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中国アリババのAI技術

「AI」という言葉はここ数年で一般の人にも認識されるようになりました。「AI」すなわち人工知能そのものは50年以上前から研究されている分野ですが、近年になり機械学習の一つであるディープラーニング(深層学習)の発展、ビッグデータの普及といった要素が加わり、一気に実用化レベルになってきています。未来の私たちの生活に欠かせない技術と目されていることから、現在世界各国がその研究開発にしのぎを削っています。

中国もAIに関する技術開発に力を入れている国の一つですが、中でもアリババグループはAIについて積極的に研究を進めていると言われています。その成果はすでに中国最大規模のECサイトであるタオバオ(淘宝)のレコメンド機能や問い合わせ機能で生かされています。

(中国最大規模のECサイト「タオバオ」)

また、AIを利用した顔認証システムは既に実用化され市場に投入されています。中国で広く使われている決済アプリ「Alipay」と連動し、事前に顔データを登録しておくことで、ユーザーはスマートフォンさえ持たず、身一つで買い物や飲食ができるようになるというもの。金銭が関わるので当然のことながら相当の精度が求められます。プライバシーの問題などもあり、普及はまだこれからといったところですが、顔認証システムを表す「刷脸(顔スキャン)」という言葉は既に市民権を得ているようです。

(3D光学カメラとAIを採用したアリババの顔認証決済端末)

最近ではこのAIによる画像認識技術を活用し、CT画像を解析することで新型コロナ肺炎を診断できる技術を開発。各国の医療機関へ無償提供することを表明しています。

患者のCT画像解析を行う新型肺炎診断用AI(資料写真)(c)Xinhua News

“ugo”も遠隔操作と自動モードのハイブリッドという特徴を最大限生かすべく、AIを活用しています。近い将来、アリババのAI技術を取り入れることもあるかもしれませんので、引き続き注目していきたいと思います。

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