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転職して色んなことが変わった。多くの会社を見てきたデザイナーが、マノア・リノで感じること。

新しい技術を身に付けたい、経験したことのない分野にチャレンジしたい、あるいは、単純に今いる会社が嫌になった。人はそれぞれの理由で転職していく。特にクリエイターやエンジニアという自分自身、その手に持っているスキルが評価に直結する職種には、同じところにとどまり続ける人が少ない。存在するかも分からない約束の地を求めて、いろんな場所を転々とする。

マノア・リノのデザイナー、彼もそうだった。映像を軸に置きながら、常駐・派遣先を合わせると10社近くの会社でキャリアを磨き、現在がある。

言いたいことが言えない、やりたいことができないもどかしさを味わったときもあった。休みが取れず、自分自身をすり減らしたときもあった。労働の対価が予想以上に少なく、業界の現実を思い知らされたときあった。様々な経験をしたらから見えること、想うことを聞かせてもらった。

【プロフィール】
ゲーム好きが高じて高校卒業後、クリエイターを育てる専門学校へ入学。そこでCGを中心に技術を学んだものの、新卒時はゲーム会社への就職が叶わず、遊技機の製作会社へ。パチンコ・パチスロの映像制作に携わり、約5年の経験を積んだ後、ゲーム業界で実績のある人材派遣会社へ転職した。有名ゲームタイトルも複数手掛け、業界内での人脈を広げたところでフリーランスとして独立。以降は、再就職の時期を含め、様々な案件に関わり、2017年にマノア・リノへ入社した。


はじめの一歩は好きだったゲームではなく

子どものころからゲームが好きで、専門学校で3Dなど、CGの技術を学びました。新卒の就職活動でも、ゲームのCGを制作している会社を片っ端から受けていたのですが、スタートが遅かったこともあり希望通りに進まず…。

そんなときに、パチンコやパチスロなどをつくる遊技機の会社でも、映像に携わることができると知り、興味を持つように。業界の知識はまったくなかったものの、内定をもらい就職を決めました。

入社後は、「ユーザーの気持ちを理解しないといけない」と上司に言われ、1年目の少ない給料でパチンコホールにも行きましたね。良い思い出はあまりないですけど(笑)。もちろん技術・知識で得られたものもたくさんあります。入社前から5年は学ぼうと考えていて、ちょうどそれくらいのタイミングで、憧れていたゲーム業界へ転職をしました。

様々な経験を積む日々

まずは、ゲーム業界で実績のある派遣会社に入り、1年に1社くらいのペースで、計3社で開発に携わりました。3D背景を担当することが多く、名前は出せないですけど、みんなが知っているようなタイトルを経験するチャンスもありましたね。

やっぱり、同じ映像系の制作であっても、ゲームと遊技機は目指すところがまったく違います。ゲームではどの位置から画面を見ても、キャラクターがどこを進めばいいのか伝わるような見せ方をしたりと、360度つくりこまないといけません。

逆にパチンコ・パチスロだと射幸心、ワクワク感を高めることが大切で、絵自体のクオリティだけでなく、切り替えのスムーズさやタイミングが重要になってきます。(法令上)演出の時間にも制約があり、限られた中で、どうするかという工夫もありました。

結局、約3年ほど派遣として働く中で、業界内での人脈、横のつながりもできたので、フリーで仕事を受けるようになりました。まずは小さな会社のオリジナルタイトルに関わるのですが、そこで出会ったのがエフェクトです。当時の上長がすごく優しい方で、手探りで始めた僕にも一つひとつ丁寧に教えてくださり、興味を持てるようになりました。

他にも、半年くらいだけでしたがアニメの仕事も記憶に残っています。経験がない業界なのに、「できるでしょ」みたいな形で、CG部分の監督・ディレクションまで任せられ、苦しかったですね。たとえば、どの工程にどれくらいの時間がかかるかなども分からない中で、スケジュールを組んでいっても、当然うまくいかない。それでも納期があるから必死で作業をしていました。給与の面でも、噂で聞いていたアニメ業界の現実を見せられましたね(笑)

安定を求めて

2年くらいフリーで働いていたのですが、どうしても収入の波なんかもありますし、年齢的にも32、3歳くらいで安定したいと考え、再び社員で働こうと思うようになりました。幸いにも、僕はこれまで人にはすごく恵まれていたので、伝手をきっかけにパチンコ業界へ戻れることに。前職とは違う遊技機の製作会社に入りました。

ただ、そこは大手メーカーの下請けで、すごく労働環境が厳しかったんです。大きな仕様変更の影響もあり、3機種分くらいつくり直すようなことがあって、半年から1年は年末年始でも休みなし。しかもタイミング悪く、母親も体調を崩している時期で…。なにかあったら、誰かが代わりをしてくれる環境ではなく、自分自身も疲れてしまい退職することになりました。

何ヶ月か休んでリセットした後、ハロワークに通い始めました。デザイン会社は何件か募集があり、実際に内定もいくつかいただきましたね。マノア・リノもその一つです。いくつか受けていく中で、これまでの経験があるので“危険な臭いのする会社”は分かります(笑)。あとは、面接で担当者の方と話がかみ合わなかったり、対応が不誠実だったりするところは避けていたんですが、マノア・リノは違いました。

面接官は技術畑の人ではなかったものの、会社としてどうしていきたいなどビジョンが明確で、迷いがなかったので、それなら自分も仕事に集中できるかなと思えました。実務についても、案件の希望を親身に聞いてくれ、金額面も満足いく内容を提示してもらえたので、納得して入社できたと思います。

マノア・リノでの新たなチャレンジ

転職してからはエフェクトをメインに担当しています。はじめにアサインされた会社は、すでに派遣会社時代とフリー時代に行っていた企業です(笑)。人事の方とも、もともと連絡先を交換しているくらい仲が良くて、3回目なので「また来たんだ」という感じですよね。そこではエフェクトリーダーを任されていました。

1年半くらい経ってプロジェクトが終了し、2社目を選ぶにあたってはいくつか紹介を受け、自分で選ばせていただきました。これまでアーケードゲームをメインにしていたのが、最近はコンシューマーゲームにも力を入れている会社で、決め手はスマホに関われることでしたね。

今まで経験がなかったので、どんな技術でつくっているのか知りたかったですし、自分にできるのかチャレンジしたいと思ったんです。あとは1社目のゲームエンジンが、Unityなので、もう一つメジャーなUnrealを経験しようと。その2つの経験があれば、ある程度幅広い会社で通用するなと考えました。半年ほどスマホに携わり、現在はPS4とSwitch、スマホ版を同時にリリースするビックタイトルを手掛けています。

今後、自分自身としては、世の中のニーズも大きいので、エフェクトを中心にキャリアを歩んでいきたいと考えています。その中で、ありがいたいと思うのが、マーケットの状況や変化をリアルタイムで感じ取っている社長を始めとした営業のアドバイスですね。

年に最低4回は面談がある他、僕はひんぱんに仕事の状況や職場環境について連絡をとるので、合間にいろんな話を聞きます。技術の進歩が早い業界ですから、トレンドに付いていけないと取り残されてしまいますよね。だから、フラットに見ているクリエーター以外からの意見も大切だと思います。

これまでいた会社は、ポジションの垣根を越えてコミュニケーションをとることはあまりなく、希望を聞かれる機会もありませんでした。そういう意味では、マノア・リノの特徴の一つだと感じますね。

環境が大きく変わった今、目指していること

上下関係なく、誰とでも素直に話ができる、言ってはいけないことがなく、フラットになんでも話ができる。そんな環境は、マノア・リノで初めて体感しました。やっぱり、些細なことでも言い辛い、暗黙のルールみたいなものが、これまでの会社ではありましたから…。

変化したことと言えば、他には労働環境が大きいです。残業があっても1日2、3時間くらいで、土日もきちんと休めています。以前は家事をする時間もなかったのですが、掃除や洗濯、料理なんかもできますね。それと、ゆっくり湯舟に入る時間を取れるのは、すごく大きなことだと思いました。

プライベートを大切にできる働き方に、「なにをすればいいんだろう」と、はじめは落ち着かなかったものの、現在ではオン・オフのメリハリを付けられ、うまく気持ちの切り替えもできています。ようやく好きだったゲームをする時間もでき、仕事に役立つインプットもできています。今思うと、これまでがおかしかったんですけどね。ラーメン屋がラーメンを食べられないみたいな状態だったので(笑)

これから挑戦してみたいと考えていることは、小さくても良いので自社プロダクト、タイトルを開発することです。簡単ではないのは分かっています。社長とも話をしているのですが、少しずつ目標に向かって、準備を積み重ねていきたいですね。成功すれば、会社の名前、ブランド力ももっと高まると思うので。今はどう実現していくのか、検討している段階です。

ここまで自分自身のこと、マノア・リノのことを話してきて、一人でも興味を持ってくれる人がいたらうれしいです。この業界は、経験ももちろん重要ではあるものの、それ以上に素直で明るい対応ができる人柄、コミュニケーションが求められます。技術が未熟でも、レスポンスや受け答えがちゃんとでき、なんでも素直に相談すれば、周りがちゃんとフォロー、対応してくれますから。なにも聞かれずに「できました」と言われ、まったくNGのものが出てきたら一番困ります。そうした素養を備えた方と、ぜひ一緒に働きたいと思いますね。

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