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「僕を越えてくれたら、僕もそれに対してアップデートしていく。若手とは、そういう関係でありたい。」センクシャの本音と野望|髙橋和輝

エンタメ業界にアップデートを仕掛けるセンクシャの、メンバーの素顔に迫るインタビュー連載「センクシャの本音と野望」。

今回はテクニカルマネジメントの髙橋和輝。

印刷会社などいくつかの業界を経験し、22歳頃から大道具としてのキャリアをスタート。前職の美術制作会社にはフリーとして10年以上所属し、2023年4月にセンクシャにジョイン。現在はコンサートを中心に、チーフとして現場を取り仕切っている。

センクシャに入ってから、現場への責任感が大きく変わったと話す髙橋。長年過ごした環境を変えて飛び込んだセンクシャへの期待感、これからを担う若手への思い……その本心に迫る。

▼目次
・自分で作ったものを、自分で建てに行く。センクシャだったら実現できると思った。
・バイクで世界中を旅したい。新しいものを探して、それを伝えられるんじゃないかって。
・いまは知識を持った新人な気分。この仕事は、日々勉強だから。

自分で作ったものを、自分で建てに行く。センクシャだったら実現できると思った。

―― 大道具という仕事を選んだキッカケを教えてください。

社会に出てから、芸能界に携わる機会があって。そこでセットを作っているのを見て「あ、大道具やりたい」と思ったのがキッカケですね。

もともと、小さい頃から大工をやりたい、ものづくりをしたい気持ちがありました。大工の仕事現場は街でもよく見かけるし、ああいう仕事をしたいなとずっと思っていたんです。

普段の生活のなかで、大道具の仕事現場を見る機会はないじゃないですか。いざ、間近で大道具の現場を見たら、これは楽しいんじゃないかって。

大工は、作ったものを何十年も保たせなければいけない。大道具は、その現場が終わってしまえば解体する。その辺りの気持ちの違い、ある種の気軽さはあると思います。

細かい技術はやっぱり大工の凄さがあって、尊敬しているし、今でもなりたい気持ちはあります。でも、エンターテインメントの幅の広さは魅力だし、今はこっちの方が楽しいかな、人生として。

―― センクシャに入社した決め手は何でしたか?

センクシャだったら、自分で作ったものを、自分で建てに(設営しに)行けると思ったんですよ。

他の会社だと、作る人は作る人、建てる人は建てる人としっかり分かれていて、なかなか難しいんです。センクシャも基本的に分かれてはいるけれど、大道具が作り物を手伝うこともある。

ずっと建てる側にいたから、「ここをこうしてくれたらやりやすい」という、建てる側の気持ちやツボはわかっています。だから、建てることをを考慮したものを自分で作って、自分で建てに行ったら、もう少し現場が楽になるんじゃないかな。

現場は時間との勝負でもあります。全員が「これから建てるものを現場で初めて触る」じゃなくて、作りも建て方もわかった人がいて、共有しながら皆でやったほうが、効率もいいんじゃないかなと思うんです。

大変にはなるけど、センクシャだったらできるんじゃないかなと思って。いつか実現したいです。

あとは、会社としてデジタルファブリケーションやデジタルツインといった3D技術を取り入れようとする姿勢にも惹かれました。

より本物感に近いセットを作りたいんです。本物感を実現することによって、皆がよりワクワクした気持ちになれるんじゃないかな。

目の前にステージがあると、コンサートに来たお客さんはどうしてもアーティストの方に目が行くんですけど、セットにも興味を持ってもらえたら。「あのセット、すごかったな」と思ってもらえたら嬉しいですね。

バイクで世界中を旅したい。新しいものを探して、それを伝えられるんじゃないかって。

―― 現場では、必ずなにかが起こると皆さん言っていますよね。

絶対、手元の図面通りにはならないんです。後からここをこうしたい、と言われることもあるし。その場での対処が一番大変ですね。本当に。

当然、何も起きないのがいいですけど、どんなに準備しても、絶対起きるものなんですよ。

なにか起こるといえば、僕、ずっと憧れていた人がいて。

その人はとにかく賢いんですよ。頭の回転がすごく早い。現場でなにか起こって「これどうしようか」ってなった時に、「こうすればよくない?」とすぐ案が出てくる。ハプニングが起こったときこそ、凄さをより実感するんです。

その人がいたから、この仕事を続けてきた側面もある。いつか、また一緒に仕事がしたいですね。

―― 自分の人生で成し遂げたいことはありますか?

バイクで世界中を旅したいですね。

そうしたら、世界の舞台を見て、それを人に伝えられるかな。必ず発見があるだろうし。

実際に旅に出てしまったら、会社には迷惑がかかるだろうけど、その分新しいものを探して「向こうにはこんなものがありますよ、こんなになってますよ」って伝えることはできる。この仕事って、海外から取り入れるものが多いんです。そういうのをセンクシャに、日本に伝えられるんじゃないかって。

センクシャなら、アリなんじゃないかと思えるんですよね。

実は、普段から現場にバイクで行っています。

一度、河口湖であった現場にバイクで行ったんです。そうしたら、ツーリングしている人がいっぱいいる。バイクに乗っている人同士の挨拶があるじゃないですか。いいなぁと思って、僕は仕事帰りだったけど、すれ違ったときにやりましたね。一人でツーリングしている気分で、すごく楽しかった。

みんなどこでツーリング仲間を作るんだろう。まわりの皆もバイクに乗ればいいのに、とか思っちゃいます。皆でツーリング行きましょうよ、気持ちいいよって(笑)

バイクに乗るのには、理由がなくていい。「どこに行くの?」「風に当たりに行く」って。それで出かけられますから。

行き先は本当にどこでもいい。皆で走れれば、それでいいな。

いまは知識を持った新人な気分。この仕事は、日々勉強だから。

―― これから一緒に働く若手の方に対しては、どんな思いがありますか?

もし、僕を目標にしてくれるなら、どんどん自分でアップデートしていって欲しいです。僕みたいな人間にならなくていい。会社内に、同じ人間はいらないので。色々な考えを持った人が集まった舞台チームになればいいと思う。

やる気と楽しさを持っている人と、一緒に働きたい。楽しく笑って仕事ができたら、それだけでいいですね。

でも、それが結構難しいんですよね、実際は。

僕は楽しいかもって思ってやっているから、ずっとこの仕事をしているんです。毎回同じものを作るんじゃなくて、色々なものを作るのはやっぱり楽しい。

ただ、昔のやり方を優先している環境だと、自分がこうやりたいという意見は通らない。そういうところだと、ちょっと退屈だと思います。まずはやってみないと、できるものもできないじゃないですか。

センクシャだったら、一から自分のやりたいことができるかなって。

それもセンクシャに入った理由のひとつ。知識を持った新人な気分でやっています。

―― 髙橋さんのようなキャリアの方で、自分を「新人」と思える人は少ないような気がします。

そうなのかな。ずっと新人の気持ちじゃないですか。この仕事は、日々勉強ですから。すごいなと思ったものは、若い子からだろうが取り入れる。そうしたら自分のものになる。

新人の子が僕を見て学んで、僕を越えてくれたら、僕もそれに対してアップデートしていく。何年経とうが、そういう関係でありたい。先輩後輩とかって考えたくないんですよね、面倒くさいから。対等でいたいんですよ。

センクシャはこれから3D技術をどんどん取り入れていくと思いますけど、3Dネイティブ、みたいな世代が出てきて、その先にはさらに想像の上を行く世代が出てくるかもしれない。最初から3Dで物事を考えることができる子がいたりしたら、楽しみではありますよね。

―― これから、センクシャをどんなふうにしていきたいですか?

僕、楽しい会社であればいいと思っているんですよ。大きくなろうが小さかろうが。もちろん上を、世界を目指すけど、それでもギスギスせず、楽しくやれればいいかな。それだけです。

大きい会社にはしていきたいけど、大きくなったらなったで、どうしてもチームが分かれて、強度を保つのが難しくなるかもしれないじゃないですか。そうすると皆の共通の会話もなくなってくるだろうし、「笑って仕事を」とか、あまりできなくなっちゃうんじゃないかと思うんですよね。

規模が大きくなっても、一緒に笑ってワクワクしていける会社。

一番難しいんだろうな。でも、そうありたいですね。

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