What we do
クライアントとプロダクトデザインの打ち合わせのワンシーンです。
事務所兼カフェで打ち合わせを行っています。
私たちは想いのある地方中小企業のパートナーとして、企業と共に戦うデザイナーを中心にした集団です。
私たちは将来的にクライアントが自立・自走できるように伴走するためにディレクターやデザイナー自身がクライアント内部に入り込み、他デザイン会社では類を見ない程、伴走するスタイルが特徴です。
※当社では現在3~5年程度のお付き合いになるクライアントが多数存在します。また、そのクライアントについては、今後も末長くお付き合いしていく可能性が極めて高い状況です。
また、私たちが手掛けているデザイン領域は、世間一般的なデザインとは一線を画しています。
デザインと聞くと一般的にはロゴマーク、プロダクト、パッケージやWEBなどのデザインをイメージされることが多いと思いますが、私たちは経営そのものをデザインを行っています。
具体的には、その企業・経営者が大切にしている理念やアイデンティティを入念にヒアリングを行い、それをベースにコンセプト、ビジネススキーム、価格設計を共に考えてからロゴマーク、プロダクト、パッケージ、WEB、インテリア、建築、DTPのデザインを行いますが、それだけでは終わりません。
その後もサービスやプロダクトのローンチ(展示会リリース、プレスリリース、クラウドファンディングなど)を手掛け、その後のファン拡大、売上拡大を達成するためにセールスディレクターを中心にWEBマーケティングのスペシャリストを投入、ディレクター・デザイナーおよびクライアントと共にチーム一丸となって経営戦略実現に向けて、考え、実行しています。
具体的な事例は以下のURLからご確認ください!
http://sasi-d.com/works/
http://sasi-d.com/projects/
Why we do
銀海酒造様とのプロジェクトはNIKKEI DESIGNに取り上げられました。
アーバン工芸様とのプロジェクトは独創的なアーバン工芸様とのプロジェクトの代表的な商品『SETOUCHI』。藤巻百貨店でも完売するなどの人気モデルです。
私たちは地元企業が元気になれば、その地域は必ず変わることを信じて、事業・サービスを行っています。
その思いや事業・サービスに至った背景や経緯については、当社代表の近藤の物語を抜きに語れません。以下、簡単に説明させてください。
代表の近藤は兵庫県丹波市出身、都市へのコンプレックスを抱きながら、田舎を飛び出し、進学。
デザイン事務所に就職し、10年ほどインテリアのデザインを経験、その後、様々な経験を経て、現在のアイデンティティ・デザイン、経営全体を丸ごとデザインという独自のスタイルを確立、現在に至ります。
その経緯の中で、地方とデザインに対して、このままではいけないと考えさせられる出来事がありました。それは生産拠点を国内から海外へ切り替えが本格化していく中で、元気のなくなりつつある地方活性化を目的に、全国の伝統工芸地に、補助金を使い有名デザイナーを迎えて、新しいプロダクトを創り出し、世界に向けて発信、販売を手掛けるプロジェクトに参加した時のことでした。
プロジェクト当初はデザイナーの才能と話題性もあり、ヒットしたものの、その後、すぐに売れなくなるという現象が起こったのです。
他のエリアでも同じ現象が起こり、デザインされた商品は在庫の山となり、補助金が切れたタイミングでデザイナーは居なくなるという悲惨な状況が起こっていました。
その時に、嫌いで仕方なかった自分の田舎、丹波市で同じことが起こることを想像すると、居ても立っても居られない気持ちになっていました。
この時に当社のビジョンである『自分のまちは、自分でデザインしたい』ということに思い至ります。
その後、地元丹波市の関係人口を増やすためのイベントを発起人として企画・実行し、社会課題を解決するソーシャルデザインの注目事例としてメディアで脚光を浴びるなど、世間からは成功したとの評価や注目を獲得。
一方で近藤自身の中では、自分自身を含めて、実行委員会、サポートスタッフ全員がボランティアで成り立っていたことから、これでは継続できないことに気づき、大きな壁にぶち当たります。
落ち込んでいる近藤の元に、地元丹波の商工会から地元の特産である黒枝豆のパッケージデザインの仕事の依頼を受け、これが運よくヒット。
そのプロジェクトのやり取りの中で地方事業者の武器は、地域に存在する資源そのものであることに気付きます。
その武器を使い、売上を伸ばすことで地元の雇用を増やし、設備投資を行い、さらなる地域資源を掘り起こす。このサイクルをデザインの力を使って創り出すことで、地方の活気と誇りを取り戻すことを生業にすることを意思決定、現在に至ります。
これまでに当社は地方中小企業の想いのある経営者(特に世代交代に伴う事業承継案件が多い)と強いパートナーシップを結びながら、数多くのヒット商品を創り出してきました。その中でも私たちの拘りは、たとえ私たちが関与しなくなったとしても、その事業者が主体性を発揮し、自立・自走してもらえるように共に成長することを最大の目標・目的として取り組んでいます。
今後も、コロナ禍の状況下で大きな変化が起こっていく中でも、私たちは地方の地元企業を元気にすることで、その地域全体が変わることを信じて、事業ーサービスを提供して参ります。
How we do
現在、私たちは新しい組織のカタチ、ヒトと会社の在り方を模索、検討しています。上記は代表の近藤が掲げた『School=群れ』の構想です。会社とコミュニティの良いところを組み合わせていきたいと考えています。
私たちのサービス範囲、フローを示した図です。フェースを5つに分けて、アイデンティティのヒアリングから売上UPまで中長期的に伴走し続けるスタイルを提案、提供しています。
■私たちが大切にしていること、そして目指してるヒトと組織の形について
プロジェクトを進めるにあたり、大切にしていることは、常にクライアント以上に、クライアントの事業成功、目的・目標達成の為に考え抜き、提案し、実行するということです。
その為に、一人で考えるのでなく、価値観の違う複数メンバーで沢山のセッションを行うことを心掛けています。
その時に大切に育んでいる価値観があります。
それは役職、立場、年齢、性別、国籍関係なく、常にオープンでフラットな関係の中で、心理的安全・安心を確保の上、自由に意見できる風土醸成したいということで、現在、まさにヒト・組織の在り方を変革中です。
そのような状況の中で、私たちが現在変革に取り組んでいる会社の在り方としてイメージしていることは、会社(カンパニー)とコミュニティの中間に位置するようなモノでありたいと考えています。
私たちはそれを群れと表現しています。
これまでの旧来型のピラミッド組織として社長ー役員ー部長ー課長ーメンバーの全てが正社員ということに囚われずに、正社員も、パラレルワーカーも、副業の方も、アルバイトも関係なく、オープンでフラットなチームとして機能させたいと考えています。
もう少し具体的にイメージをお伝えすると、代表の近藤が会社の真ん中にいるのではなく、あくまでも中心はビジョン。
そのビジョンを実現するためには、より多くの仲間が必要です。
その為には、私たちは地方の誇りを引き出すような案件を獲得し、群れに属することへの魅力を高めることに注力しています。
■現在の私たちの群れの構成について
私たちSASI DESIGNのメンバー構成は、少人数ながらユニークです。
デザイナーは代表取締役で総合プロデューサー/デザイナーの近藤を筆頭に4名在籍しています。
スウェーデン出身の取締役、自分でも法人を持つパラレルワーカー、新卒から当社の理念や取り組んでいることに共感してくれた2年目の若手という構成です。
デザイナー以外の人員としても、現在取り組んでいる新規事業開発と、私たちの事務所を兼ねているBOOK CAFEの店舗責任者、私たちに関係してくれる仲間に居心地よく過ごしてもらうためのにコンシェルジュ&総務全般の担当者。そして私岩元はパラレルワーカーですが、SASI DESIGNグループの事業成長を実現するために、各種の相談案件の壁打ち相談から始まり、営業、人事、クライアントのセールスプロジェクト、新規事業開発のサポートなど、貢献できることであれば何でもやっているという取締役が共存しています(笑)。
■具体的なプロジェクトの進め方(流れ)について私たちはプロジェクトについて、フェーズを5段階に分けています。
・フェーズ1:アイデンティティの抽出:経営者の人生の理解から始まり、どうしても実現したいビジョンや想いを徹底的にヒアリングします。合わせて事業として保有する強みや弱みなどを整理
・フェーズ2:アイデアの創出:クライアントのキーマンたちと、SASIDESIGNメンバーとセッションを重ねていきながら、アイデアを出していきます。その後、経営環境の分析も行った上で、経営目標を鑑みながら、売上・利益・価格の設定や商流を決定していきます。
・フェーズ3:アイデアの表現:これまでの話の内容をブランド全体のコンセプト、ロゴ、プロダクト、パッケージ、WEBなど各種デザインに落とし込んでいきます。合わせて、CJMや経営計画の
策定もクライアントと共に作成していきます。
・フェーズ4:アイデアの投下:いよいよデザインしたブランドやプロダクト、サービスをカットオーバーし、各種展示会やプレスへのリリース、Makuakeなどのクラウドファンディングの仕掛けなどを手掛けていきます。このフェーズから、セールスディレクターやWEBマーケティングなどのメンバーが本格的に参加スタート。
・フェーズ5:ブランドやプロダクトをリリースしたからと言って、すぐに大ヒットすることはありません。そこから、如何にマーケットにフィットさせていくのか、とても大事なフェーズになります。このフェーズからセールスディレクター&WEBマーケティングのメンバーが主体責任者となり、クライアントと共に、試行錯誤しながら売上・ファン拡大に向けた企画・実行・振り返りを繰り返していきます。