「未曽有」ともいわれる日本の少子高齢化。労働人口(生産年齢人口)も減少の一途をたどっています。
2018年に経済産業省がまとめた「2050年までの経済社会の構造変化と政策課題について」によると、2000年頃には70%ほどあった労働人口比率が2050年には50%ほどになると予想されています。
つまり、10人のうち7人は仕事ができる年齢だったものが、5人になってしまうということです。
また、パーソル総合研究所と中央大学が発表した「労働市場の未来推計 2030」では、今後10年間で644万人の人手が不足し、これらの不足分を補うための一つの方策として業務の自動化による生産性の向上をあげています。
経済産業省の「2050年までの経済社会の構造変化と政策課題について」においてもIoTやAIなどの新しいテクノロジーを「第4次産業革命」と位置づけ、私たちの生活へのインパクトに言及しています。
これらのデータから、日本の未来には新たなテクノロジーを積極的に取り入れ、効率化を図ることが不可欠だということがわかります。
中でもロボティクスはAIや5Gといったテクノロジーと融合し、今後一層の発展が見込まれています。特に生活の中で人に寄り添う「パートナーロボット」の需要が増えると予想されており、最近では様々なアバターロボットが活躍するニュースが日本でも増えてきました。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の試算でも、今後5年間でロボット産業市場は倍増すると予測され、特にサービス分野における市場の拡大が見込まれています。
高齢化やそれに伴う深刻な人手不足などのデータを見ると暗澹たる気持ちになりがちですが、「テクノロジーが楽しい未来を作る」と考えてみると、ワクワクした気持ちになってきませんか?