こんにちは、イチアール株式会社人事担当です。
近年、IT業界で評価の高い資格ということで応用情報技術者が注目を集めていますが、
本記事では、そんな応用情報技術者についてご紹介していきます。
応用情報技術者 何ができる?
応用情報技術者は基本情報技術者の上位資格です。基本情報技術者よりも掘り下げた内容が出題されます。ただし応用情報技術者は基本情報技術者よりも自分の得意分野に合わせて科目を選択できます。
技術分野が得意な人は技術中心に科目を選択する、経営戦略や情報戦略が得意な人はストラテジーやマネジメント中心に科目を選択する、といったことが可能です。
応用情報技術者は基本情報技術者同様に幅広くITの知識が問われるのですが、得意分野を掘り下げられるというメリットがあります。
応用情報技術者試験の受験資格は?
応用情報技術者試験の受験資格は特にありません。誰でも受験することができます。基本情報技術者に合格している必要もないので、基本情報技術者を飛ばして応用情報技術者試験を受験しても問題ありません。
応用情報技術者試験に合格しているとその上位のスペシャリスト試験で午前I試験が免除になりますが、基本情報技術者に合格していることで応用情報技術者の科目が免除になるということはありません。
基本情報技術者試験に合格していれば応用情報技術者試験の知識としても役立ちますが、直接試験に影響するわけではないのでいきなり応用情報技術者試験を受ける人もいます。
応用情報技術者試験の試験科目は?
応用情報技術者の試験科目は以下です。
【午前試験】
・テクノロジー系の問題50題
・マネージメント系10題
・ストラテジー系20題
【午後試験】
・経営戦略
・情報戦略
・データベース言語
・プログラミング
など
応用情報技術者試験の強みは?
応用情報技術者試験に合格することで、以下のような強みがあります。
・ITに関する知識をアピールできる
・転職で有利になる
・企業によっては資格手当が出る
・スペシャリスト試験の午前I試験が免除される
応用情報技術者試験に合格することで、ITに関する幅広い知識を身に付けられます。自分自身の知識として役立つと同時に、企業に対するアピールになります。結果的に、転職に有利になるでしょう。
また、企業によっては資格手当が支給されます。毎月の給与が増える場合もあれば、一時的に報奨金という形でもらえる場合もあるでしょう。
応用情報技術者試験よりもさらに上位資格であるスペシャリスト資格があります。スペシャリスト資格は複数ありますが、応用情報技術者試験に合格していればいずれのスペシャリスト試験でも午前I試験が免除になります。
応用情報技術者試験の試験方式は?
午前試験では多肢選択問題が全部で80問出題されます。100点満点で採点され、60点以上が合格基準です。午後試験は11題のうちから6題を解答します。午後試験も100点満点で、60点以上が合格基準です。
応用情報技術者試験 年に何回?
応用情報技術者試験は年に2回実施されます。実施時期は、例年春期(4月第3日曜日)と秋期(10月第3日曜日)です。合格発表は試験の約2ヶ月後です。
応用情報 どれくらい難しい?
応用情報の合格率は例年20%前後です。資格の推定偏差値としては65程度とされています。出題範囲が広く午後試験は単に暗記するだけでなく熟考して解く必要があるため、思考力も問われます。
応用情報技術者試験 何に使う?
応用情報技術者試験の対象は主にエンジニアですが、IT業界に携わる人であれば幅広くおすすめです。社内SEなど、IT業界以外に在籍するエンジニアももちろん対象です。
エンジニアの場合は、応用情報技術者試験のあとにさらに上位資格であるスペシャリスト試験の合格を目指す人が多いです。スペシャリスト試験は、データベース、セキュリティ、プロジェクトマネジメントなどそれぞれの専門分野に分かれています。
スペシャリスト試験の合格を目指している場合は応用情報技術者試験は通過点で、エンジニア以外の職種の方にとっては応用情報技術者試験をIT資格の目標に設定するのも良いです。
基本情報 応用情報 どっちが簡単?
基本情報と応用情報を比較すると、問題のレベルとしては基本情報の方が簡単です。しかし、応用情報は得意分野に特化し、逆に苦手分野を捨てて合格することが可能です。
よくあるパターンとしては、プログラミング経験がない方がプログラミング問題を捨てて応用情報を受験することです。基本情報の場合プログラミングを捨てると合格は困難になりますが、応用情報であれば実現可能です。
他には、暗記科目をさけてスキルを活かして受験するために応用情報から受験するパターンもあります。一般的に基本情報の方が簡単ですが、得意科目、苦手科目に偏りのある人は応用情報の方が簡単な場合もあるということです。
応用情報 何が難しい?
応用情報が難しい理由は複数考えられます。出題範囲が広いこと、マネジメントやストラテジなどIT以外の分野からも出題されること、長文を読み解いて記述式で解答する必要があること、などが挙げられます。
複数の理由がありますが、単純にIT分野の問題で思考力が問われるので難しいということもあるでしょう。難しいと感じる理由は人それぞれ異なります。
応用情報試験の勉強方法は?
応用情報試験の勉強方法は、過去問を解くことです。過去問を解いて、わからない部分を調べる勉強方法がおすすめです。まったく解けない場合は参考書などを読み込む方法もありますが、すべてを読み込むのは非効率なのであまりおすすめできません。
過去問を解いてみて、仮に解けなくても解説を見て理解できればそれで問題ありません。応用情報試験は例年問題が類似していて、文章がそのまま流用されていることもあります。過去問を繰り返し解いて、問題に慣れていくことが重要です。
応用情報技術者試験の免除資格は?
応用情報技術者試験に合格すると、2年以内にスペシャリスト試験を受験した場合は午前I試験が申請により免除されます。またあまり知られていませんが、中小企業診断士、弁理士の科目免除を受けることもできます。中小企業診断士では経営情報システムが免除され、弁理士では理工V(情報)が免除されます。
応用情報技術者試験の合格率は?
応用情報技術者試験の合格率は例年20%程度です。2022年度春期試験では24.3%、2022年度秋期試験では26.2%の合格率でした。
応用情報技術者の受験者数と合格者数
応用情報技術者受験者数は、例年26,000人~36,000人程度です。合格者数は、5,000人~9,500人程度です。受験者数も合格者数も、10年以上一定の数字で前後していて、安定しています。
応用情報技術者 必要な勉強時間は?
応用情報技術者に合格するには、200時間~500時間程度の勉強時間が必要と言われています。IT未経験者の場合は500時間以上、基本情報技術者に合格している人は200時間程度の勉強時間とされています。
IT経験はあるが基本情報技術者には合格していない人の場合、200時間と500時間の間になると考えられるでしょう。もともと持っている知識や勉強効率によって必要な時間は変わってきますが、大まかな目安は上記の通りです。
最後に
IT業界で広く評価されている応用情報技術者ですが、その需要は安定しています。
未経験でも可能な補助的な業務もあり、イチアールでも応用情報技術者を取得することで採用に有利になる案件を取り扱っております。
ご興味がある方は、ぜひ気軽にお話を聞きに来てください!