎えに来てもらうしかありませんでした。観光や帰省で訪れる方々にとって、大きな不便があったんです。
導入後の反響はいかがでしたか?
予想以上にご利用をいただいていて驚いています。
人口規模からしても、月に数十件程度の利用かと思っていたんです。ところが、自治体からの情報発信や新聞折込みを見た方々に活用いただき、初月から250件近い利用がありました。
これは、それだけ多くの方々が移動に不便を感じていた証だと思います。また、自治体と連携した広報活動が功を奏した例でもあります。地方では、行政からの情報発信は依然として大きな影響力を持っているんです。
最近では新しい展開もあったとお聞きしましたが。
おっしゃる通り、つい先日大分県別府市でライドシェアサービスがスタートしました。観光地として有名な温泉街ですが、「タクシーが捕まりにくい時間帯がある」という大きな課題がありました。
このサービスの特徴は、ドライバーさんがタクシー会社に所属している点です。いわゆるUber Eatsのような業務委託ではなく、タクシー会社が雇用管理をしている運転手さんなので、安全性と信頼性を確保できています。
導入時にはテープカットセレモニーがあり、メディアも取材に来てくださいました。自分が導入に関わったサービスが、このように注目され、実際に使われていくのを目の当たりにできるのは大きな喜びですね。以前は法人向けの営業をしていましたが、最終的にどう使われているのかが見えにくかったのが事実です...。それに比べると、導入の効果が直接見える今の仕事は、非常にやりがいを感じます。
営業活動ではどのようなアプローチを取られているのでしょうか?
大きく分けて2つの商材があります。
1つ目は「Noruuu-Ride」というタクシー会社向けの配車システム。もう1つは「Noruuu-Sharing」という相乗りサービスで、こちらは病院や介護施設、自治体なども導入対象となります。
アプローチ方法としては、展示会での商談がとても重要です。「地域×テック」というテーマの展示会や、介護・医療に特化した展示会に出展し、そこでリードを獲得しています。以前はリスティング広告なども試しましたが、特にタクシー会社はそういったデジタル広告からの情報収集があまり一般的ではないことがわかり、よりリアルな接点を重視する方針に切り替えました。
展示会でのリード獲得後は、メールマガジンなどでナーチャリングを行い、商談につなげていく。そういったハイブリッドな営業戦略を取っています。
スタートアップならではの裁量と、地方に寄り添う組織づくり。
現在の組織体制と今後の展望を教えていただけますか?
現在セールスチームは私を含めて5名体制です。今年中は7名体制を目指していましたが、来年早々には新しいメンバーが加わる予定です。来年度中には20人弱の規模にしていきたいと考えています。
私自身もプレイヤーとしてセールス活動を行いながら、新人メンバーのオンボーディングや日々の進捗管理、KPIの管理なども担当しています。また、求人媒体からのスカウトや採用面接なども行っています。
働き方の特徴について教えていただけますか?
当社の特徴的な点として、フルリモートでの勤務が可能なことが挙げられます。私自身も宮崎を拠点に働いていますし、今月入社した新しいメンバーもフルリモートです。この規模のスタートアップでここまで柔軟な働き方ができる会社は珍しいと思います。
また、まだ人数も少ないので、開発チームを含めて全員の顔が見える環境も大きな特徴です。コミュニケーションも非常に取りやすく、質問や提案にも素早いレスポンスが得られます。
入社後の研修はどのように行われているのでしょうか?
入社後は山口県での研修があります。これはとてもユニークな取り組みだと思うのですが、当社のグループ会社であるタクシー会社で2泊3日の現場研修を行います。
コールセンターでの業務体験や、タクシーの助手席に同乗して実際の接客を見学したり、地域の乗り合い送迎サービスを体験したりします。普段見ることのできない地域交通の現場を体験できる貴重な機会です。研修中は「見習いの運転手さん、頑張ってね」と地域の方から声をかけられたりして(笑)、温かい雰囲気も感じられます。
どのような人材を求めていらっしゃいますか?
正直なところ、まだまだオンボーディングプログラムなど、整備できていない部分が多いんです。
だからこそ、「ここをこうしたらいいんじゃないか」と自発的に提案してくれる方を求めています。また、地方の課題を自分ごととして感じられる方、それを解決するためにREAのプロダクトをどう活用できるか考えられる方と一緒に働きたいですね。
月に1、2回は地方への出張もあります。私自身、出張=観光だとも思っていて(笑)、仕事の後は現地の美味しいお店を開拓したりしています。地方の魅力を発見することを楽しめる方にも向いている環境だと思います。
最後に、応募を考えている方へメッセージをお願いします。
与えられた仕事を粛々とこなしていきたい方には向いていないかもしれません。でも、自分でスキルを身につけて、将来は独立したい、あるいは会社の中で役職についていろいろなことを回していきたいという方には、学べることがたくさんある環境です。
私たちは「程よい」地方創生を目指しています。決して華々しい変革ではないかもしれません。でも、1つ1つ地域が持続可能な形で回っていける。そんな当たり前の、でも大切な変化を生み出していきたい。その思いに共感し、共に歩んでいける仲間との出会いを楽しみにしています。
本日はありがとうございました!
こちらこそありがとうございました!
地方の移動課題に、テクノロジーで真正面から挑むREA。
タクシー配車のSaaSから始まり、AIを活用した配車プラットフォーム、そして将来的にはエンドユーザー向けサービスまで。「移動」という普遍的な課題に、テクノロジーで新しい解決策を提示し続ける同社。
経験豊富なエンジニアはもちろん、地方のお客様に寄り添えるカスタマーサクセス、地方の課題をビジネスで解決する営業、そして各職種での若手の方まで、幅広い仲間を募集しています。
泥臭い現場で、しかし確かな手応えとともに、新しいモビリティの価値を創造していく。技術とビジネス、両輪で地方の未来を変えていきませんか?
皆様からの沢山のご応募をお待ちしております!