未来のコンビニはどうなっている?ローソンの「オープンイノベーションセンター」を見てきた!|ローソン公式サイト
未来のコンビニ、研究中。「オープンイノベーションセンター」のラボに潜入してきた!
https://www.lawson.co.jp/lab/tsuushin/art/1313189_4659.html
こんにちは!LDI(ローソンデジタルイノベーション)の採用広報担当です!今回は2025年1月に米国ニューヨークで開催された「NRF2025」を視察した社員のレポートをお届けします!
国内で小売流通技術の最前線にいるLDIのエンジニアが見た現地で注目の技術やその背景を語っています。LDIの働きやすさや小売流通業のトレンドに関わる仕事に大切な点にも触れていますので、ぜひご覧ください!
オープンイノベーション部サービス企画ユニットの熊木健太郎です。早稲田大学理工学部コンピューターネットワーク工学科(現在の基幹理工学部情報通信学科)を卒業後、2016年から流通系企業でエンジニアを務め、2021年にLDIに入社しました。
サービス企画ユニットはローソンのオープンイノベーションセンター(以下「OIC」)を支援するセクションです。OICは未来のコンビニエンスストアに関して研究するローソンの研究開発施設で、先進技術を活用した調査や実験を行っています。
私はウォークスルー決済店舗のLawson Goを担当しています。仕事柄、国内外の展示会に数多く参加する機会があり、展示会が集中する春と秋は外出で忙しいですね(笑)。OICでは他にもサステナブル店舗のグリーンローソンなど、さまざまな研究を行っています。
今回参加したNRFは全米小売業協会が主催する「NRF Ratail's Big Show」の略で、世界最大規模の小売業向け展示会です。リテール業界の最新技術やトレンドが集まり、今回はニューヨークのマンハッタンで開催されました。
私にとっては業務にフィットした展示会であり、2024年6月にシンガポールで開催されたアジア初のNRFにも参加していました。まだ誰も手を付けていなかった尖った技術に関する展示会というよりも、リテール業界で使えそうな、現実的な技術が集まって今後の動向をウォッチする性格が強いのが特徴です。
ローソングループのIT戦略会社であるLDIとしては見ておかないといけない展示会ですね(笑)。現地ではメイン会場のほかスタートアップフロアもチェックして、最新技術を調査してきました。
また、特定のテーマを集中的に視察できるツアーや大手米国企業・日系企業とのミーティングにも参加してきました。現地では企業がStarbucksなど店舗を借り切って取引先を集め、情報交換の場として活用するんです。
そのため、到着した日から3日間、朝から夕方まで会場に張り付き密度の濃い視察となりました。
LDIはローソンのIT戦略会社として社内でさまざまな調査や研究を行っていますから、海外の展示会に参加しても「すごい」と感じる展示物はそれほど多くないんです。新技術が目的というより、海外のトレンドや流行を生み出している背景を理解して、ローソングループの今後に役立てる目的のほうが大きいと思います。
今回のNRFでは、ワークスケジュールの管理システムが注目されていました。生成AIを使っているとは言え、目新しさはそれほど感じませんよね。
米国ではインフレが進み、小売業には移民など熟練度の低い方々が多く流入しているそうなんです。そのため、ワークスケジュールを管理して生成AIが店員に対し「次はこれをやりなさい」「この商品をあの棚に並べなさい」など指示してくれるシステムへのニーズが高まっているのが背景にあるようでした。
トレンドとその背景を知ると、展示内容への理解が深まりますから、より多くの気づきを得られます。こうした経験が、海外の展示会に参加する大きなメリットだと思っています。
ほかには、Amazon Goも見学してきました。Amazonはアプリではなくクレジットカードで入退店や会計を可能としたシステムを展示しており、とても簡単に利用できるのが特徴です。
Lawson Goの担当である私としては、とても興味深く見学してきました(笑)。
NRFの展示会場以外に、ニューヨークの小売やファストフード店など流通関係の状況も視察してきました。小売店舗クルーのスキルレベルが低下してワークスケジュール管理と同様、セルフオーダー端末へのニーズも高まっていると聞いたので実際に見に行ったんです。
セルフオーダー端末の機能は日本とそれほど変わりませんでしたが、クルーのスキルレベルもそれほど低いとは感じませんでした。むしろ、数年前にニューヨークを訪れたときより接客レベルは高く、日本と比べても遜色ないと言ってもいいのではないでしょうか。
現地ではクルーに求められるスキルレベルの上昇も、背景にあるのかもしれませんね。
ニューヨークに到着して、空港の売店で1リットルくらいのミネラルウォーターが7ドル、日本円で1,000円以上だったのにまず驚きました(2025年1月のレートに基づく)。物価が高いと知ってはいましたが、少し衝撃的でしたね(笑)。
夜は自由でしたから、タイムズスクエアを散歩し、とても賑やかでさすがニューヨークという感じでした。
食事ではTボーンステーキが印象に残りました。日本でも米国のステーキハウスが次々と上陸していますから、本場の味を楽しめてよかったです。
LDIはエンジニア集団ですから働く環境が技術者向けに構築されており、資格やスキルを持っていれば評価されます。もちろん、プロジェクトの達成や業績も評価軸ではありますが、基本は何ができる人なのか、が評価の基準になっているからです。
そのため、エンジニアが働きがいを感じられる環境となっています。また、フルリモートワークで裁量労働制も認められていますから、働きやすい環境です。
エンジニアとして新技術やトレンドの調査・研究を担当できる環境はやりがいが大きい一方で、世の中の動きに影響されるのが特徴です。
以前は店舗における動線分析やセンサーが流行っていたのに、今度はAIと機械学習がトレンドになっています。去年はARへの関心も高まっていましたよね。
そのため、特定の分野だけでなく、広い領域に関心を持ち学び続ける姿勢が大切です。さまざまな分野に興味を持てる方なら、同様の業務でも充実感を感じられるのではないでしょうか。
私は現在の役割を楽しみながら仕事しており、今後も継続していきたいと思っています。流通業界における技術トレンドを学びたい方がいらっしゃれば、LDIのオープンイノベーション部は最適な職場です。
そんな方と一緒に仕事したいですね。興味ある方からのエントリーをお待ちしております。
※取材時の部署・役職・氏名を記載しています。
(取材日:2025年1月30日 聞き手:垣本陸)