「フルリモートって楽そうだよね」
実際に在宅で働いていると、そんなふうに言われることがあります。
私自身も、働く前はどこかで「通勤もないし、自由そうだな」と思っていました。
でも実際に働いてみると、フルリモートは楽な部分もあるけれど、決して“気楽”な働き方ではないと感じています。
この記事では、アスレバでフルリモート勤務をしている一例として、働く前に抱いていたイメージと、実際に感じたギャップをお伝えします。
目次
フルリモート=自由、だけではなかった
思っていたよりも「ちゃんと会社」だった
フルリモートで「助かっている」と感じること
想像以上に「責任」が伴う働き方
もうひとつのギャップ:家族の理解を得るのが意外と大変
フルリモートが向いている人・向いていない人
フルリモートは楽。でも、甘くはない
フルリモート=自由、だけではなかった
アスレバに入る前、私は副業で在宅の仕事をしていたことがあります。完全に一人で進める仕事だったので、良くも悪くも誰にも管理されない環境でした。
その自由さは魅力的でしたが、正直に言うと「今日は疲れているから」「ちょっと気が乗らないから」と自分に理由をつけて、作業が進まない日も多かったです。その経験から、「私は外で働く方が向いているのかも」と思ったこともありました。
ただ、子どもの送迎や生活環境を考えると、フルタイムで働くにはフルリモートという選択が現実的。
そこで選んだのが、フルリモートでも時給制で働ける環境でした。
自主的に机に向かうのは得意ではなくても、「時給が発生しているなら、ちゃんとやらなきゃ」という責任感はある。その働き方は、自分の性格に合っていたと感じています。
思っていたよりも「ちゃんと会社」だった
実際に働き始めて、一番驚いたのはここでした。
フルリモートというと、一人で黙々と作業するイメージを持たれがちですが、アスレバではチームで仕事を進めます。
みんなが同じ場所にいないだけで、やっていることも、コミュニケーションも、完全に「会社」。
一方で、最初のうちは「今、私が何をしているか誰にも見られていない」という状況に、少し怖さを感じることもありました。
時間のかかるタスクを黙々と進めている時など、何時間も誰ともやり取りしないことも。この時間、サボってると思われているんじゃないかと不安に感じて、「やってます!ちゃんと働いてます!」と、心の中で思いながら必死に作業していたことを思い出します(笑)
フルリモートで「助かっている」と感じること
フルリモートで働いていて、一番助かっているのはやはり通勤がないことです。時間的にも体力的にも余裕が生まれますし、生活リズムが安定しました。
また、業務上必要な会話に集中できる点も大きいです。対面の仕事では、人の機嫌や空気感に気を遣って消耗する場面もありますが、リモートではそれがほとんどありません。
チャットでのやり取りは、送信前に一度立ち止まって言葉を選べます。感情的な衝突が起きづらい、ということは働きやすさにつながっていると感じています。
想像以上に「責任」が伴う働き方
一方で、フルリモートは楽なだけの働き方ではありません。
たとえば、「これってなんだっけ?」とすぐ隣の人に聞く、ということができません。
一度教わったことは、その場で理解する必要がありますし、チャットの履歴を見れば、誰が・いつ・何を共有したかがすべて分かります。「まだ聞いていませんでした」という言い訳は通用しないのです。
また、チャットでのコミュニケーションは、最初はかなり緊張しました。社内なのに、取引先に送るような文章を書いていたこともあります。
でも実際は、社内のやり取りは和やかで、思っていたよりもずっとフラット。そこは良い意味でのギャップでした。
もうひとつのギャップ:家族の理解を得るのが意外と大変
フルリモートで働くうえで、盲点だったのが家族の理解です。
外に出て働いている家族からすると、「家にいるんだから、家のことできるよね?」と思われがち。でも実際は、家にいるだけで、ちゃんと働いている。自由に家事ができるわけではありません。
この「家にいる=手が空いている」みたいな認識を、ちゃんと理解してもらうまでには、結構時間がかかりました。
だからこそ、フルリモートを選ぶなら、時間をかけてでも「働いている時間の扱い」をすり合わせておくのがすごく大事だと思います。ここが噛み合うかどうかで、働きやすさはかなり変わるはずです。
フルリモートが向いている人・向いていない人
働いてみて感じるのは、フルリモートは向き・不向きがはっきり出る働き方だということです。
向いているのは、
- 家にいること自体が苦にならない人
- 自分の作業環境に投資できる人
- 自分自身を成長させたいという意識を持っている人
逆に、
「誰も見ていないとサボってしまう」
「楽そう」
「サボれそう」
という理由だけで選ぶと、ギャップを感じやすいと思います。
正直、今まで経験した仕事の中で、一番忙しいと感じることもあります。責任も軽くありません。それでも、その分やりがいは大きく、「ちゃんと働いている」という実感があります。
フルリモートは楽。でも、甘くはない
フルリモートは、確かに楽な部分があります。通勤がなく、環境の自由度も高い。
でも、簡単な働き方ではありません。
自己管理や責任が前提になる分、合う人にとっては、とてもやりがいのある働き方だと感じています。
フルリモートに興味はあるけれど、不安を感じている方には、「自分はどんな環境なら力を発揮できそうか」そんな視点で考えてみてほしいです。