こんにちは。ニュースダイジェスト社情報企画部の前田です。
皆さんにニュースダイジェスト社をより知っていただくために事業の一部を紹介いたします。今回紹介するのはメカトロテックジャパンです。メカトロテックジャパンとは当社が主催する工作機械の展示会(通称MECT)です。1987年に第1回目を開催して以来過去16回の実績を持ち、2019年展には、477社・団体(1941小間)が出展し、約9万人が来場しました。工作機械とはあらゆる機械を構成している機械部品を作り出す機械であり、その役割から別名「マザーマシン」とも呼ばれています。この工作機械がなければ私たちの身の回りの物すべてを作ることができないと言っても過言ではなく、モノづくりにおいてなくてはならない存在です。
今回はそんなメカトロテックジャパンを開催するにあたって当社社員の役割をご紹介いたします。
まずご紹介するのは主催者企画(コンセプトゾーン)です。
主催者企画とは当社がその時の一歩先の技術を企画展示するメカトロテックジャパンのメインイベントで、その年のメカトロテックジャパンを象徴する非常に重要なコンテンツです。今回はそんな主催者企画を2017年展と2019年展で担当された情報企画部次長の高田さんにお話を伺いました。ちなみに高田さんのプロフィールは当社の会社ページに記載しておりますので併せてご覧ください。
Q主催者企画を実施している意義を教えてください。
A 一般的な展示会は、新製品を披露する場というイメージが強いと思います。MECTはそのイメージと共に「来場者に技術を提案する」という位置づけを強く持ち合わせたイベントとしてこれまで開催してきました。その表現方法のひとつが主催者企画です。少し先の未来を感じてもらえるような最先端技術を会場で披露することで、来場者の皆様に明日からの仕事に役立つヒントを得てもらいたい。そして製造業界のさらなる発展につなげられれば、との思いで取り組んでいます。
Q企画する上で大切にしているポイントはありますか?
A ①トレンドを反映している②話題性があり、難しすぎない③人目をひく派手さがある。特にこの3点は強く意識しています。専門的すぎる分野だと多くの人から注目されないため、業界のトレンドは押さえながらも話題性の高いテーマにする必要があると感じています。さらに、より多くの来場者に見てもらえるような工夫もしっかりと考えなければなりません。企画の方向性を決めるのは、MECT開催の1年半前からなので、開催するタイミングで陳腐化しないようなテーマにすることも非常に重要になると思います。
Q最近取り組んだ企画は、どのようなものでしょうか?
A 17年は「宇宙」をテーマにしました。
製造業にとって、宇宙というのは少し遠い世界の話でした。ただ主催者企画のテーマを考え始めた16年当時は、民間の宇宙ベンチャーが続々と参入していたタイミングで密かな賑わいをみせており、「宇宙」と製造業の関わりを加工技術の視点から紹介することにしました。実際に会場内に工作機械を持ちこみ、最新の人工衛星やロケットの部品を加工している様子をライブで披露しました。最近メディアでも取り上げられている、ホリエモンロケットを手掛ける会社にも協力してもらいました。この企画を通して、多くの来場者に「宇宙」を身近なものとして感じてもらうことができたと思っています。
19年は人手不足の深刻化や生産性向上への期待から、大企業だけでなく中小企業からも強い関心が寄せられていた「ロボット」にスポットを当てました。工場の面積が限られている中小企業に最適な産業用ロボットの活用法や高度化したシステムなどを会場内で紹介することで、新たな生産現場の可能性に迫ってみました。その場では、世界初披露のロボットを使った新しい加工技術を披露しました。その様子を多くのメディアに取り上げてもらえてとても嬉しかったですね。
実際に主催者企画とはどういったものなのか2017年と2019年の主催者企画についての紹介動画がありますのでぜひ下記URLから一度ご覧になってください。
2017年展:https://youtu.be/jND0ibnKPS4
2019年展:https://youtu.be/eprMdoY984g
Q担当者として臨むなかで感じたことは何でしょうか?
A 担当者には“プロデューサー”になることが強く求められます。企画立案から協力会社への依頼、スケジュール管理、機密保持など各種契約の締結、動画制作を含めた広報活動、ブース内のレイアウト、関連するセミナーの手配など、業務内容は多岐にわたります。また多くの人を巻き込みながらプロジェクトを進めていきます。全体を統括するプロデューサーとして、関係者全員の要望を満たす必要があるため、普段の活動とは違うスキルが求められると感じています。
Q最後に担当者として、主催者企画にかけた思いを教えてください。
A主催者企画は正直言うととても大変でしんどいです。しかしそれを吹き飛ばすくらい達成感も大きいです。実際に展示会が始まり、多くの来場者が主催者企画のブースに足を運んでいる姿を見たり、協力企業の皆さんと感動を分かち合えたりすると「本当にやって良かった」との思いしか残らないですね。2回コンセプトゾーンを担当してみて感じたのは、「次代をつくる仕掛け人」的な役割を担い、世の中に影響を与える仕事がしたい、多くの人とひとつの企画を作っていく作業が好き、といった人にとって「主催者企画」は本当にやりがいのある仕事のひとつだということです。ちなみに次回展の主催者企画も担当することになりました。いまは新たなテーマ探しに必死になって取り組んでいます。
以上メカトロテックジャパン主催者企画を担当する高田さんのインタビューでした。この投稿で、少しでもニュースダイジェスト社に興味を持っていただけたら幸いです。