「女性が活躍できる」という言葉は、どこでも目にする。
でも、その現場をつくっているのは、制度ではなく、日々の任せ方と任され方だ。
累計販売数700万枚を超えるD2C着圧ブランド「BELMISE」をはじめ、複数の自社ブランドを展開する株式会社ファストノットは、いま次の成長フェーズに踏み出そうとしています。社員30〜40人、女性社員は10人弱。少数精鋭のチームのなかで、性別や年次に関係なく裁量が手渡され、未経験から飛び込んだメンバーが事業を横断する役割を担うようになっています。
その現場をつくっているのが、河東さんと松浦さんの2人です。
なぜ、ふたりは「任せてもらえる」をいちばんの働きやすさだと感じているのか。
そこには、未経験で飛び込んだ立ち上がりの「助走期間」、こちらから取りに行く前に先輩のほうから声をかけてくれるカルチャー、そして自分から手を挙げて業務を広げてきた手応えがありました。今回は、ファストノットの現場で女性が主語で働ける理由と、その変化を支える仕事のリアルについて、対談形式で話を聞きました。
プロフィール
河東裕香|カスタマーサクセス/物流・在庫管理チーム サブリーダー。入社3年目。お客様対応(返品・交換・問い合わせ)を中心に、自社倉庫の在庫管理・出荷オペレーション設計、最近はPR業務も担当。同世代を中心としたCS/物流チームのマネジメントも担う。前職は美容師(スタイリスト)。
松浦千鶴|ECモール事業部所属。入社2年目。モールチームのメンバーとして、Amazon・ZOZO・楽天ファッションの3媒体運用を担当。商品ページの企画、SNS広告との連動施策、モール上のお客様対応、在庫連携など、担当媒体まわりの業務に幅広く関わる。前職は化粧品会社の販売員で、入社後最初の1年はリテール事業部(オフライン販売)に在籍。
入社の決め手は、"自分が好きなブランド"の現場に立てること
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——まずは、ふたりがファストノットに入社した理由から聞かせてください。
河東 私は前職が美容師でスタイリストをやっていて、ちょうど3年半くらい前ですね。スタイリストになるという目標は達成できて、自分の中で一区切りついたタイミングで転職を考え始めました。お客様と毎日いろんな話をする中で、別の仕事もしてみたいなという気持ちが芽生えていて。
転職活動をしていてファストノットの募集を見つけたんですが、応募した時点ではブランドだとは気づいていなくて。面接で「ベルミスを運営している会社です」と聞いて、「えっ、私使ったことあります!」って(笑)。友達と一緒に買って、すごくよかった商品だったので、自分が好きと思えるブランドの製造販売に関われるなら本望だなと思って入社を決めました。
松浦 私は新卒で化粧品会社の販売員を1年半やっていました。実は前職の店舗で、ベルミスも取り扱っていたんですよ。だから商品自体は知っていて。
転職を考えたとき、もともとメーカー側に行きたいという気持ちが薄々あったのと、私自身が韓国コスメが大好きで、Qoo10とか普段からモール媒体をめちゃくちゃ使っていたんです。「いつかECモールの運用をやってみたい」というのが漠然とあって、そんな中でファストノットがちょうどモール運用の求人を未経験で募集していた。あの業界、未経験募集ってめったにないので、これはチャンスだなと思って応募しました。
——おふたりとも、ファンとして商品を知っていたんですね。
河東 そうなんです。だから「自分が好きなものを売る側に回る」感覚が、最初からありました。
松浦 しかも未経験OKというのが大きかったです。マーケティングって、言葉だけはめちゃくちゃかっこいいなと思っていたんですけど、正直、解像度は粗いまま入社しました。「会社で取り扱っている商品の競合をめちゃめちゃ調査して、課題を分析して改善していく人たち」みたいな、その程度のイメージで。
河東 私はもっと粗かったかも(笑)。「これを売りたいですってなったら、どこでどうやったら売れるかを考える人たちだよね」って。マーケティングという言葉が一人歩きしていて、詳細は知らないけれど、たぶんそういう仕事だろうな、というレベルで入りました。
——その状態から、いま河東さんはサブリーダー、松浦さんは3つのモール媒体を担当する立場まで来ているわけですよね。
河東 そうなんです。だから、いま振り返ると、最初の解像度の粗さって全然問題じゃなかったなと思います。
1ヶ月目の戸惑いと、"こちらから取りに行く"カルチャー
——では、入社直後はどうでしたか?最初の1ヶ月、何が一番大変でしたか?
河東 私が入社した頃は、いまほど部署がきっちり分かれていなかったので、配属はCSだったんですけど、CS以外のこともいろいろ任されていて。みんなが部署をまたいで動いていた時期だったんですね。
合う合わないで悩んだことはないんですけど、先輩たちはみんな、複数のプロジェクトを並行で動かしているフェーズだったんですよね。一方の私は未経験で入ってきた状態。だから最初の数週間は、先輩の動きをそばで見ながら「自分にいま何ができるか」を探していく助走期間でした。
松浦 わかります。私は2年前に入社したんですけど、その頃には部署がもう少し整理されていて。ただ、新しい業務を一つひとつ自分のものにしていく時期は同じで、最初は順番に手をつけていく感じでした。
ただ、ここの会社、入社者へのフォローがすごく手厚いんです。みんな未経験で入社しているから、その大変さがわかるからこそ、お互いに声をかけ合うカルチャーがあって。
河東 そうそう、関係構築って、新入社員の方が頑張ってコミュニケーションを取りに行くイメージあるじゃないですか。でもうちの会社、逆なんですよ。先輩のほうから取りに来てくれる。「最近どう?」「困ってない?」って、向こうから話しかけてくれる人がすごく多い。だから孤立しないし、聞きたいことが聞ける環境がすぐにできあがります。
松浦 女性社員はいま10人弱で、会社全体でも30〜40人くらいの規模感なので、社長との距離も近いんです。誰がいま何をやっているかが見えるし、ちょっとした相談がしやすい。
——河東さんのその「助走期間」は、どうやって広がっていったんですか?
河東 気づいたら、業務がどんどん広がっていきました(笑)。CSの基本業務を覚えて、物流や在庫管理にも関わるようになって、最近はPRも担当しています。サブリーダーという役割もいただいて、いまは毎日が刺激的です。
最初に任せてもらえた仕事のことは、いまでもよく覚えています。お客様からの配送に関するお問い合わせ対応を一件ずつ捌くところから始まって、ある日「配送オペレーション全体、河東さんの視点で見直してみたら?」と任せてもらえる機会があって。気づいたら、自社倉庫の在庫管理から出荷の流れまで、自分の判断で組み立てられるようになっていました。
「やりたい」と思える領域があれば、そこに踏み込ませてくれる。手を挙げた量と、任せてもらえる量が、ちゃんと比例している会社だと思います。
でも、あの最初の助走期間があったからこそ、一つひとつをちゃんと自分のものにできた感覚があって。「絶対この会社に貢献できる人になりたい」って気持ちが、あのとき芽生えたんだと思います。
「任せてもらえる」が、いちばんの働きやすさだった
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——では、ふたりが「ここで働いていて良かったな」と感じる瞬間ってどんな時ですか?
河東 すごくはっきり言えるのは、裁量権が一人ひとりに与えられやすいということです。社長との距離が近くて、人数もそんなに多くないから、自分が「これやりたいです」と手を挙げれば、わりとすぐに任せてもらえる。
経験値を積めるし、責任を持って判断する機会も多い。自分の成長スピードが、めちゃくちゃ早いんです。
私みたいに「いろんな経験をしてみたい」と思っているタイプには、本当に合っている環境だと思います。最初はCSのお客様対応からスタートして、半年も経たないうちに自社倉庫の在庫管理を丸ごと任されるようになって。気づいたら出荷のオペレーション設計まで自分で組むようになっていました。最近はPRの記事制作にも入っているので、CS → 物流・在庫 → PR、という感じで、3つの軸を行き来しています。
松浦 私もまさにそれで。入社して最初の1年はリテール事業部にいたんですけど、前職の販売員経験を活かせる場所からスタートできて、その1年後にモール事業部に社内異動させてもらいました。もともとやりたかったモール運用に、ちゃんと辿り着けたんです。
いまはAmazon、ZOZO、楽天ファッションの3媒体を担当していて、自分の担当範囲のなかで、商品ページの企画、SNS広告との連動、モール上のお客様対応、在庫連携まで、手を動かして組み立てさせてもらっています。たとえばZOZOで反応が良かったページ構成を、お客様の検索行動から逆算してAmazonに横展開してみる、みたいな仮説検証も、自分の判断でやらせてもらえる。
担当している3媒体を横断して一つの仮説を試していけるのは、媒体運用の組み立てを任せてもらえているからこそだと思います。施策の意思決定で社長や上長に挟まれることが少ない分、お客様の反応を見ながら次の手を打つスピードもすごく速い。未経験で入って2年で3媒体を担当させてもらえるって、外から見たらかなりのスピードだと思います。
河東 「やる気次第」なんですよね、本当に。手を挙げれば、任せてもらえる。それが、私たちにとってはいちばんの働きやすさだなと思います。
——逆に、裁量があるって責任も大きいですよね。プレッシャーは感じませんか?
松浦 もちろんあります。でも一人で抱えなきゃいけない感じではなくて、困ったときに相談できる人が必ずいる。例えば私の担当しているモールにお客様からのお問い合わせが来たときは、河東さんのCSチームに「こういう問い合わせがあったんですけど、どう対応するのがいいですか?」って聞ける。在庫の件も、社内倉庫を河東さんが管理しているので、納品数の確認とかでよくコミュニケーションを取らせてもらってます。
河東 部署は違うけど、横の連携はめちゃくちゃ密ですね。一人で全部やる、じゃなくて、任せてもらえるけど、孤立はしない。そこのバランスがいいなと思います。
ふたりが日常的にやり取りしている場面
お客様問い合わせの連携|松浦さんがモールで受けた問い合わせを、河東さんのCSチームに「こういうケースはどう返すのが正解?」とすぐ相談できる。返答のテンプレや過去事例がCS側に蓄積されているので、判断が早い。
在庫・納品数の連携|松浦さんが「来月Amazonでこのキャンペーンを打ちたい」と動くタイミングで、河東さんが管理している社内倉庫の納品数を確認。「この数字なら回せる/もう一段積み増しが必要」を現場ベースで判断して、すぐに動かせる。
商品・施策の意思決定|現場の女性メンバーが「この見せ方、お客様目線で違和感がある」と気づいたら、その声がそのまま商材作成やSNS発信に反映される。判断のスピードが速いのは、人数の少なさと意思決定の近さが両立しているから。
女性が主語で働ける理由は、現場にある
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——ここからは「女性として働くこと」について聞かせてください。安心して働けると感じるポイントはどこにありますか?
河東 ひとつ言えるのは、男性とか女性とかの垣根がないということです。男性だから優遇される、女性だから配慮される、というのもなくて。性別じゃなくて「その人がどう動くか」で評価される感覚があります。
だからこそ、「女性だからキャリアが進みづらい」みたいな環境にいた方は、入社後にいい意味で大きなギャップを感じられると思います。
松浦 いま、サブリーダーが女性ふたりいるんです。河東さんと、モール事業部のもう一人。役職の上で、ちゃんと女性が現場のリーダーをやっている。これって地味だけど、すごく大事なことだと思っていて。
河東 女性向けブランドを扱っている会社だからこそ、女性の声がすぐ反映されるんですよ。例えば商品の使用感やパッケージのデザイン、SNSの打ち出し方。私たち現場の女性が「これってこうしたほうがいいと思います」と言ったことが、ちゃんと商材作成に反映されていく。
直接自分が作ったわけじゃないんですけど、「あ、私が言ったことが商品になってる」と気づく瞬間がよくあって。それは女性向けブランドの会社で女性として働くやりがいだなと思います。
たとえばSNSで打ち出すコピーやクリエイティブ。「このトーン、ターゲットの気持ちと少しズレてるかも」と現場の私たちが言ったら、それがすぐ施策担当に共有されて、別パターンを試してみよう、という判断になったりする。社長や上長を経由しなくても、お客様にいちばん近い現場の感覚が、そのまま施策に反映されていく。規模が大きくなったら絶対に失われるスピード感だと思うんです、これって。
松浦 商品開発の段階でも、現場で気になったポイントがちゃんと商品企画チームに渡るので、「自分の感覚がブランドの一部になっている」って思える瞬間が多いです。
SNSの施策とかも、流行のキャッチアップが業務に直結するんですよ。普段から韓国コスメやモール媒体を見ている人だと、その感度がそのまま仕事に活かせる。「これ最近バズってるな」とか「この見せ方が流行ってるな」というアンテナを持っている人は、めちゃくちゃ活躍できる環境です。
河東 好きなものが仕事になる感覚、ですよね。私もベルミスを使っていた一ユーザーだったので、ユーザー目線がそのままCSや物流の現場で活きている実感があります。
——働き方の面ではどうですか?無理が出るタイミングをどう乗り越えていますか?
河東 業務にメリハリがある仕事ではあるんですけど、一人で抱え込まないカルチャーがあるのは大きいです。「いまここに集中したい」って素直に言える空気がある。チームで自然に吸収していく動き方ができているんですよね。
松浦 あと、休日の過ごし方もそれぞれ自由で。私は平日にしっかり集中した週末は、自分のペースでゆっくり過ごしています。仕事のあとに会社の人と無理して会わなきゃいけない、みたいな空気もなくて。
河東 私は逆に企画好きで、ご飯会を開いたり、海外アーティストのライブに同じ趣味の人と行ったりするんですけど、それも「行きたい人だけ行く」スタンスで。興味のない人を巻き込まないのがいいなと思っていて。
会社のカルチャーって「全員参加」を強要するところもあると思うんですけど、ここは違う。プライベートはプライベートで尊重されるし、でも誘えば来てくれる人もいる。距離感がちょうどいいんですよね。
マルチに成長したい、もう一段上を目指したい——これから仲間になる人へ
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——では最後に、ふたりがこれから挑戦したいことを聞かせてください。
松浦 いま、会社全体で次の成長フェーズに入っているところで。担当しているAmazon・ZOZO・楽天ファッションの3媒体の売上を、もう一段引き上げていく。これが私の直近の目標です。
未経験で入って2年で、3媒体の運用を任せてもらえている。その分、結果で返したい気持ちが強くて。Amazon、ZOZO、楽天ファッションそれぞれで、次の打ち手を考えているところです。
河東 私は「マルチな人間になりたい」というのがあって。何か一つのスペシャリストになるよりも、いろんなことに広く・深く詳しい人間でいたいんです。
CS、物流、在庫管理、PR、と業務が広がってきているのも、自分から手を挙げて広げてきた結果で。これからも、ファストノットの中で自分にできることを増やしていきたいなと思っています。
ちなみに、もうひとつ個人的な目標があって。全員でもう一回、社員旅行でタイに行きたい(笑)。以前みんなで行ったときが本当に楽しかったので、また会社全体で同じ景色を見たいんです。
松浦 あれ、本当に良かったですよね。それも含めて、次の成長フェーズで実現したいことのひとつです。
どんな人がこの会社に合うか
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——最後に、これから仲間になる方へメッセージをお願いします。
河東 「やってみたい」を言葉にできる人は、絶対に合うと思います。手を挙げれば任せてもらえる環境なので、自分から動いていく人にこそ、大きなチャンスが回ってくる場所です。
未経験でも全然大丈夫です。私たちふたりとも、マーケティングの解像度がめちゃくちゃ粗い状態で入って、いま現場で動けるようになっているので。スキルよりも、「興味のあるものに飛び込める姿勢」のほうが大事だと思います。
松浦 あと、流行のキャッチアップが好きな人。SNSや韓国コスメ、ECサイトをよく見ている人。その感度がそのまま仕事になります。「これ好きだな」と思う延長線上に業務がある感覚なので、毎日が楽しいんですよ。
それと、いま会社は次の成長フェーズに入っているので、「一緒に何かを作っていきたい」というマインドの人と一緒に働きたいです。完成された会社で運用するというよりは、自分の手で形にしていく面白さを感じられる場所なので。
河東 女性向けブランドの会社で、女性が主語で働ける環境。任せてもらえる、相談しやすい、成長できる。そんなチームで、一緒に作っていける仲間を待っています。
入社前の自分に声をかけるなら、「飛び込んで大丈夫だよ」って言うと思います。本当に、来てよかったなと思っているので。
いきなりエントリーでなくても大丈夫です。まずは1時間ほど、私たちの取り組みやチームのことをお話しさせてください。少しでも興味を持っていただけた方は、カジュアル面談からお気軽にお声がけください。
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