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■坂田 敬次郎(さかた けいじろう):
株式会社REAの代表取締役社長 兼 山口第一株式会社の代表取締役社長。
7歳、5歳、3歳、0歳の4人の娘を持つお父さん。
最近一番楽しかった出来事は、フィードバックをもらうために訪問したお客様先で「REAさんのサービスのおかげで生活の幅がすごく広がった!」という生の声をもらったことと、キャンピングカーを借りて家族と行った旅行。
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こんにちは!
「働くかっこいい大人を増やす」をビジョンに掲げるインビジョン株式会社の清水と申します。
この度はREAさんのストーリーを乗っ取らせていただき、山口の働くかっこいい大人である、REAの代表坂田さんのインタビューの様子を記録させていただきます。
『REAって結局何を目指してる会社なの?』が詰まったストーリーになっていますので、REAっていう会社が気になる!という方は必見です!
=REAの在り方を決めた、あの日のおばちゃんの笑顔=
ーーー早速ですが、REAさんを一言で表すと何屋さんになるんですか?
社員にはよく「競合は医療業界」と伝えてます。
ーーータクシー業界でもIT業界でもなく、医療業界ですか?
例えば月に一回外出する方と、毎日毎日外出する方とを比べると、精神的にも肉体的にも健康の度合いって全然違うと思いませんか?
REAは『毎日移動ができるような交通インフラを作る』ということをミッションに事業を行っているんですが、その仕組みができれば高齢者の方の外出の頻度が増えて、結果的に健康寿命が伸びると思っていて。健康寿命が伸びれば病院を利用する機会も減るじゃないですか。
だから私たちのサービスが普及すればするほど、医療業界は衰退していく。そういう意味で「競合は医療業界」と話しています。
そういう観点でいくと、『地域の健康屋さん』、になるんでしょうかね。
ーーー『地域の健康屋さん』、詳しくお話を伺うと納得です。『高齢者の方の健康』というところに目を向けるようになったのには、何かきっかけがあったんでしょうか?
REAという会社は山口第一というタクシー会社から生まれているので『移動』という手段を使って別の何かを生み出す、という考えはベースにあったんですが、『地域の健康』に着目したのは、妻のおばあちゃんと過ごしたある日の出来事がきっかけでした。
85歳のおばあちゃんなんですが、今鳥取市に一人で住んでまして。ある時「ひ孫を見たい」と言われたので、東京から鳥取に子どもを連れて行ったんです。子どものオムツよりも高齢者向けのオムツ売り場の方が多いような、そんな地域です。おばあちゃんも車の免許を返納してるので、普段の食事もコープさんに配達してもらって。
おばあちゃんに会った当日は、レンタカーを運転して鳥取砂丘に行きました。ついでにスーパーとか、子供用品が売ってるお店とか、色々買い物して回ったんです。
そしたら最後帰るときに、「こんなに外出したのは何年ぶりだろう」「本当に楽しかった、ありがとう」って、すっごい喜んでもらったんです。地方の高齢者の状況は聞き知ってたけど、本当にこういう方っているんだなってすごい衝撃を受けまして。
ーーーなるほど。情報で知っているのと実際に関わるのとでは、状況の捉え方も変わってきますよね。
あの経験は大きかったですね。いずれ母のタクシー会社を継承するというのは決めていたので、『移動』で妻のおばあちゃんに感じてもらえたような喜びだったり、感動を増やす商売ができたらなと。買い物をする機会が増えれば、結果的に経済が回って、地方の活性化にも繋がりますしね。
=『移動』という手段を使って、REAが成し遂げたいこと=
ーーー『地域の健康屋さん』として、REAさんが最終的に成し遂げたいことはどんなことですか?
山口第一という会社を継ぐ前は、ずっと東京の方で働いてて。年に何度かは山口に帰省してたんですが、商店街は衰退してるし、セブンイレブンがデイサービスになってるし、という感じで、帰って来るたびに高齢者の街になっていくのを感じていて…。
田舎だとこんな風景は珍しくないと思いますが、人の減った場所を少しでも活性化できるような何かができればいいなっていうのはずーっと昔から思ってましたね。
ーーーでは、ホームページにも書かれている『モビリティーサービスとマーケティングで地方活性化を実現する』というのがREAさんのメインテーマになるのでしょうか?
とはいえ、地方だけじゃなくて都市部にもいろんな生活の課題があると思うので、地方に特化せずに、広く『世の中にたくさんのワクワクを』という想いの方が最近では強くなってきてますね。そのための手段として移動サービスを提供する、というイメージです。
ーーーなるほど。REAさんで働かれているみなさんはどんなメッセージに惹かれて入社されている方が多いんですか?
ほとんどが地方出身者なので、地方創生への想いは強いメンバーが多いですね。なので移動で活性化をっていうところへの感度は高いです。
ーーー今社員さん10名ほどおられると思うのですが、メンバーに共通している特徴や、REAさんの社風を表すキーワードはありますか?
自信を持って言えるのは、自分たちが地方のタクシー会社のことを一番知ってるシステム会社だろう、ということです。
営業も開発も、実際に山口に行ってタクシーに乗ったり、助手席に乗って運転手さんと一日中お話しながらぐるぐる回ったりとか、心も体もタクシー会社と距離を近くしようとしていう雰囲気がありますね。運行管理っていう特殊な免許を持ってるメンバーもいますし。業界や事業者さんの理解をかなり重視しているのはREAの特徴かもしれません。
ーーー10名規模だとこれからのREAさんをつくる上での柱となるメンバーが集まっていると思うのですが、頭を使って突破する理系タイプか、まず行動してみる体育会系のようなタイプか、どちら寄りの方が多いですか?
圧倒的に体が先ですね(笑)
よく言ってるのは、何時間もあーだこーだ議論するよりかは、もう現場に行ってお客さんに直接聞いてこいって。その方が早く解決できるよねって。
ーーー結構熱めな方々を想像したんですが、みなさんのモチベーションを上げるために取り入れている制度みたいなものはありますか?
評価制度は重視してますね。上期と下期の賞与を定量と定性評価で決めているんですが、その中に、全てのメンバーに共通するWAYのような5つの評価項目があるんです。例えばプラス発想とか、行動の速さとか。そういった絶対外せない項目を評価制度に取り入れて、達成度で賞与額を決めています。
=世の中にたくさんのワクワクを。これからのREAに注目!=
ーーー理想のREAさんになるために、今乗り越えないといけない課題は?
まずは開発メンバーの確保ですね。お客様からの要望もあるし「もっとこうした方がいい」っていういろんなアイデアも浮かんでるんです。でもプロダクトを作る人間がいないと何も始まらないので、今はそこが一番ですね。
プロダクトって、ゴールがないじゃないですか。ここまでできたっていう状態でお客様に提供しても「もっとこういう風にしてほしい」といった意見はいただきますし、我々の中でも「これをしたらもっと横展開できるよね」とかって次々お題が出てくるので。
すぐ対応していかないといけない業界でのタイムラグがある、この状態が非常にもどかしいですね。
ーーーREAさんの今の人数と、今後の理想の組織体制を教えてもらっていいですか?
今10人ぐらいで、そのうち開発が6人。計画通りに行けば来年の年度末には28人になっている想定です。
ーーー人数が10人から20人、50人と増えていくにつれて熱意やビジョンの浸透が薄まってしまう懸念はありませんか?
ありますあります。なのでメンバーと「組織が小さいうちにミッションを浸透させる仕組みをきちんと整えよう」というようなことは常々話してますね。
ーーー営業面的な課題や懸念点はありますか?
良くも悪くもなんですが、我々の取り組みって県外の交通事業者さんには「自分らの地域じゃ将来的な話すぎる」なんて言われることがあるんですよ。
なので山口に実際来てもらって「うちはシステムだけじゃなくて山口第一の方の事業もやってるんで、現場の人たちとの意見交換会もできますよ」みたいな場を設けたりして、タクシー会社さんの理解度を深めたり、っていう取り組みはしてます。
結構アナログな業界なので、DXとかITとか言ってもなかなか理解されにくい中で「このサービスが交通事業者さんの収益だけじゃなくて、地域の住民の方々の課題解決になって、結果的に地域が活性化していくんだよ」っていう長期的な利点を理解してもらうのが非常に難しいなと感じてます。
だから「REAさんはシステムだけじゃなくてタクシー会社向けのコンサルティング会社にシフトしても面白いんじゃない?」みたいな話は受けていて、考えてたりはしますね。
ーーー最後に、来期、再来期と人が増えていくと思いますが、REAさんをどんな会社にしていきたいですか?
分かりやすいところでいくと、最低2030年までにはIPOを目指す、というところはしっかり見据えています。
組織体制的なところで言うと、やっぱりどんだけ売り上げが上がっても、どんだけ人数が増えても、創業からの想いである『移動は人々を幸せにして、それが結果的に地域経済を活性化させていく』という羅針盤は絶対に見失わないような、そんな組織にしていきたいなと強く思っています。
ーーー坂田さんの思いに共感してくれる仲間がたくさん増えることを楽しみにしています!ありがとうございました!