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社会人3年目、私はニフジに転職しました。
前職は、医薬品商社とはかけ離れた、フィットネス業界。
そこでは、ピラティスのインストラクターをしていました。
そんな私が、今はニフジのオペレーションスペシャリストとして、
世界各国から医薬品を輸入し、医療現場に届ける仕事をしています。
異業界から、第二新卒のタイミングで、スタートアップに飛び込んだ私の意思決定が、
いつか、どなたかの意思決定のお力添えになればと願って、
僭越ながら、私のエピソードをお伝えできればと思います。
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私の学生時代は、留学経験を抜きに語ることはできません。
高校1年の時と、大学1年の時に、2回の留学を経験しました。
高校生の時は、1年間 カナダのノバスコシア州へ。
ふつう、カナダと言えばバンクーバーかトロントがほとんどなので、
私の留学先を知っている人はほとんどいないと思います。
それまでの私は、大阪生まれ、大阪育ちで、ごく普通の小中学生でした。
どちらかと言えば、控えめな性格の子どもだったように思います。
転機は、高校受験の進路を決める時。
漠然と留学に興味が芽生え、留学プログラムがある学校を受験しました。
無知ゆえの思い切りの良さだったなぁと思います。
志望校と縁があり、入学早々に憧れの留学生活に飛び立つことになったのです。
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留学は行くまでの準備も大変ですが、行ってからも大変です。
留学を経験した方には共感頂けると思いますが、
どれだけ日本で英語の勉強をして行っても、現地の会話の速度にはついていけません。
私は現地校に入学したのですが、周囲には日本人は私1人しかいませんでした。
意思疎通ができないと、どうしても殻にこもりたくもなります。
実際、他の地域に留学した同級生の中には、ホームシックになってしまう友人もいました。
留学初期は、私は毎日折れそうになる己の心と向き合いながら、
このままでは終われない!と、自分自身の言い聞かせ、己を奮い立たせる日々でした。
すると、ひとり、ひとりと話せる人が増えていき、気がつけば、たくさんの友人ができました。
これは、ささやかな、でも確かな手応えがある成功体験だったように思います。
また、現地では、カルチャーショックという言葉では言い表せないほど、
多くの多様な価値観に出会いました。
自分にとって価値があると思っているものが、
自分の意思ではなく、漠然とした周囲の基準で形作られていること。
自分にとって正しいと信じていたものが、
別の角度から見れば、全く正しくないものになってしまい、時には悪にもなってしまうこと。
自分の常識と異なるものを、
優劣の尺度で図るべきではなく、差異であると認識すべきだと学べたことは、
私にとって、大きな収穫でした。
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二度目の留学は、大学1年生の時。
もっと多様な価値観に出会いたいと思い、アメリカのコネチカット州に飛びました。
あいにく、コロナの影響で、中断を余儀なくされましたが、
それでもカナダの時以上に、より幅広い多様性に触れたことで、
物事を受容できる幅が広がったように思います。
特に、日本では、学生同士で議論を交わすことは珍しいですが、
留学先では、様々な議論を経験し、そのおもしろさを体感しました。
議論の目的は、相手を論破したり、打ち負かすことではなく、
立場の違いを理解し、目的に向けて高め合うことです。
様々な議論を通じて、自分自身の価値観は広がりました。
帰国後、コロナ禍のキャンパスライフを経て、就職活動となりました。
元来、健康に関することに興味があり、
語学力も活かして、英語を使って携われたらいいなと思い、就職を決意しました。
特に興味を持ったのはピラティスのインストラクターでした。
ピラティスは海外発祥のプログラムなので、プログラム自体が英語で作られています。
また、インストラクターは直接健康を届けられると思い、就職を決めました。
実際に、仕事は大いにやりがいを感じました。
一方で、ピラティスは受講単価が高く、
受講者の健康意識はもともと備わっており、身体的にも充実している方がほとんどです。
2年が経った頃、もっとより多くの人の健康に携わる仕事がしたいと思うようになりました。
ですが、フィットネス業界は、転職において有利な業界とは言えせん。
実際、書類選考で落とされてしまうことが多く、
転職する先輩を見ても、そのほとんどが同業他社への転職でした。
仮に選考に進めても、医療系、医薬品系の多くの企業は、私がフィットネス業界出身だと知ると、
「お薬って難しいけど大丈夫?」「インストラクターのお仕事とは違うよ?」と、
人物ではなく、経験だけでお払い箱にされることがほとんどでした。
なかなかいい御縁が見つからない中、ニフジに出逢いました。
ニフジの面接では、私が成し遂げてきた結果よりも、思考や取り組み方を聞かれました。
パーソナリティを評価してもらえたこと、そしてその選考を通過できたこと。
このことを嬉しく想いましたし、今でも誇りに思います。
実際、入社後も、ニフジには職歴や学歴、国籍や価値観に対する偏見がない会社だと思います。
あらゆる違いを多様性としておもしろがれる風土。いい意味で日本らしくない会社です。
日々の業務においても、様々な議論が発生しますが、
誰が言うかではなく、何を言うかが重視されるカルチャーです。
互いに高め合っていく風土は、
私が居心地の良さを感じた留学先の風土に通じるものがあると感じています。
もちろん、仕事の中には難しさもあります。
例えば、日本人の商習慣とは全く異なる海外の商習慣。
連絡の頻度も、スケジュールの捉え方も、国それぞれ、人それぞれです。
でも、世界は多様だから、おもしろい。
全員が異なる価値観でありながら、皆で同じゴールを実現する。
今のニフジの仕事を、私はこんな風に解釈しています。
日本を、世界を、より健康にするために。
まだ私の挑戦は始まったばかりです。