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成功体験より大事なもの
社内においても、社外においても、よく「成功体験をもたなきゃいけない」という意見を聞きます。本当にそうなんだろうか? と以前から疑問を持っていました。あるカルチャー関連のミーティングで、「失敗すらしていない。」というメンバーたち(僕も含めて)の気づきがありました。無難に選択しているのだと言います。それでは、失敗も成功も生まれない。僕自身は、中学校時代の中途退学から始まって山のように失敗を繰り返してきました。社会人になってからも、「ブランド品の並行輸入」「スノーボード家具の販売」「スノーボードパークの企画運営」「スノーボードの並行輸入」「スノーボードメーカー」などの事業をやってきましたが、ど...
無意識に守りに入っていないだろうか?
最近、ある経営者の交流会で、横に座られていた方とお話をした時に感じたことです。その方はシリコンバレーのVC(ベンチャーキャピタル)で活躍していましたが、最近日本に戻ってきてコンサルティングの会社を始めたということでした。彼は日本の上場企業複数社の社外役員も務めており、その役員会に参加した感想を次のように話されていました。「10億円のコストを削減するための1億円の投資はすぐOKが出るのに、将来のための新たな数千万円の投資は、必ず否定的な意見が出る。たとえ、数年後に10億円の利益を生み出せるとしても。役員がリスクを取れなくなり、提案は何度も差し戻しになり、成長スピードを落としている。日本の企...
役職呼称について
数年前までのSV宣言*には「役職呼称を徹底する」という記載がありました。また、長く当社に勤めている人は、「社長と呼ばないで」と僕から言われたことのある人もいると思います。アメリカの会社を訪問すると、皆、社長や上司をファーストネームで呼んでいます。一方、日本の社会では、名前すら付けず、単に「社長~」「部長~」と呼ぶことがよくあります。僕はこのことに対し、社会人になった直後から、すごく違和感を持っていました。役職の前に一人の人間。役職が歩いているのではなく人間なんです。また、社長だから偉い、部長だから偉いとは考えてはいけない。立場が違うだけ、役割が違うだけ。だから、「上」とか「下」という言い...
「正解」だけが答えではない。批判を恐れずに。
日本が世界で圧倒的に強い時代。それは、まだモノが不足し、不便であふれていた時代。正解を求めず、ロマンを追っていたのだと思います。今はモノがあふれ、データが溢れ、便利を追求し、AIにて正解を求める時代になりました。競争するサービスや商品の表面的な違いは、ほぼなくなっていくでしょう。マーケティングデータを集めて導き出す「正解」。そこには、競争優位性はもはやないのではないでしょうか?では、どうやって世の中で残っていくのか?大事なのは、そのサービスの存在する意味やロマンやストーリー。それらを大事にすることで、競争とは違う、独自の成長を続けられるのです。我々は、いろいろな場面で、「正解」を探して発...
副業・複業について思うこと
当社では2018年より、制度として「副業・複業OK」としています。でも、実は創業して間もない頃は副業を推奨さえしていました 。それは、僕自身が副業のメリットを自分の経験から感じているからです。僕が社会人になったのは1989年。通勤経路で毎日証券会社の前を通っていました。あるとき、中に入って少し話を聞いてみることに。ここから、投資に興味を持つようになったのです。株価などの情報を得るためにパソコンを買い、電話線をつなぎ、パソコン通信を始めました。エンジニアだった僕は、経理や経済にはそれまでは興味がなかったのだけれども、投資をすることによって、国内外の経済や気候に関しても興味を持つようになりま...
リモートワークって?
1998年頃だったと思います。オーストラリアのレジストラからのドメイン仕入れの交渉の為に、同僚とアメリカのオフィスを訪れました。アトランタのかなり郊外だったと思います。田舎道をひたすら走り、ようやく小さな町が見えてきました。案内された住所のあたりは住宅街。オフィスらしき建物を探しても一向に見当たらないし、電話で何度も住所を確認してもオフィスらしき建物がみつからない。「住所はここなんだが...」 一軒の家をノックしたところ、出てきたのはその担当者の女性でした。「さあ、入って。」 家の中に案内される。「ここがオフィスよ」 その家の一部屋がオフィスになっていたのです。「え、アメリカ支社?」「そ...