【施設担当者インタビュー】設備保守業務を通じて、裏方から快適な滞在空間を支える。本部スタッフならではのやりがいとは
私たちは、お客様に寄り添い、信頼され、選ばれ続けるホテルを目指しています。当社では、ホテルの最大の商品は「人」であると考えています。働くスタッフの笑顔とおもてなしの心を大切に、宿泊特化型ホテルのオンリーワンブランドになるべく、今後も進化を続けます。
今回は本社にて、施設業務(設備保守業務)を担当する清水さんにインタビューを実施。本社スタッフならではのやりがいや、働きやすさを感じるポイントなどを伺いました!
【プロフィール】
清水 雄二:複数の企業にて設備保守業務に従事したのち、2025年4月に京王プレッソインへ入社。
ホテルの設備管理に求められるのは、調整力とスピード感
――清水さんが京王プレッソインに入社するまでのご経歴を教えてください。
設備関連の分野には17年ほど携わっており、以前は製鉄所内の事務所で設備保全業務を担当していました。勤め先の事務所が閉鎖されることになったのをきっかけに転職活動を始め、職種を絞って仕事を探していたなかで、当社の求人と出会いました。募集内容を見たときに、「自分の経験やスキルが活かせそうだ」と感じ、応募を決めました。
面接では、今の上司をはじめ、面接官のみなさんがとてもオープンに話をしてくださり、会社の良い点だけでなく、課題や改善点についても包み隠さず伝えてくれました。そのような誠実な姿勢に信頼感を抱き、「ここなら裏表のない環境で働けそうだ」と感じましたね。仕事内容にも魅力を感じましたが、それ以上に「この会社なら安心して働ける」と思えたことが、入社の決め手になりました。
――現在の業務内容を教えてください。
現在は、京王プレッソイン全10店舗を対象に、主に設備に関する日々のトラブル対応を担当しています。ホテルでは、水まわりの不具合や備品の故障など、施設特有のトラブルが日常的に発生します。それらの報告を受け、修理業者の手配や、社内の保守担当に対応を依頼することが主な役割ですが、場合によっては直接修繕することもあります。
また、日常のトラブル対応だけでなく、美化修繕や長期的な修繕計画も担当しています。例えば、全客室の清掃やダクトの定期点検・清掃など、快適な空間を維持するための中長期的な取り組みが挙げられます。さらに、外装工事のような大規模な修繕が必要な場合は、施設オーナーとの調整も行うなど、調整業務も重要な役割の1つになっています。
――これまでの職場と比べて、ホテルでの設備保守業務にはどのような違いを感じますか?
設備の仕組み自体は、それほど大きくは変わりません。空調や給排水などの基本構造は共通しているため、これまでの経験も十分に活かせています。ただ、大きく異なるのは“スピード感”ですね。
以前は、まず予算を確認してから発注するという流れが一般的でしたが、ホテルでは一室でも使えなくなるとすぐに売上に直結します。そのため、たとえ費用がかかる修繕であっても、予約の停止を避けるためには即座の調整と対応が求められます。
さらに、作業時間がチェックアウトからチェックインまでの時間内と限られているため、その間にいかに効率的に工事を完了させるかが重要です。この時間的な制約は、最初に直面した大きな壁でもありました。
本社だからこそ感じる、現場を支援するやりがい
――業務を行うなかで、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
やはり、自分が申請した案件がスムーズに進み、工事が無事完了したときですね。工事の稟議を上げる際には、伝え方や書き方に工夫が必要なので、無事に承認が下りたときには達成感がありますし、自分の成長も感じられます。
また、実際に現場に立ち会って、美化修繕が完了した空間を目にしたときも、大きなやりがいを感じます。特に、見違えるほど綺麗になった客室や共用部を見た瞬間は、「やってよかったな」と思えますね。
さらに、本社の立場だからこそ感じられる達成感もあります。たとえば、店舗で発生したトラブルに迅速に対応した結果、予約停止となっていた部屋が復旧できたケースもありました。影響を最小限にとどめ、現場の負担を軽減できたときには、裏方ながら大きな貢献ができたという実感があります。
――入社後、業務に慣れるまでのサポートはありましたか?
私はちょうど4月入社だったこともあり、新卒社員と一緒に、ホテル業界の基本的な知識や接遇マナーなどを1か月かけて学ぶ研修を受けました。ちなみに、そのとき一緒に研修を受けたスタッフが今では各店舗に配属されていて、工事などで店舗を訪れた際に声をかけ合える関係ができています。そのような横のつながりがあるのは、業務を進めるうえでも大きな支えになっています。
別の時期に入社した方でも、ホテル運営に関する基本的なオペレーションの研修を最初に受けられるので、業界未経験の方でも安心してスタートできる環境が整っていると思います。
チームで連携し、快適な滞在環境を実現する施設部の 役割
――会社全体の雰囲気について、感じていることはありますか?
ここ最近、会社全体として体制や考え方を見直し、大きく変えていこうというフェーズに入っていると感じています。具体的には、各部課の役割分担をより明確にし、チーム内での連携を重視するような動きが進んでいます。
そうした変化のなかで、私自身もセルフチェックイン機やセルフロッカーといった新しい設備の導入プロジェクトに関わる機会が増えています。これらの新しい取り組みが始まると、私たち施設部では設備工事やレイアウト変更といった対応が求められるため、現場との調整や関係部署との連携がこれまで以上に重要になってきています。
セルフチェックイン機の導入を例に挙げると、例えば、電源の配線についてはシステム部門に相談し、見た目の調整はサービス部門に確認する、といった具合です。多くの部署と関わりながら、一緒に仕事をつくりあげていく感覚がありますね。
また、当社のコンセプトは「ストレスのない滞在空間」。お客様が気持ちよく、ストレスなく滞在できる環境を設備面から整えることが、私たち施設部のミッションです。そのために、日々メンバーと話し合いながら、会社の方針に沿っているかどうかを確認しています。
例えば、業者や備品の選定、修理の方法についてもチームで方向性を共有しているため、連携が取りやすく、スムーズに業務を進められる環境だと感じています。
――今後チャレンジしてみたいことはありますか?
今担当している日常保守や修繕業務は、自分としても好きな仕事ですし、もっと深めていきたいと思っています。加えて、これまでは関わってこなかった長期修繕計画にも、今後は積極的に携わっていきたいですね。
求めるのは、チームで力を発揮できる人材
――働きやすさを感じるポイントがあれば教えてください。
施設部の仕事は現場での打ち合わせや立ち会いが多いため、直行直帰ができるのは大きなメリットですね。また、フレックス制度も導入されており、自分のスケジュールに合わせて柔軟に働ける環境が整っています。
職場の雰囲気は良い意味で堅苦しくなく、コミュニケーションもフランクですね。ちょっとした報告に「スタンプ」で反応を返すなど、効率よく意思疎通ができる文化があり、スマートなやりとりが心地よいと感じています。
――施設部では、どのような方が活躍できると思いますか?
設備に詳しい方は力を発揮しやすい環境ですが、それ以上に大切なのは「チームで協力して動けること」だと感じています。施設部では、休憩時間が重ならないように調整するなど、お互いをサポートし合いながら仕事を進めています。そのような環境の中で、自分の強みを活かしつつチームとして円滑に業務を進められる方と一緒に働きたいですね。
――最後に、求職者のみなさんへメッセージをお願いします!
入社前は私も少し緊張していましたが、実際はみなさんが気さくに声をかけてくれて、とてもあたたかく迎えてくれました。社内の雰囲気も柔らかく、わからないことがあれば気軽に質問できる環境です。だからこそ、ぜひ気負わずに安心して飛び込んできてください!