こんにちは、アスレバの松本です!
これまでの記事では、フルリモートという働き方の実際や、「楽そう」というイメージとのギャップについてお伝えしてきました。
その中で何度か触れてきたのが、「フルリモートに向いている人/向いていない人」という点です。
フルリモートは、働く場所が変わるだけの話ではありません。仕事への向き合い方や、日々の思考のクセ、フィードバックの受け取り方など、これまで見えにくかった部分が、良くも悪くも表に出やすい働き方でもあります。
今回は、これまでの記事でも触れてきた「フルリモートに向いている人/向いていない人」について、そこだけに照準を合わせて、もう一段踏み込んで整理してみました。
「自分は向いているのか」「どこでつまずきやすそうか」そんな判断材料として、参考にしてもらえたら嬉しいです。
目次
スキルや経験よりも、大きな分かれ目になるもの
フルリモートに向いている人の特徴
①経験を言語化し、次につなげられる人
②結果だけでなく、過程まで共有できる人
③仕事を“点”ではなく“線”で捉えられる人
フルリモートに向いていないかもしれない人
努力で変えられる部分・変えにくい部分
最後に:迷っている人へ
スキルや経験よりも、大きな分かれ目になるもの
私自身、フルリモートで働くうえで、最初は「スキル」や「これまでの経験」が一番大切だと思っていました。
でも実際に働いてみて感じるのは、一番の分かれ目は、向上心や自己成長への姿勢だということです。
毎日の経験を、ただ「やって終わり」にするのか。それとも、きちんと振り返り、自分の糧として蓄えていけるのか。この差は、フルリモートではとても大きく表れます。
正直、ここができていれば、元々のスキル差はあっという間に埋まっていくと感じています。
フルリモートに向いている人の特徴
①経験を言語化し、次につなげられる人
アスレバでは、日報を通じて一日の振り返りを行います。その中で大切にしているのは、
経験(インプット)を言語化(アウトプット)することです。
たとえば、作業に想定より時間がかかったとします。このとき、
→なぜか?→仮説を立てる→次はこうしてみよう
こうした思考を、個人でPDCAとして回し続けられる人。
「大変だった」「次は頑張ろう」といった抽象的な振り返りで終わらず、一つひとつを具体的に分解できる人は、フルリモートでも着実に成長していきます。
②結果だけでなく、過程まで共有できる人
リモートワークでは、作業している過程は基本的に誰にも見えません。評価されるのは結果がすべて、という側面があります。
オフィスであれば、間違った方向に進んでいても、誰かが途中で気づいて声をかけてくれることがあります。リモートでは、それが起きにくい。
だからこそ、「こう考えて、こう進めた」と、過程を言語化して共有できる人は、周囲からもフォローしやすくなります。間違っていても、早い段階で軌道修正ができる。この力は、フルリモートではかなり重要です。
③仕事を“点”ではなく“線”で捉えられる人
一つひとつの作業は違って見えても、実はどこかで必ず地続きになっています。「これはこれ」「それはそれ」と切り分けすぎてしまうと、経験が積み上がらず、成長実感も得にくくなります。
どんな仕事も、点と点がつながっていると捉えられる人は、フルリモートでも学びを自分の中に蓄積していけます。
フルリモートに向いていないかもしれない人
一方で、フルリモートだとしんどくなりやすいのは、こんなタイプです。
- 誰かに見られていないと手が止まってしまう
- 結果だけを求められる環境が強いストレスになる
- 指摘やフィードバックを「否定された」と感じてしまう
- 失敗や負の感情を引きずってしまう
特に、誰かに間違いを指摘されたときに、反発心が先に立ってしまう人は、フルリモートではつまずきやすいと感じます。
これはリモートに限った話ではありませんが、対面よりも誤解が生まれやすい分、より顕著に表れます。
対面の職場であれば、指摘をしたあとに、あえて雑談を挟んだり、声をかけたりと、空気を和らげるフォローが自然に行われることもあります。
一方、フルリモートでは、そうしたフォローが入りにくい側面があります。そのため、指摘を受けたあとに気持ちを切り替えられず、失敗やネガティブな感情を引きずってしまうと、仕事の進めづらさにつながったり、場合によっては相手に苦手意識を持ってしまうこともあるかもしれません。
努力で変えられる部分・変えにくい部分
フルリモートの向き・不向きには、後から身につく部分と、正直しんどさが残りやすい部分があります。
- 振り返りや言語化のスキル
- 過程を共有する意識
- 自分なりの仕事の進め方
こうした点は、意識と経験で十分に伸ばせます。
一方で、
「成長したいと思えない」
「フィードバックを受け取るのがつらい」
という気持ちが強い場合は、環境との相性を感じやすいかもしれません。
最後に:迷っている人へ
フルリモートで活躍できるかどうかは、特別な才能や完璧なスキルが必要なわけではありません。誰かの言葉をひねくれずに受け止め、行動に反映できるか。ここが一番大切だと感じています。
成長できる環境は整っています。あとは、それを受け入れるかどうか。
成長したい気持ちと、素直に受け取る姿勢があれば、フルリモートでも、どんな仕事でも、必ず前に進めます。