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創業ストーリー日本編

2017年夏、34歳、社内政治に敗れた。残された唯一の望みはドイツ・デュッセルドルフへの駐在の話だけだったが、それも辞令発令のギリギリで話がなくなった。

あぁ、誰かに自分の人生を委ねるなんてもう二度と体験したくない、自分で起業して、嫌なことでも何でもして、大金を稼いで、欧州に住もう、と思った。

「好きなこと・嫌いなこと」軸と「得意なこと・苦手なこと」軸を引いてみたとき、嫌いだけど得意な「経営コンサルティング」が残った。楽しい仕事・やりがいのある仕事・成長できる仕事は捨て、やったことがあること・知っていること・できることをやると決めた。これで稼いだ金で楽しい事・やりがいのある事・成長できる事をしようと。「仕」がなくなっただけ、と割り切った。

考えた。自分が社長なら経営コンサルタントを使うか。答えは「否」。社長に必要なのは(企業に必要なのは)先生でも有識者でもない。先回りして泥を被れる「動ける」人材だ。そうだ、社名は「企業(向けの)政策秘書」にしよう。秘書が勝手にやりました、というセリフは政治家だけでは勿体ない。

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