"労働者を雇用せず自分や家族だけで事業を行う"、ひとり親方。今回お話を伺った前田さんは、中学卒業後、解体業者、塗装業者4社を渡り歩き、ひとり親方の道を歩もうと思っていたそうです。
しかしそのタイミングでユウマペイントへ入社し、現在に至るまで会社という組織の中で働き続けています。なぜひとり親方の道を断念し会社員として働くことにしたのか、その理由を詳しく伺いました。
前田 治 / 工事部品質管理課 課長
中学校卒業後、解体業者に入社。1年未満で退職し、塗装業者に転職する。その後4社を渡り歩き、ユウマペイントが法人化するタイミングでジョイン。5年間は塗装職人として働き、それ以降現場監督をメインに、現場の指揮官を担っている。
解体業者と塗装業者4社を経験し、独立も視野に
ーー中学校を卒業してすぐに就職されたと伺っています。
そうですね。中学校卒業後に解体業者に就職しました。ただその仕事が思った以上に大変で、1年未満で退職し、塗装業者に転職したんです。塗装の仕事をやりたかったというよりかは、友達のお兄さんに声をかけてもらって、生活のために「とりあえずやってみるか」とアルバイト感覚で働いていました。
ーー志望はされていなかったんですね。
むしろやりたくないくらいでした(笑)。
ただ働いてみると、汚れているものが綺麗になっていくのがとても気持ち良かったですし、意外と面白い仕事かもしれないと思って。そこからずっと今も塗装に関わる仕事を行っています。
ーーひとつの塗装会社で働いていらっしゃったのですか?
いや、会社は4社ほど経験しました。条件面や親方との相性など、転職理由は様々です。4つ目の会社を退職する際は、独立しようと思っていました。
ーーそれで独立した?
ところが独立はしなかったんですよね。そのタイミングでユウマペイントの佐々木代表に声をかけてもらったんです。「これからユウマペイントという会社を創業するから、一緒にやらないか」と。
独立の思いを胸に秘めたまま、ユウマペイントに入社し、働き続けた理由
ーー独立に対して前向きな思いもあったと思います。それでもユウマペイントに入社を決めたのはどのような理由からでしょうか?
覚悟を持って、塗装業界をもっとよくしていこうとしているのが伝わってきたからです。佐々木代表とは同級生で、もともと仲が良かったのですが、昔から有言実行する人でした。実際に、年間数千万円をかけて研究所を持ち、業界やサービスをよりよくしようと体現しています。
ユウマペイントが研究所を持つ理由が詳しく書かれた記事はこちら!
やると決めたらやる人なので、塗装業界を本当によくしていけるんじゃないかと思って、ついていくことに決めました。ただ本音を言えば、ユウマペイントで働き出して5年目ぐらいまでは、独立の思いはずっと胸に秘めていました。
ーーなるほど。そのような思いを抱えつつも、ユウマペイントで働き続けた。
はい、しばらくは辞めるか、このままユウマペイントで働くかずっと葛藤していました。その迷いが周りにも伝わってしまったのか、自分の下のメンバーがついてこなくなってしまったことがあって。それでどちらかに決めないとダメだと思い、独立は断念しました。ユウマペイントの中でもまだまだ取り組めることはたくさんあるはずだと考え、働き続けることにしました。
ーーひとり親方にならずに、会社で働き続けてみて感じたメリットは何かありますか?
月次ですが会社で働く一番のメリットは、自分の生活が安定することです。ひとり親方を目指す人の多くは、会社で働くよりも独立したほうが稼げると考えています。ただ絶対に無理とは言いませんが、現実はなかなか厳しいものです。
ひとり親方だと仕事量が天候によって左右されてしまいますし、怪我や病気になったときのための保険料も自分で支払わなければいけません。そもそも仕事を受注するための営業も自分で行う必要があります。それに必要な道具や、現場まで行くガソリン代や高速代もすべて自己負担です。
会社に所属していると現場仕事以外にも業務は多々あるので、天候によって仕事量は増減しませんし、給料も減ることはありません。それに保険料や必要な道具代、交通費は基本的に負担してもらえます。あと一緒に働く仲間もいるので、困ったときは助けてもらえます。
ひとり親方に比べると、会社員で働くのは精神面でも安心感が大きくまったく違うと思います。
塗装職人から現場監督に。さまざまな人との関わり合いの中で学んだこと
ーー現在の業務内容について教えてください。
メインの業務は、現場監督です。工事内容にも寄りますが、ひとつの現場につき、足場屋さんや塗装職人、屋根屋、仕入れ屋、防水屋、大工などさまざまな職種の人が関わり、全体で10人ほどになります。そのような職人や協力業者、あとはお客様とやり取りをし、現場が円滑に作業を行えるようにするのが現場監督の役割です。
ひと現場につき大体2週間ほど、それを常時10件から15件担当しています。現場によっては、多能工の職人として関わることもありますね。
ーーもともとは塗装職人をやられていたんですよね。このようなキャリアを歩む人は業界でも珍しいのではないでしょうか?
そうですね、珍しいと思います。塗装職人は、職人のままキャリアを歩まれる人が多いので。
ユウマペイント創業期には、営業が現場監督も行っていました。5期目辺りまでその体制を続けていましたが、協力業者が増えていく中で、営業が営業の業務に力を入れられなくなっていることに課題感がありました。それで現場監督を行う担当を決めることになり、自分が指名されたんです。そこからずっと現場監督を担当しているため、もう10年ぐらいになります。
ーー現場監督を担当するようになってから身についたスキルや経験などはどのようなものでしょうか?
現場監督はお客様をはじめ、職人や協力業者などいろいろな人と接するので、人の思いだったり、考え方を理解できるようになりました。人とコミュニケーションを取るのは、正直苦手だったのですが、現場監督を長年行っていたら、むしろ得意になりましたね。
ーーさまざまな人とコミュニケーションを取る上で、意識されていることはありますか?
「信用をなくさないようにすること」「常に感謝すること」の2つです。例えば、ウソをついたり、約束を守らなかったりする信用がない人が現場監督だったら、誰もその人の言うことは聞かないと思います。それに感謝もなく偉そうにしている人の言うことも聞きたくないはずです。そのためこの2つを常に意識しています。
お客様も業界も会社も、もっと良くしていきたい
ーーユウマペイントの魅力はどのようなものだと感じていらっしゃいますか?
みんながみんな「今よりもよくしていこう」という思いを持って働いていることですね。例えば、塗装という業務ひとつとっても、どうすればもっと早く塗れるか、どうすればもっと綺麗に塗れるか、どうすればもっと耐久年数を長くできるかなどと、一人ひとりが常に考えています。
業務のことだけではなく、人に対しても同じです。お客様のため、業者のため、職人のため、仲間のために「もっとできることはないか」とみんなが考えています。
ーー素晴らしいですね!そのような文化が浸透している要因はなんだと思われますか?
そもそも佐々木社長がユウマペイントを創業するに至ったのは、「業界をもっとよくしたい」という思いを抱いていたからです。それをずっと思い続けているし、言い続けているし、体現しようと努力し続けています。
そんな佐々木社長の思いに共感した人がユウマペイントには集まってきていますし、入社してからもそういう姿をずっと近くで見ているので、自然と「今よりもよくしていこう」と考えるようになるのだと思います。
ーーユウマペイントにはどのような人がマッチすると思われますか?
向上心のある人。それがユウマペイントのひとつの文化でもあるので。それに塗装職人は、扱う道具も技術も新しいものがどんどん出てくるため、日々学ぶ必要があります。常に「今よりもよくしていこう」と考え、行動に移せる人がユウマペイントには合うと思います。
あとは職人としてスキルを高めたい人や多能工、現場職人などキャリアの幅を広げたい人。ユウマペイントではさまざまな研修を開いてくれるので、知識やスキルを高めることができます。それに経験豊富な職人が多いので、教えてもらうこともできるはずです。自分は塗装工事に関連することであれば、ほとんどのことができるので、入社された方はぜひ聞いてもらえたら、と。
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