人生には無数の分岐点がある。
今の自分は、過去の自分が下した意思決定の先にいる。
あの時、別の何かを選択をしていたら、今頃僕は全く別の何かをしているのだろう。
ただ、そんな風に異なる自分に想いを馳せるのではなく、
未来の自分を想像し、心躍らせながら生きていたい。
誰かが歩んできた正攻法ではなく、自分にしか歩めないキャリアを築いていきたい。
僕は、僕自身の意思決定で、僕自身を超えていく。
ニフジで働くということは、その確かな一歩の中にある。
高校時代、医師という職業に興味を持った。
でも、僕が憧れていたものは医師という肩書きではなく、
己の腕で人を死の淵から救い、金や権力に媚びない外科医の生き方だった。
とはいえ、医学部の受験戦争は厳しい。
浪人を重ねれば、医師になることが目的化してしまい、
自分が自分でなくなってしまいそうな恐怖があった。
諦めか、折り合いか。
挫折か、けじめか。
悩んだ先に導き出した答えは、
手段を目的化させてしまうくらいなら、もっと遠くに目的を設定しようというものだった。
得意の数学を極めて、数理的な側面から医療界にアプローチしよう。
医師として患者を救うのではなく、医療界全体を救える人間になろう。
だから、僕は数理科に進んだ。
世の中の森羅万象に対して、数理的解決を試みる数学は美しい。
定性的な概念を、定量的な法則へ変換する。
勘や度胸ではなく、再現性と実効性に正義がある。
これからの世界を熱くするのは、数理的なアプローチだ。
そう確信したからこそ、
大学院まで進学し、僕なりに真剣に数学に向き合った。
とはいえ、 僕にとっては数学は目的ではなく手段だ。
だから就職活動では、医療に関わる環境を探した。
課題だらけの医療界は、課題解決の総合格闘技。
大手企業で、時間を書けてスペシャリストになるよりも、
ベンチャー企業で、最速でジェネラリストにならなければならない。
そう思い、医療事業を手掛けけるベンチャー企業に就職した。
僕にとって、ニフジは2社目の就職先になる。
1社目の会社は社会人として多いに成長させてもらったが、
経営方針の変更に、僕自身の気持ちがついていかなかった。
正義の反対に存在するものは、悪ではない。別の正義だ。
山の登り方が違うだけで、目指しているものはきっと同じだ。
とはいえ、共感できない経営方針に、
自分を染めて苦しくなるくらいなら、転職をすれば良いと思った。
よく「新卒で入った会社では3年は頑張れ」と言われるが、
他人が決めた価値観に染まる方がよほどリスクだ。
ニフジと出会った時、僕にとってのニフジは、
数ある医療系スタートアップにすぎなかった。
しかし、代表の後藤との出会いが、僕にとってはすべてとなった。
最終面接では、僕が感じている医療の課題と解決策を語った。
後藤はそれを面白そうに聞きながら、
さらに遠い未来と、さらに具体的な解決策を返してくれた。
この社長の下なら、
自分が思い描く未来に近づける。自分の心の声を世界に届けることができる。
その確信は、今も間違いではなかったと感じている。
まだまだ、自分には力が足りない。
まだまだ、ニフジも力が足りない。
そしてなにより、まだまだ、医療界は熱くなっていない。
でもそれは望むところだ。
患者さんだけではなく、医療界全体を救う。
その志から、ブレない自分であり続けたいと思う。