こんにちは。採用担当です。
IT業界で転職活動をしていると、「客先常駐」「SES」ということばを良く目にすると思います。
いいウワサもあればそうでないウワサもあって、何が正しい情報なの?と混乱している人もいるのではないでしょうか?
そこで、今回はそんな客先常駐についてお話します。
客先常駐とは?
客先常駐とは、文字通りクライアント先で業務を行うことです。一般的に、SES(System Engineering Service)と呼ばれることもあります。
厳密には同義ではないのですが、今回は同じものとしてお話しさせていただきます。
IT業界においてこの働き方は非常に多く、IT業界の業務全体の8割以上にあたります。IT企業の内訳を見ると8割以上の企業が客先常駐型を取り入れており、多くのエンジニアがクライアント先で業務を行っていることが分かります。
要因としては、慢性的なエンジニア不足で自社雇用が難しいことや、一連の開発の流れで部分的にマンパワーが欲しいなどのニーズがあるためです。
客先常駐のマイナス面
1.プロジェクトによって勤務先が変わる
契約によって、数か月〜年単位で勤務先が変わります。なかには、「一週間だけ力を貸してほしい」というようなスポットのニーズが発生することもあります。
頻繁に変化する勤務場所、就業時間、作業環境に順応していく必要があるのです。
一ヵ所に安定して長く勤めたいという方はストレスを感じることも多いでしょう。
2 .自社との接点が少なくなる
日々の勤務先が客先になるため、自社へ赴くことがほぼなくなります。自社の人間より現場のメンバーと過ごす時間が長くなると必然的に気持ちも離れがちです。
自社との情報の共有が上手くいかなかったり、自身の働きが評価されにくいと感じたりといったところから、モチベーションの低下に繋がります。
クライアント先で働いているとはいえ、同じ企業のメンバーです。積極的にコミュニケーションを取ることも大切ですね。
3 .エンジニア=即戦力という考えがある
クライアントからすれば、常駐しているエンジニアは即戦力要員です。育成対象としてとらえていませんので、参画直後から相応の能力を求められます。参画前の商談ですり合わせを行いますが、実際業務にはいってみたら想定以上だったということもあります。
技術不足を理由に契約が打ち切りになってしまう可能性もあるため、日々学習を積み重ねる必要があるでしょう。
客先常駐のプラス面
1 .いろいろな現場を経験できる
これは客先常駐の最大のメリットと言えるでしょう。業務内容も様々ですし、考え方や開発環境も異なります。プロジェクトを切り替えるごとに新たな知識を得られ、スキルアップに繋げることができます。履歴書上は一社ながら、その中身は充実したものになるでしょう。
また、誰もが知っているような大手企業や、多くの人が使っているサービス開発に関われるチャンスがあります。
2 .人脈が広がる
常駐先には、複数の企業からエンジニアが集まります。ひとつのチームが数社のSESメンバーで構成されているケースも少なくありません。彼らも同様に経験を積んできています。自社内だけでは出会うことのできない人と交流できるチャンスです。
そして、プロジェクトを離れた後も、そこで関わったメンバーと良い人間関係を続けているエンジニアは多く存在します。その出会いが、生涯の友人、恩師、家族となるかもしれません。
3 .エンジニアとしての第一歩が踏み出しやすい
先のマイナス面に於いて、クライアントから即戦力が求められるとお話ししましたが、未経験でも正社員として就職しやすいというメリットがあります。
マッチングの際、実力に合った易しい業務からスタートできることもあれば、レベルの高いところで鍛えられていくこともあります。最近では、未経験者向け研修に力を入れている企業も増えてきました。
これは、就職先の企業がエンジニアのキャリア形成や技術向上をどう捉えているかで大きく変わります。
客先常駐に向いているタイプ
とにかく実務経験が欲しい
まずはなんでもやってみる姿勢で経験を積むことが大切です。出来ることが増えれば選択肢が広がります。
新しい環境に柔軟に対応できる
頻繁に就業環境が変わるため、新たな業務や人との出会いを楽しめる人が向いています。
学習意欲が高い
技術力重視の厳しい環境と言えますが、日々の学習が自己成長に繋がります。
客先常駐は向き不向きの分かれる働き方ですが、上記に当てはまる方なら充実したキャリア形成が可能になると思います。
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