こんにちは!
株式会社スタンドケイ採用担当の石井でございます。
記念すべき第1回目は弊社の代表、名倉昂佑にインタビューさせていただきました!
【プロフィール】
大学卒業後、専門商社で2年間勤め2014年4月に株式会社スタンドケイを創業。
【未来に希望を持ち、笑顔で過ごす人を一人でも増やす】を人生の理念とし、会社経営を中心に様々な活動に従事。3児の父で趣味は旅行。
引っ込み思案から野球少年へ――環境が変えた僕の学生時代
—— どんな学生時代を過ごされたのですか?
学生時代を振り返ると、最初はかなり引っ込み思案な子どもでした。幼稚園では、みんなでワイワイ遊ぶよりも、隅っこで積み木をしていたいタイプ。でも、そこに“ジャイアン的存在”のガキ大将がいて(笑)、その子に強引に引っ張られて毎日外で遊ぶようになったんです。母に聞くと毎日「〇〇君いや!怖い」っていってたみたいですが(笑)あれが最初の大きな性格の転機だったと思います。結局その子と親友になって小中と野球を一緒にすることになりました。
小学校に入ってからは野球を始めて、高校までずっと続けました。仲間にも恵まれて気づいたらすっかり活発な少年になっていて、もともとの性格からはだいぶ変わったと思います。環境で人は大きく変わるという原体験があります。
もし友達や野球に出会ってなければ、真面目に勉強して、公務員とか堅い仕事に就いていたかもしれないです。そう考えると、人との出会いって本当に大きいですよね。
未来に希望を持つこと。それが僕の起業の理由です
——株式会社スタンドケイを立ち上げたきっかけは?
僕が会社を立ち上げようと思った原点は、18歳のときに父が脳梗塞で倒れたことでした。
警察官で厳格、そして寡黙だった父が、倒れて四肢麻痺になってからは驚くほど変わったんです。よく笑うようになり、喜怒哀楽をはっきり出すようになり、「あそこに行きたい」「こんなことしたい」と自分の想いを言葉にするようになった。その姿に人が自然と集まり、父のまわりにはいつも友達がいるようになりました。
息子として見ていて、「倒れる前よりも幸せそうなんじゃないか」とすら感じました。未来に希望を持つことや、笑顔でいることこそが人間の本質なんだと気づかされた瞬間でした。
その後、父は障がい者施設や看護施設で講演活動をするようになり、多くの人から「障がい者への見方が変わった」「自分も前向きになれた」と声をかけられるようになりました。僕自身も、それは本当に価値のある活動だと感じました。
そうした経験を通じて、「日本に希望を持てるような福祉施設や街づくりを支援したい」と思うようになりました。最初は父を支援するための会社をつくろうと考えましたが、それだけだと父を“客寄せ”にしてしまうように見えてしまう。だからこそ、自分でしっかりビジネスを立ち上げ、その中で福祉を組み込み、福祉を中心に据えた街づくりを実現しよう――そう思ったのが、株式会社スタンドケイの始まりです。
やりたいことから、やるべきことへ。――まずは会社を強くする覚悟
——最初に掲げた会社のビジョンと今の会社で変わってきたことは?
会社を立ち上げた当初と今では、ビジョンはだいぶ変わっています。やっぱり大きなきっかけはコロナですね。
もともとは「街づくり」をテーマに、バーベキュービジネスをベースにしながら、農業ビジネス(今もいちご農園は続けています)そこに福祉を掛け合わせて展開していきたいと思っていました。2020年には実際にA型事業所を立ち上げ、「これからは福祉もやっていくぞ」と動き始めた矢先にコロナが直撃したんです。
事業は傾き、会社がつぶれかけて、働いているメンバーの表情からも不安がにじみ出ていました。その時に強く思ったのが、「まずは自分の会社を安定させないと、誰も幸せにできない」ということでした。
そこからは、自分の“やりたいこと”だけを追うのではなく、まずは経営者として継続的に会社成長を続ける仕組みを整え、雇用の拡充や業界の進歩へ貢献することに舵を切りました。企業体力をつけ、利益を蓄え、ビジネスモデルを現実的に育てていく事が経営者としての役割だと、7年会社経営を続けた30歳の頃にようやく体感しました。
少し遠回りかもしれませんがその基盤があるからこそ、10年後や20年後になる可能性もありますが、またいつか本当にやりたい街づくりや福祉にも挑戦できると信じています。
経営を甘く見ていた――失敗から得た経営者としての学び
——大変だったことや失敗はありますか?
大変だったこと、失敗といえばやっぱりコロナ禍の経営判断ですね。
当時は上場も視野に入れて、事業拡大に全力を注いでいました。元コンサル出身の人や、大手企業で部長を務めていた人など、経験豊富な人材を引き抜いて「一気に会社を成長させるぞ」と。コロナ前も会社は毎年200~300%程度で成長しており、調子が良い時は社内に一体感があったんですが、コロナで一気に状況が変わりました。売上が下がり社員の昇給もストップ。赤字額が売上を上回る年も2年続きました。雇用を守り今は耐える時期だ、と踏ん張ってたつもりなんですが、やはり会社に希望が見出せないと不満が出て、僕の意思決定に対する信頼も揺らぐ悪循環が生まれ、最終的には次々に人が離れていきました。
気づけば、今会社にいるメンバーで一番長い在籍の子も3年目。コロナ前にいたスタッフは0という状態になっています。当時のチームとは完全に入れ替わり違う会社になりました。結局仲間を大切に経営できていたつもりだったんですよね。会社経営は仲良しごっこじゃない。理想ばかりやりたい事ばかりに目を向けてしまったのが、経営者としての未熟さを痛感した一番大きな失敗でした。
経営者として一番嬉しいのは、仲間と共に成長を感じられる瞬間
——この瞬間は最高だったという思い出はありますか?
「最高だった瞬間は?」と聞かれると、
一番は自分の想像を超えるアイデアや成果を出す仲間と一緒に仕事をしていると実感できる瞬間ですね。
スタンドケイのポテンシャルを僕が誰よりも信じてるし、業界自体ももっと良くできると考えているんです。だからこそ、それを実現する組織力をもっと強化していきたいんだと思います。会社を一緒に伸ばしていく仲間の成長を感じられた時や、自分自身を超える速度で成果を出せる仲間と出会えた瞬間にワクワクしますね。
元々、物欲など自分に矢印の向く欲求は極めて低いので(笑)、やはり仲間と共に目標に向かって会社を成長させていくことにやりがいを感じますし、これ以上に嬉しい瞬間はないですね。
ゼロから形になる。その瞬間が最高にワクワクする
——一番仕事のやりがいを感じる瞬間を教えてください。
新しい店舗を立ち上げる瞬間とお客様の笑顔を見た時ですね。
更地の状態から工事が始まって、少しずつ形ができていく。その過程を見ていると「本当にイメージ通りの店舗になるかな?」「空気感はちゃんと作れるかな?」と、不安と期待が入り混じります。
そしていざ完成して、お客様が初めて来てくれる瞬間。「どんな反応をしてくれるだろう」「ちゃんと楽しんでもらえるだろうか」――そのドキドキとワクワクは、何度経験しても慣れません。怖さもあるけれど、それ以上に最高に楽しい瞬間です。
お客様の笑顔で満足した表情を見る時が、仕事をやっている意味や自分自身の求められる役割を改めて感じさせてくれる瞬間ですね。
苦手は仲間に任せる。だからこそ会社は動く
——社員や仲間から学ぶことはありますか?
めちゃくちゃあります。社員や仲間から学ぶことは、本当にたくさんあります。僕の能力グラフはかなり凸凹が激しいタイプで、得意なことと苦手なことがはっきりしているんです(笑)
だから、苦手なことは一緒に働いているメンバーに任せて、そのおかげで自分は好きなことに集中できる。アルバイトからも「こんな方法があったんだ!」と教えてもらうこともあります。結局、一人でやれる範囲は限界があるし、チームで成果を出すことが会社をやる上で一番重要なんだと思っています。
お客様満足度や業務効率に繋がるアイデアを発案し、それを推進していくことは得意ですが、
丁寧に形にしていく実務面は、僕以外のメンバーの力がないと絶対に実現できません。だからこそ、仲間の存在が会社の成功に直結していると心から感じます。
仲間に求めるのは、素直さと自責の思考
——大事にしている働く上での価値観は?
僕が働く上で一番大事にしている価値観は正直であること。スタッフに対してもお客様に対しても、まっすぐ向き合えたら結果は変わると信じています。
スタッフに求める価値観も同じで正直であること。正直で素直な人たちが集まると、会社の空気もよくなるし信頼関係も自然に築ける。僕自身もそういう仲間と一緒に働くことで成長できると感じます。
後、強いて言うなら「自責思考」ですね。プロとして仕事をする以上、責任感を持って先ずはやるべき当たり前の事は徹底して行う。他責でなく自身が出来る改善提案/行動をし続けることが仕事だと思っています。
——一緒に働く人にどんな楽しみを味わってほしいですか?
一緒に働く人には、「変化」を楽しんでほしいですね。
今の会社は成長期にあって、大手や安定した会社では味わえないような瞬間がたくさんあります。みんなで会社を作っていくワクワク感や、お客様の反応を見ながらどんどん改善していく楽しさ、拡大に伴うリスクやハラハラ――そういうドキドキは、今このフェーズでしか体験できません。
大手では決して味わえない熱狂や、仲間と一緒に挑戦する喜び。それを感じながら成長できるのは、まさに今だからこそです。だからこそ、仲間には「変化を楽しむこと」を心から味わってほしいと思っています。
またスタンドケイで働くことによって、働く前では考えられなかった能力や報酬を一緒に獲得して欲しいと思うし、大手企業をも超えるような会社設計をしようと今準備をしています。特にこのタイミングで一緒に伸ばしていくメンバーにはしっかり還元していきたいですね。
もしあの人に出会っていなかったら――人生を変えた出会いの話
——今の仕事や人生に影響を与えた人はいますか?
僕の人生や仕事に大きな影響を与えたのは、やっぱり幼稚園時代の“ジャイアン”的な友達です。彼に出会っていなかったら、たぶん起業もしていなかったと思います。彼の明るさや元気に引っ張られて、周りにも自然と元気で明るい人が集まるようになった。その経験は間違いなく僕の原点になっています。
もう一人、会社にとって大きな影響を与えてくれた人がいます。コロナ禍で福島県のビアガーデン店舗を紹介してくれた方です。ネット検索でスタンドケイを見つけてご連絡頂きました。当時のスタンドケイは集客やブランディングの会社への変遷の時期でした。現場運営は全てフランチャイズ会社さんにお任せし、IT分野にフルコミットしていました。そんな折コロナ禍で売上が低迷していることを理由にフランチャイズさんが離れたり固定費が嵩みキャッシュが厳しい状況に。そんなタイミングで声をかけてくれたんです。そのおかげもあって会社は危機を乗り越え、今のビアガーデンの直営展開にもつながっています。
このお二方以外にも、たくさんの出会いのおかげで今があるし、その時その人に会っていなければ未来は大きく変わっていたと思います。出会いが人生や仕事の方向を大きく変えるんだなと実感しています。
生活そのものが仕事。だから楽しい
——大切にしている働き方のスタンスや価値観はありますか?
僕は、完全にワークアズライフの考え方です。人生と仕事を分けて考えないというか、休日と仕事を分けるからこそストレスになるんじゃないかなと思っています。
例えば旅行中でも、アイデアが浮かべば仕事に取り組むこともあるし、それ自体が楽しかったりします。学生時代から街を歩きながら「なんでこんな看板がここにあるんだろう」と考えたり、面白いサービスを見つけては「これは試してみたい」と思ったり、好奇心が勝手に頭を動かしてくれるんです。
リフレッシュという概念もあまりなくて、一人の時間も大切にしますが、それは頭を整理する時間であって、仕事のことを考えているのも楽しみの一部。もう生活そのものに仕事が溶け込んでいて、それが自分にとっての自然なスタイルですね。
10年後は描かない。でも大事にしたい働き方は変わらない
——10年後はどうありたいですか?
コロナを経験してから、会社の未来を長期で描くのは一旦ストップしました。事業計画策定のため中期計画は作りますが、会社の向かうべき旗は3年後までに留めています。これから一緒に働く仲間や状況を見極めながら2026年度には10年後ビジョンも制定する予定です。
ただ、社長としてありたい姿は明確です。今のスタンドケイイズムみたいなことですが――チームで成功を目指し、お客様に喜んでもらう、自責思考を持ち誠実な仲間とワクワクする仕事を作り上げる――そういう働き方を続けたい。未来がどうなろうと、この姿勢は変えずに、仕事も人生も楽しんでいたいですね。
成長スピードも昇進も、急拡大の今だからこそ
——これから一緒に働く人たちに向けて伝えたいことは?
これから一緒に働く人には、まず「変化を楽しめる人」であってほしいですね。うちの会社は絶賛拡大期で、周りの環境もどんどん変わっていくめまぐるしい状況です。その変化を恐れず楽しめる人に来てほしいです。
ありがたい事に、今は出店オファーが絶えずあり既存店の売上も順調に毎年伸びております。マーケティングの力もありますが、ビアガーデン専門会社として安心安全の営業をできている所や、商品力の強さという本質の部分を磨き続けていることが大きいと思っています。
だからこそこの事業成長に負けない組織力をつけていきたいんです。
今の会社は、管理職の経験がない方も店長やマネージャーに抜擢して挑戦してもらうことが多いです。私たちは過去の学歴やキャリアは問いません。「自分はもっとやれる」という前向きな人が来てくれると嬉しいですね。もちろん過去管理職を経験した方がいたら、その能力や実績をうちで活かしながら活躍して欲しいです!
この急拡大の環境にうまく乗れたら、成長スピードも昇進も、想像以上の可能性が待っています。一緒に変化を楽しみながら、限界を超える経験をしていける人と働きたいです。
急拡大期だからこそ、素直な人が会社を強くする
——どんな人と一緒に働きたいですか?
いろんなタイプの人が集まれば会社は強くなると思っていますが、一貫して大事にしているのは「素直さ」です。
嘘をつかない、他責にしない、自分ごととして問題を捉え、解決まで責任を持って動ける――そういう人でないと、この急拡大のフェーズでは大変だし、働いていても面白くないと思います。逆に、そういう素直で前向きな人が来てくれれば、今いるメンバーも一緒に成長できて、会社全体がもっと面白くなる。だからこそ、そういう仲間と一緒に働きたいですね。
組織も業態も、挑戦のチャンスが溢れている
今後の展開としては、2026年度には30店舗(ビアガーデン/BBQ/ルーフトップバー/牡蠣小屋/海鮮炉端/定食屋)、2027年度には50店舗(ビアガーデン/BBQ/ルーフトップバー/牡蠣小屋/海鮮炉端/定食屋)の出店を目標としております。
それ以降は変わらず直営のみで進めるのか、フランチャイズ展開も入れていくのかは検討中ですが、そのための組織構築をしっかり整えながら進めています。
業態も、今はビアガーデンBBQがベースですが、来期はルーフトップバーや海鮮炉端のように新しい業態が増える状況です。我々は飲食業態というよりお客様がワクワクするエンターテイメント業だと考えています。ただ飲み食いする場だけじゃなく、この空間じゃないと得られないワクワクや感動を提供し続けていきたいですね。
可能性は無限にあるし、挑戦できるチャンスが本当にたくさんあるフェーズです。だから働くことを大切にする人にはぴったりな環境だと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました!
こんな代表がいる会社で、これからもっと面白いことが待っています。『一緒にその景色を見てみたい』と思った方、少しでも気になった方は、ぜひお気軽に話を聞きに来てください!