”RANDEBOO”ー
それは今のAinerにとってメイン事業であり、なくてはならないもの。
2016年9月に創業以来、様々な変遷を経てきたRANDEBOO。
今回はブランド立ち上げについて、ディレクターSEIKAにインタビュー。
今のRANDEBOOからは考えられない、立ち上げ期の裏側を語ります。
自分にしかできないこと。それは芸能界には無かった
ーSEIKAさんはいつ頃から、ブランドディレクターになることを考えていたのですか?
SEIKA:小さい頃からファッションが好きで、ファッションに関わるお仕事がしたいと昔から思っていました。
でも、高校卒業後は札幌から上京してモデル・芸能業界で働くことが決まっていたので、まだブランドを立ち上げるなんて思ってもいませんでした。
ーそうだったんですね。芸能界を目指していたとは意外でした・・・!
SEIKA:実際に高校の時から、モデル業を少しやっていたんです。ただ、たくさんいるモデルやタレントたちの中で、自分らしさを出しながら活躍するイメージが湧いていなくて。
私はこの畑の人間じゃない、そして何か自分にしかできないことがやりたいと、上京して事務所を回っている時に思い、芸能界は諦めました。
ーかなり序盤でそう決断したんですね。
SEIKA:そうなんです(笑)その時の自分の潔い決断力に、今はとても感謝しています。
ブランド立ち上げは、彼の「やってみなよ」の一言から
ーなぜそこから、ブランド立ち上げに至ったのでしょうか?
SEIKA:芸能界ではない場所で何かやってみたいと悩んでいた時、恋人のTAKUMA君(現Ainer社長)に本当にやりたいことを聞かれて、「ファッションのお仕事」と答えたんです。
そこで彼に、「じゃあ一緒にやってみようよ!」と背中を押されたことがきっかけで、高校卒業約1年後にブランド立ち上げを決意しました。
ーもしお付き合いしていなかったら、RANDEBOOは生まれてなかったんですね。ちなみに、社長との馴れ初めについては、ファンの方から聞かれませんか?
SEIKA:SNSのメッセージでよく聞かれますが、馴れ初めはいたって普通なんです。TAKUMA君とは札幌にお仕事があって戻った時に、たまたま出会いました。「人としてもっと話を聞きたいな」と思って私から連絡したら、TAKUMA君も同じことを考えていたみたいで。その流れでお付き合いすることになりました。
ー「人として知りたい」というきっかけが、すごく素敵ですね。
2人だったからこそ、RANDEBOOという名前に
ーRANDEBOOというブランド名には、「待ち合わせ場所」と「恋人の呼び名」の意味が込められていますが、どのようにその名前を決めたのでしょうか?
SEIKA:メモ帳を1冊買って、ひたすら候補を出して決めました。他に出た候補は覚えていませんが、ラブリーなものが多かったです。
TAKUMA君に背中を押されたこともあって、自然と恋人という存在を意識したネーミングになっていたんだと思います。
きっと1人でブランドをやれと言われていたら、この名前にはなりませんでした。
立ち上げ当初は、経験不足から悔しい思いも
ー経験値0からブランドを立ち上げるにあたり、苦労はなかったのでしょうか。
SEIKA:立ち上げ当初は知識や経験が少なく、苦労した印象があります。経験値の高い大人の方に頼ってしまうが故に、本当に自分が目指したいものを見失い、流されてしまうことが多くて……。
お洋服にしろ、写真にしろ、出来上がりに納得できず悔しいこともありました。
ーそうなんですね。今のSEIKAさんがディレクションしている姿からは、想像がつかないです。
SEIKA:そこから自分の意思は経験に関わらず、はっきり言おうと意識しだし、少しづつ知識も追いついてきたんだと思います。まだまだ勉強中ですが。
他のブランドじゃ出来ないことを、尖らせたい
ーブランド立ち上げ当初、特に意識していたことは何でしょうか?
SEIKA:他のブランドじゃ出来ないことを尖らせたいと思っていました。
今となっては、ディレクターが広告塔になることは珍しくありませんが、その当時はまだブランドディレクターというと遠い存在。
自分はもっとお客さんに近い存在として、ブランドを発信していこうと思っていました。
なので、ご購入いただいたお客様に手書きのメッセージを同封したり、相談サービスを実施したり、RANDEBOOの公式SNSでおすすめのカフェを発信したりもしてました。
ーたしかに、今やブランドを代表する大人気商品の【RANDEBOO bucket bag】も、お客様と一緒にデザインしていましたもんね。
SEIKA:はい。自分の理想を持ちつつも、お客様の意見も意識しています。
次回のvol.2では、RANDEBOO成長のきっかけや、今までのアイテムの変遷をご紹介。
是非楽しみにお待ちくださいませ・・・!