注目のストーリー
All posts
Forema ラボの話
過疎地のベンチャー企業にはあるまじき話ですが、Foremaにはラボがあります。実施している内容はNGSによる16S rRNA 解析で、必要に応じて18S rRNAも対応可能です。ラボの主目的は犬と猫のマイクロバイオーム(腸内/口腔/皮膚など)の解析ですが、そこから派生して成人(飼い主さん)や疾患のある子供、生後間もない乳児、さらには野生動物、土中、汚泥、謎のバイオフィルムなど、環境中のあらゆる微生物群の解析を実施し、独自の知見を積み重ねています。NGSは大変ホットな領域ですが、ウェットからドライまでの全体を熟知している人は多くありません。逆に言うと、駆け出しのラボパーソンであっても短期間...
社内に無農薬の農園がある理由
社内農園という取り組み通称 Forema農園Forema の敷地内には、小規模ながらも有機栽培をしている農園があります(Forema 農園)。そしてここには重要な意味があります。現代の日本では、多くの人が農薬や除草剤の有害性を知っています。消費者目線において、農薬不使用というキーワードはとても重要です。にも関わらず、有機栽培/完全無農薬の野菜のシェアはごくわずかです。理由は明快で、値段が高いからです。そして値段が高いのは、手間がかかるからです。よって、今日も化学肥料が土中に過剰な窒素をばらまき、除草剤や殺虫剤がミクロの生物群系を撹乱し続けています。こうした現状を深く理解するためにも、自分...
Forema 農園の話
「畑を探しています..」集落の人にそう相談したところ、廃校物流センターのすぐ近くの畑を使わせてくれることになりました。相談の時間は実に2分弱。こうして、Forema 農園は幕を開けます。Foremaがなぜ農園をやるのか?良いことは誰でも言えるからForemaではしばしば「口当たりのいい事」を連呼しています。たとえば、野生動物を殺さなくていい世界自然界との共存生き物は食べ物からできている無添加で農薬とは無縁の.. ect..大いに結構。とはいえ、鹿や猪が駆除されるのには野菜を守るという大義があり、また農薬を使うのは雑草や害虫からやはり野菜を守るという大義があり、化学肥料を使うのは野菜を立派...
COVID-19で見えた新たな価値観
とある高層ビルでの違和感今年の1月、とあるスタートアップ イベントの流れで渋谷スクランブルスクエアの某オフィスを見学する機会がありました。最新の高層インテリジェントビル最上部で都心を一望しながら、ビールサーバー付きのハイスペックオフィスで仕事をこなす。若い頃であれば夢中になった(かもしれない)であろう別天地。が、ある程度経験を積み重ねた今、そこに感じたのは強烈な違和感でした。それからわずか3ヶ月後の今(執筆時)、都心ではオフィスの価値が暴落していると聞いています。出社そのものの意味、いや東京であることの意味がグラッグラに揺らいでいるように思います。それは東京から見れば悪夢ですが、日本全体...
ペット同伴出勤OKです
本当の働き方改革は、ペットOK、子供もOKの世界業務日程にもよりますが、ペットの同伴出勤OKです。ペット同伴はペットや飼い主にとってもメリットではありますが、Foremaとしても広報活動に活用できるのでとても重宝しています。写真の犬は、スタッフの愛犬「小次郎さん(琉球犬MIX)」。小次郎さんが頻繁にインスタに登場することでテレビや新聞の取材が複数入ったり、実際に廃校に見学に来る一般の方が増えたり、また商品を「食べているだけ」の動画をリリースするとその商品の売上が急増するなど、明らかに社業に"数値として"貢献しています。働く犬、小次郎さん小次郎さんが働く様子を映像にまとめてありますのでご覧...
過疎地で新たな価値を生み出す
過疎地の廃校を拠点に2019年の秋、山間部過疎地にある廃校を借りて、Foremaの物流センターを開設しました。(2021年初頭に本社になりました)場所は、広島県山県郡安芸太田町にある津浪集落の旧津浪小学校。安芸太田町は広島県で最も過疎の進む自治体で、人口はもうじき5500人を切ります(2023.8時点)。その中でも津浪集落は人口300人ほどの、本当に小さな集落。その中心に位置するのが、2016年春に廃校になった旧津浪小学校です。広島市内の倉庫街ではなく、あえて山間部過疎地を選んだのは、自然との距離の近さ。そしてForemaの価値観を体現するスポットになるだろうという、とても曖昧なフィーリ...