「とんでもない奴らが来た」 創業3年目、AIの社会実装を最速で進めるスパイクスタジオの社内が、ある3人の大学生の登場によって騒然となりました。
同じ大学、同じ学部の友人同士でありながら、たまたま別々にエントリーし、偶然にも同じタイミングでジョインすることになった橋本くん、長浜くん、池田くんの3名。 彼らは、単なる「プログラミングのお手伝い」としてではなく、ある者はISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の構築を完遂し、ある者はプラットフォームの根幹となる新機能の設計を一手に担いました。
なぜ彼らは、数あるインターンの中からスパイクスタジオを選んだのか。そして、圧倒的な裁量とスピード感の中で、どのような壁にぶつかり、何を得たのか。卒業を控えた3名と、彼らを支えたメンターの海保さん、そして採用担当者の飯塚が、スパイクスタジオでの「本気」の8ヶ月間を振り返ります。
左から、長浜結宇くん・池田夏基くん・橋本葵くん
▍インターン参加のきっかけ:偶然が生んだ「最強の3人」
飯塚: 今日は卒業を控えた3人に集まってもらいました。そもそも、3人とも中央大学の同じ学部で、元々友人同士だったんですよね? なのに、応募のきっかけは別々だったというのが面白いところで。
橋本: そうなんです。僕は池田がここに応募してるなんて全く知らなくて。 自分で見つけて応募して、受かりましたって入ってみたら、箱を開けたら3人いたっていうのが真相でした(笑)。
飯塚: 一次面接の時はそこまで意識していなかったんですが、最終選考に残った段階で「待てよ、これ全員同じ大学・同じ学部だぞ」と社内がざわつきました(笑)。
長浜: 3人とも元々長期インターンには興味があって、情報交換くらいはしていたんですよね。 僕は最後の方に応募したんですが、先に内定をもらっていた2人に話を聞いて「あ、ここめっちゃいいじゃん」と思って滑り込みました(笑)。
飯塚: 数あるインターンの中からスパイクスタジオを選んでくれた決め手は何だったんですか?
橋本: 僕は設計やアーキテクチャ方面に興味があって、「AIアーキテクト」という職種を名指しで募集しているのが珍しいなと思ったんです。 そこに強く惹かれましたね。
池田: 僕は時給の良さもありましたが(笑)、一番は「アーキテクター」という役割に興味があったことです。 前もエンジニアインターンをしていましたが、構築する側全体を見てみたいと思って。 ただ、入社直後の最終面接でいきなり「ISMSは興味あるか?」と聞かれて、そこから情シス担当に決まったのは予想外でしたが(笑)。
▍入社後に驚いたこと:AIドリブンと「非・学生扱い」の洗礼
飯塚: 入社してからの役割は、当初の募集とは少しずつ変わっていきましたよね。池田くんは情シス、橋本くんは設計、長浜くんはエンジニアからコンサルに近い領域まで。
長浜: 何より驚いたのは、とにかく「学生扱い」を一切されないことですね。成長できる環境を用意してくれて、失敗をさせてもらえる環境でした。
池田: 仕事の中身がガチの実務そのものなんです。
海保: そもそも、3人とも入ってきた瞬間のレベルが「ドラクエのレベル30」くらいだったんですよ。 期待値が15くらいで、終わる頃に40になってればいいなと思っていたのに、最初から30の奴らが来た。 だったら、相応の難易度の仕事を任せるしかないですよね。
池田: 僕は大学の法律系のゼミでルールメイキングの話を聞いていたのを代表の佐野さんに話したら、最終面接中にいきなりISMS担当を任されました。 いざ始めてみると、コミュニケーション相手が役員陣やリーダー陣ばかりで。 忙しいのを承知の上で「これやってください!」とお尻を叩きに行かなきゃいけない。
飯塚: 池田くん、12月くらいから急に「圧」が強くなりましたよね(笑)。 「このままだとプロジェクトが破綻します」って、ディレクター陣をヒィヒィ言わせてました(笑)。
池田: 最初は「申し訳ないな」と思っていたんですが、プッシュしないと終わらない。 いい意味で「物怖じせずに突撃できる」ようになったのが、一番の成長かもしれません。
▍最初の壁:技術の先にある「思考」の迷宮
飯塚: 皆さん、日報では「技術スペックよりも、考えることの方が難しい」と共通して書いていましたね。 具体的にどんな壁にぶつかったんですか?
橋本: 自分の成長を振り返ると、技術よりもソフトスキルや「思考の深さ」が大切だと気づきました。 僕は実際にエンドユーザーさんが利用しているサービスの一大機能で、リリース時にはクライアントがエンドユーザーさん向けに大々的に機能リリースの告知をして、初日だけで数千人が利用してくれた機能の設計を任されたのですが、その基盤が将来的に戦略的にどう活かされるか、拡張性まで考えて設計するのは本当に難しく、かつ楽しかったです。
長浜: 僕は後半、コンサルティング的な仕事も入ってきたんですが、技術的な解決よりも「言葉や思考で人を納得させること」の方が遥かに難しいと感じました。 自分が技術を分かっているだけではダメで、それをどう伝えるか。
池田: 僕の場合は、ISMSのルールをいかに「スパイクスタジオの実際の運用」に落とし込むかという点です。 ビジネスユニットの皆さんに「ここまではやってください」という塩梅を言語化して伝えるのは、日報を書きながら肌感覚で磨いていったスキルです。
海保: 池田くんのコメントなんて、もう「社会人6年目でISMSを任された人」のそれですよ(笑)。 技術を理解するだけでなく、組織のエンジニアリングをしていたよね。
▍爆速成長を支えた「日報」と「しなやかなマインド」
飯塚: スパイクスタジオのインターンといえば、あの日報(振り返り)の習慣も独特ですよね。
長浜: 僕は日報に「コミュニケーションで上手くいかなかったこと」を重点的に書いていました。 なぜ失敗したのか、次はどうアプローチすべきか。 内省する場所として、すごく良い時間を設けさせてもらったなと思っています。
海保: 長浜くんの日報は、もう「文豪」の域でしたね(笑)。 僕は彼の日報を読むのが楽しみでたまらなかった。 伸びる奴って、やっぱりちゃんと書くんですよ。 自分の未熟さを直視できる「しなやかなマインド」があるから、半年後には見違えるように成長している。 AIが提供してくれない価値は、まさにその「思考の過程」にあります。
橋本: 僕も、内省的なソフトスキルや思考的な話を日報に書き留めていました。 技術的なフィードバックは現場で随時もらえますが、自分の内面を見つめる時間は日報があったからこそ確保できたと思います。
▍エンジニアの未来:AI時代に生き残るための「人間力」
飯塚: 今、AIがコードを書くのが当たり前の時代です。そんな中でエンジニアのインターンを募集することの意味を、皆さんはどう考えていますか?
橋本: AIが全ての仕事を担うという前提の上で、「じゃあ我々人間はどこに価値を出せるのか」というマインドセットを持てるかが大事です。 単なる開発全般ではなく、サービスの価値を生み出すための「提案」ができるかどうかが、人間の強みになるはずです。
長浜: 短期的には、AIが作ったものを管理・責任を取るのがエンジニアの役割。 長期的には、技術がどう発展してきたかという歴史を知った上で「流れを読む力」を発揮することかなと思います。
池田: AIが作ったものに対して「価値判断」を下すこと。 自分たちのドメイン知識を肉付けして、AIの成果を「自分の手柄」にするくらいのしたたかさが、これからのエンジニアには必要だと思っています。
海保: 素晴らしい!エンジニアリングの思考パターン——「最小の労力で最大の価値を出す」「仕組みを構築して摩擦を減らす」という考え方は、ビジネスのあらゆる場所で有用です。 コードを書くだけがエンジニアだと思っている人は生き残れないけれど、この「思考」を持っている人は、組織やビジネスのエンジニアリングという新しい領域で活躍できるはずです。
▍後輩への挑戦状:スパイクスタジオで活躍できるのは「野心」ある学生
飯塚: 最後に、これからスパイクスタジオのインターンに挑戦しようとしている学生たちへ、アドバイスをお願いします!
橋本: 自分の担当するプロジェクトに対して、どれだけ「興味」を持てるか。 それが全てだと思います。 好きじゃないとモチベーションを維持するのは難しい環境ですから。
長浜: 自分のやりたいことを持っている人、変化を楽しめる人、新しいものが好きな人。 受動的な人は、変化の速さに置いていかれて辛くなるかもしれません。
池田: 「野心」ですね。 欲望にがっついていけるくらいのパワーがないと、最後の一踏ん張りがきかない。 あとは、物怖じしない「報連相」。 プロを相手にどれだけ細かく相談し、ボールを打ち返せるかが重要です。
海保: 正直、この3人が凄すぎて「初代を超えられるのか?」という不安もありますが(笑)、あえて尖った基準で募集を続けたい。 学生扱いしてほしい人は難しいけれど、「本気で仕事がしたい」という尖った子を待っています!
長浜: 最後に付け加えるなら、自分のアウトプットに対して「これは何をやったの?」という厳しい問いに耐えられるか(笑)。 それを楽しめる人なら、最高の成長環境ですよ。
スパイクスタジオのインターンは、「就業体験」ではありません。
AIが前提となる時代において、自分はどこで価値を発揮するのか。その問いに対し、逃げずに向き合い続けるための実践の場です。
コードを書くこと自体の価値が相対的に下がる中で、問われるのは「何をつくるか」「なぜそれをつくるのか」を考え抜く力。
そして、その意思を持って周囲を動かし、価値に変えきる力です。
今回卒業した3名は、まさにその片鱗を体現していました。
学生という肩書きに縛られず、組織に対して本気で向き合い、自らの役割を拡張し続けた8ヶ月間。
橋本くん、長浜くん、池田くん、本当にお疲れさまでした!
そして、スパイクスタジオに大きなインパクトを残してくれて、ありがとうございました!