社員インタビュー Vol.3
棟方 英悟 / 製品開発部
2025.05.22
── 入社時期と職種をおしえてください
2025年3月入社しました、職種はフルスタックエンジニアです。
── 入社の決め手はなんでしょうか?
講談社をメインとした日本を代表する出版グループの顧客管理、そしてそのデータのマーケティング活用にとても興味を持ったからです。
前職では様々な業界のシステムに関わらせていただきましたが、日々の生活で触れている小説、雑誌、マンガなどの文化を支えるシステムを作ることに面白さと意義を感じました。
── 出版業界に魅力を感じたとのことですが、もともとマンガや小説などお好きだったんですか?
そうですね。もうマンガはめちゃくちゃ好きですし、小説も好きです。
毎日マンガ雑誌とかもみてて、仕事以外で心休まる時間です。
── CDMに来る前は何をしていましたか?
前職では、RPAにAIを導入するプロジェクトのうち、HRシステム/AI活用 新規事業開発 のフロント/バック/インフラを担当するエンジニアとして働いていました。
── これまでで一番「やりきったな!」と感じたプロジェクトはどんなものでしたか?
たくさんありますが、一番思い出すのは新卒で入った会社で一番最初に関わらせて頂いた、製薬業界の営業管理ツールの導入およびリファクタリング案件です。導入先の業界知識もIT知識もほぼ未経験のところから、実際に先方のお客様6~7人対自分1人で会議を進める必要がありました。何かを作り上げるにはそれを使うエンドユーザーの細かいこだわりや運用上の注意点をどれだけ吸い上げられるかで「実際に使って良かったもの」が決まるのだな、と総じて感じることができた案件でした。
── 以前たくさんの案件を並行して担当されてたとのことですが、うまくやるコツはありますか?
自分はマルチタスクは苦手であることは色々経験して分かってきました。なので並行して進めることへの対処法を見つける必要がありました。まずは目の前のものに技術的に集中すること、次にチーム内とステークホルダーとの認識合わせを重要視することです。
基本、システム作成で失敗や炎上している案件は、今なぜそれを作る必要があるのか、その改修作業や新規追加作業はどれだけリリース後の運用まで考えられているのかなど、エンジニアだけではなく、顧客や実際に使うユーザーでさえも完全に理解できていない時が多かったです。チーム間のコミュニケーションとステークホルダーとのコミュニケーションでwin-winの関係を続けるためにする行動は、並行稼働のコツだなと思います。
── 「案件が炎上するのは認識のズレから」との話、とても印象的でした。
そのズレに気づいた時は、どのように立て直していったのですか?
難しいんですけど、そもそも炎上させずに同じ温度感で開発していく姿勢が大事かと思います(笑)。
1回炎上してしまうともう立ち直れないっていうパターンもみてきました。
炎上してる場合は腹を割って話してますね。ここまではできます、ここから先はちょっと難しいなどコストや時間、事情も含めて丁寧にお話ししてお互い納得できるように調整してます。
── 今担当されている業務を教えてください
現在は、メール配信システムで使用しているメールエンジンサービスを別サービスに乗り換えする作業をしています。目的としては、コスト削減による運用費負担の軽減と、よりリッチなメール配信システムを見据えた開発経験の向上です。
── 担当している業務でのやりがいや楽しさはどんなところですか?
メールマガジンとかメール配信ってすごく重要なところだと思います。特に重大なマーケティングの一つで、疎かにした開発など絶対にできないです。難しいところもありますが、だからこそのやりがいと楽しさを感じることができます。
── 開発していて「これは地味だけど大事だな〜」と感じる瞬間はどんな時ですか?
インフラかバックエンドかで違うのですが、インフラ目線で言えば、エンジニアが夜ちゃんと寝られるような環境を作ることですね。システムでエラーがでたとき、リカバリーできるような構成になっていることが大事だと思います。
バックエンド目線で言えば、テスト仕様が実際のプログラム仕様となるような同期をとるように作っておくことですね。リファクタリングをした時、仕様とズレている時はプログラム上ですぐわかるようになります。あまりやりたがらないところですけど、地味ですが非常に重要だと感じてます。
フロント目線で言えば、ユーザー目線ですね。UXデザイン含めて、使いにくかったりめんどくさかったりするとユーザー離れてしまうので、使いたくないと思われないユーザー体験を意識してます。
── これまでの経験の中で、「この経験が今に活きてるな」と感じることはありますか?
これまで「エンドユーザーの話を聞いてシステムに落とし込む」ことと「自分なりのシステムの最適化を図っていく」ことのバランスが大事だと思っています。「エンドユーザーの話を聞いてシステムに落とし込む」ことはDX推進リファクタリング案件などから「自分なりのシステムの最適化を図っていく」は直近で担当した新規事業の開発から経験しました。開発体制が破綻しないような進め方など、色々経験してきて良かったなと感じます。
── 最近「これ、自分でうまくやれたな〜」と思った出来事はありますか?
CDMでの初めてのタスクで、書誌の検索システムを担当しました。データのin/outの流れ、API設計、フレームワークを自分で決めつつ、実装ではAIを活用して進めてます。
自分1人だと見て直すを繰り返すので時間はかかるんですけど、AIを活用するとつまずきポイントが少なく、
スムーズな開発ができたと思います。
── 「API設計もご自身でされた」とお聞きしてユーザー目線や運用目線で気をつけたことがあれば教えてください。
今回に関してはこういう形でほしいと決まってたので、それに沿ってではありますが正常なパターン、エラーが起きたパターン、データがどのように流れているのかを整理してドキュメント化します。そうすることでデータの流れがわかるので、クライアントから質問がきても回答しやすくなります。
── 「フレームワーク選定も自由度があった」とのことですが、裁量があると、開発のやりやすさは変わりますか?
変わりますね。ただし、チーム内での統一が重要だと考えています。最新のフレームワークを選ぶことで開発コストが下がりますが、チーム間で運用保守ができることが前提になります。
── 今の仕事を通して、どんなことを学べていると感じますか?
開発チームでは常に、運用での工夫を考え、開発エンジニアの心理的コスト、時間的コスト、金額コストを下げるような考えをしています。これは作って終わりではなく、実際にユーザーが使っているからこそのポイントだと感じています。タスクを渡されて「はい終わり」ではなく、ずっと続いていくものとして設計含めて考えていくということを学べています。
── 業務で使っている技術やツールで「これ便利だな」と思うものがあれば教えてください。
業務ではAIツールとしてCursorとDevinを使用しています。AIはプライベート開発でも使用していますが、業務でも使うことができて便利ですね。
── CDMの魅力や特徴をおしえてください!
CDMが提供する会員サービスを導入する企業や雑誌が、自分が聞いたことがある有名雑誌、著名人、業界に対してアプローチをかけ、そして実行していることが魅力です。特に魅力的だと感じるのは、今はまだデータを貯める段階が多いですが、ここからデータ活用などがアップデートされていくことを感じることができます。
──これからチャレンジしてみたいことや、伸ばしたいスキルはありますか?
マーケティングに関する知識は今まで培ってこなかったので、マーケティングをキーワードとした周辺技術のスキルを伸ばしていきたいと思っています。また、データセキュリティ・データの可視化部分にも本格的に力を入れたいです。
── 今後どのような人と一緒に働きたいですか?
知的好奇心がある人、そしてそれを自分以外に発信するような話したがりの人ですね。
またエンジニアとして運用含めて楽ができることを考えられる人がいいですね。
ブラックな会社にならないためにはどうするかみたいなことを考えて余裕を持つことを優先して工夫する人がいいなと思います。
── 最後に今後達成したい目標を教えてください!
業界・職種問わず全てのドメインを知っている人が強いと思っていて、最終目標は、どの分野でも間に立って話せる翻訳者となるようなエンジニアになりたいと思っています。