これまで「人手不足」や「少子高齢化」を解決する手段として注目されてきたロボティクスですが、最近はWithコロナ時代の新しい生活様式を助ける存在として大きな期待が寄せられています。
先日”ugo”も紫外線による「ついで消毒」をリリースしましたが、Withコロナ時代のロボティクスでまず実用化が望まれているのが消毒作業です。
ソフトバンクロボティクスの「Whiz(ウィズ)」は、AIによる制御で自律走行が可能な床清掃用ロボット掃除機ですが、それに薬剤による消毒を加えた「除菌ソリューション」がリリースされています。都内の新型コロナウイルス感染症軽症患者受け入れ施設において実地調査を行った結果、新型コロナウイルスの削減効果も確認されています。
ソフトバンクロボティクス AIロボット掃除機「Whiz(ウィズ)」
また、ロボティクス サービスプロバイダーの株式会社QBIT Roboticsでは、「自動走行・紫外線照射型ウイルス除染ロボット」と「自動走行・消毒液噴霧ロボット」がリリースされています。紫外線照射型は消毒液による床消毒との併用も可能で、主に病院などでの利用が想定されています。もう一方の消毒液噴霧型はオフィスや商業施設など、不特定多数の人々が出入りする場での利用が見込まれています。
画像提供:ロボスタ
QBIT Robotics コロナ対策ソリューション
また、QBIT Roboticsからは「自動搬送ロボット」もリリースされています。これはWithコロナ時代の一つのカギ、人と人との接触を出来るだけ避けるという場面において有効です。
韓国オムロン制御機器と韓国の通信キャリアSKテレコムが共同開発した防疫用ロボットも人と人との接触をできるだけ減らす役割を担っています。来訪者を検温したりマスクの着用を確認するなど、警備員が担うことが多い作業を5G通信技術やAIなどを用いて代替します。また手指の消毒ができたり、「密」の発生を検知して一定以上の距離を置くよう案内したりする機能もあり、Withコロナ時代の新しい生活様式をトータルにサポートしてくれます。
画像提供:NNA ASIA
なかなか先が見えないウイルスとの戦いにおいて、5GやAIなどの技術革新、さらに製造コストの低下によりロボティクス普及の素地ができていたことは不幸中の幸いといえるかもしれません。近いうちに”ugo”が現場で活躍する姿もお届けできると思いますので、ご期待ください。
参考プレスリリース 感染症対策:人が触れる場所をアバターロボット “ugo” で紫外線除菌