こんにちは。現在Celonisで、AI Deployment Architect (以降AIDA)として働いている平澤です。AIDAはサービス事業本部に属しており、AIとプロセスインテリジェンスを組み合わせ、お客様に最適なソリューションを設計・実装する役割を持っています。本記事では、AIDAの働き方について簡単にご紹介します。
AIDAの役割
AIDA は2025年に新設されたポジションで、お客様の課題を解決するためのAIを活用したソリューションを、プロトタイプ作成から本番環境導入までEnd to Endでリードする役割です。プリセールスとポストセールスの両方のフェーズに関わり、技術的な実装だけでなく、お客様のAI戦略との整合性確保や、社内プロダクトチームへのフィードバックなども担当します。
また、AIに関する国内外の先進的な事例を社内で共有し、他のお客様にも展開できるようパッケージ化することも重要な業務です。
日々の業務は概ね以下のような配分で進めています。
- プロジェクトに関わる技術作業(AIソリューションの設計・開発・実装、データ分析など): 40%
- 社内作業(社内会議出席、新技術の習得など): 30%
- 顧客とのミーティング(プロジェクト定例会議、提案会議出席など): 20%
- プリセールス活動支援(見積など): 10%
この役割を選んだ理由
私は新卒時にWeb企業にソフトウェアエンジニアとして採用され、その後総合コンサルティング会社のデータサイエンスを専門とする部署で働いていたバックグラウンドを持っています。これまでの経験を通じて、「データを分析・可視化する」ことの重要性を理解する一方で、それだけでは現場のビジネスを変えるのが難しいという課題も感じていました。
だからこそCelonisの、ただのデータの可視化にとどまらず、可視化することで生まれた改善への気づきやアイディアをAIや自動化技術を使って実際のアクションまで落とし込める点に魅力を感じています。
例えばCelonisであれば、プロセスインテリジェンスで業務のボトルネックを発見した後、そこに機械学習モデルを組み込んで予測精度を向上させたり、LLMを活用して自動化を実現したりすることが可能です。コードを書き、導入し、お客様からのフィードバックを受けて改善していく。この一連のサイクルを回していくことに、技術者としてのやりがいを感じています。
また、ミュンヘンやマドリードを中心としたグローバルチームが非常にサポーティブな点も、この環境を選んだ理由の一つです。日本から相談を投げかけると、迅速な反応があり、一緒に解決策を考えてくれます。また、状況によってはより経験豊富な同僚が日本にしばらく滞在することがあり、時差の壁を超えて協力し合うことができます。逆に日本の事例を共有すると、興味を持って質問してくれ、それがプロダクト開発にフィードバックされることもあります。このような協働環境は、技術的な成長機会として非常に貴重だと感じています。
(写真は韓国、ドイツのAIDAとディスカッションをしているところです)
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ある日の業務の流れ
朝: おおむね朝9時前後に業務を開始します。お客様とのミーティングを行います。実装や実験結果の説明をしながら、「この生成結果を業務に組み込むことによってどのように業務を変えていくか」といった議論を行います。技術的な詳細を説明するだけでなく、ビジネス価値をいかに分かりやすく伝えるかも重要です。お客様からのフィードバックを受けて、その場で方向性を調整することもあります。アジャイルに対応できることが、この役割の強みの一つだと考えています。
昼: 会議の結果を受けてプロジェクトの開発作業に移ります。Pythonでデータ整形のスクリプトを書いたり、Celonisの画面を実装したり、プロトタイプをプロダクションレベルに移すための設計をしたりします。
夕方: ヨーロッパのメンバーが業務を開始する時間になるので、英語でのコミュニケーションが増えてきます。社内のSlackが活発になって返信も付きやすいので、日中に一人で考え込んで詰まってしまった技術的な課題を投稿することも多いです。
夜: 仕事時間がフレックスであるため、家事や家族の事情で中抜けをした日は残作業をしたり、マドリードにいる上司との1on1をしたりしています。
AIDAとしてのチャレンジ
最も難しいと感じるのは、お客様の期待値管理と、AIソリューションを組織全体に浸透させていくプロセスです。
プロトタイプの作成は比較的短期間で実現できますが、それを実際の業務フローに組み込み、本番環境で安定稼働させ組織内に定着させていくには、相当な時間と努力が必要です。技術的な課題以上に、人々のマインドセットを変え、新しい業務プロセスを受け入れてもらうことの方が、しばしば困難です。
これには、継続的で密なコミュニケーション、信頼関係の構築、そして質の高いソリューションの提供を続けることが不可欠ですが、特効薬のような即効性があるわけではありません。正直なところ、時に焦りを感じることもあります。
また、社内のリソースや体制はまだ発展途上の部分もあるため、状況を見極めながら、グローバルチーム、日本のセールスチーム、お客様の各部署など、様々なステークホルダーと協力し、時には職掌を越えながら課題に対処していく必要があります。この点においては、複雑な関係性を調整しながら前進し続ける、粘り強さが求められます。
一方で、自分で判断して動ける裁量は大きく、「このAIユースケースは試してみる価値がある」と考えた場合、提案から実装まで、比較的自由に実験を進められる環境でもあります。
AIDAの活動で得られた成長
Celonis入社以前のキャリアでは、比較的少人数で技術的な作業を完結させることが多かったのですが、現在は周囲を巻き込みながらチームとして課題に対処することの重要性を学んでいます。
Celonis Japanの様々な部門のほか、グローバルの様々な領域のエキスパートやプロダクトチーム、相対するお客様の各部署など、多様なステークホルダーと協力することなしに、End to Endのソリューションは実現できません。まだ十分にできているとは言えませんが、少しずつ成長している実感があります。
特に印象に残っているのは、日本初のAIユースケースを、設計・実装・顧客折衝までリードし、実際にプロダクション環境で稼働させることができたことです。当初は不安も大きかったのですが、様々な方のサポートを受けながら完遂することができました。お客様が実際の業務で使用してくださっている様子を見ると、この仕事の意義を実感します。
また、英語でのコミュニケーション能力も向上しました。マドリードにいる上司との1on1ミーティングや、グローバルチームとの日々のやり取りを通じて、技術的な議論を英語で行う機会は格段に増えました。昨年はマドリードでグローバルチーム全員で集合しトレーニングを行うなど、海外出張の機会も豊富です。
「こんな方と一緒に働きたい」
もしAIDAという仕事に興味を持って下さる方がいれば、ぜひJob Descriptionをご覧ください。ここに記載されている内容に加えて、実際にこの役割で働いてみて感じる特徴をお伝えします。
技術面
- AI/MLソリューションを実装でき、それに情熱を持てる方 - プロトタイプから本番環境まで持っていく経験があると、大きな強みになります
- 新しいAI技術に関心を持ち続けられる方 - LLMをはじめ、常に新しい技術が登場するため、継続的な学習が楽しめる方
- 本番化の視点を持てる方 - モデルの開発だけでなく、デプロイメント、テスト、スケーリングまでお客様と伴走ができる方
顧客対応面
- お客様のビジネスに興味を持てる方 - 技術だけでなく、お客様が抱える業務課題そのものに関心を持てる好奇心をお持ちの方
- 複雑な技術概念を分かりやすく説明できる方(あるいはそれを目指せる方) - 技術的なバックグラウンドを持たない方に、AIソリューションの価値を伝え、会話の目線を合わせることができる方。
- 自律的に判断し行動できる方 - 完璧に整備された仕事の進め方があるわけではないため、状況に応じて自分で判断し、その状況を楽しめる方。
- 多様なステークホルダーと協働できる方 - グローバルチーム、プロダクトチーム、営業、技術支援チーム、お客様など、立場や文化が異なる人々と日常的にコミュニケーションを取れる方。
- 変化のスピードを楽しめる方
変化があるからこそ学びが多く、成長機会が豊富な環境です。柔軟に適応しながら挑戦したい方。
最後に
設計・構築したAIソリューションによって顧客の課題が解決される瞬間には、技術者として大きな充実感を得ることができます。
もしAIの技術を活用して実際のビジネス課題を解決することに興味があり、グローバルな環境で様々な挑戦をしてみたいと考えている方にとってはぴったりのポジションです。
急成長の組織だからこそ、一人一人の個性や強みを存分に発揮できる環境です。応募前にカジュアルに面談をすることも可能ですので、お気軽にご連絡ください。