世界各地で5Gサービスがスタートしました。日本でも今年(2020年)の春から4つのキャリアで順次サービスが提供されています。移動通信は音声通話のみのアナログ通信からスタートし、現在主流となっている4G(4th Generation)まで進化してきました。移動通信の進化はこれまでもスマートフォンの普及など私たちの生活に大きな変化をもたらしてきましたが、5Gの時代になると私たちの生活はさらに一変するのでは、と期待が寄せられています。
・高速で大容量の通信
・多数の機器を同時接続
・低遅延通信の実現
これらの特徴から、様々なIoT機器の導入促進、VRコンテンツの拡充、遠隔操作によるサービス拡大などが飛躍的に進むというのがその理由です。
現時点では「5Gありき」で提供されている機器やサービスがまだ少なく、本格的な普及にはもう少し時間がかかるのでは、という声もありました。ところが、新型コロナウィルスの世界的流行で、今後急速に5Gが普及する可能性も出てきました。最近目にするようになったキーワード、「ウィズコロナ」の世界においては、様々なシーンで新しい生活スタイルが求められるからです。例えば5Gの普及に伴い遠隔操作技術やそれを用いたアバターロボットの活躍の場が増えれば、人と人との接触機会を低減し、防疫に役立てることができます。また、ドアノブやスイッチなどを多くの人が触れることによる感染拡大を防ぐため、非接触で操作ができるIoT機器の導入が一気に進むかもしれません。
昨年来、5G基地局の採用をめぐる米中間の摩擦が世界中に影響を及ぼしており、政治的な問題による普及の遅れが懸念される地域もあります。しかし日本はいち早くアメリカ追随の姿勢を表明しているので、各キャリアで協力しながらスムーズに5Gが普及することを期待したいところです。
(参考:昨年6月時点でのHUAWEIを採用する国と採用しない国 出典:Bloomberg)
次世代型アバターロボット“ugo”も今後、5Gが広く普及して低遅延が実現されれば、より直感的な操作が可能になり、ますます活躍の場が広がるはずです。日本のあちこちで”ugo”の姿を見かける未来は案外すぐかもしれません。