力をつけて独立するのが入社の頃からの目標です。
強い信念のもとそんな風に話してくれたのは、入社6年目のKさん。今村社長や専務とは旧知の仲で、不動産営業としてのノウハウや知見を広めるために入社を決意したそうです。今村不動産の会社としての魅力や、本人の将来について聞きました。
目次
幼少期から身近にあった不動産業界へ
難しかった案件ほど印象に残っている
座右の銘は「なんくるないさ」なんです
将来の独立はずっと変わらない目標
幼少期から身近にあった不動産業界へ
ー 今村社長と専務とは幼少期から面識があったそうですね
自分にとって不動産業界は幼い頃から身近な存在でした。私の父は会社を経営していまして、本業ではありませんが収益不動産の経営も行っていたからです。そんな父は10代の頃から今村社長のお父様と懇意にさせていただいていて、その流れで今村家とはずっと家族ぐるみのお付き合いが続いていました。私自身も幼少期は今村社長・専務とは年に1度は顔を合わせる、親戚付き合いのような関係でした。とはいえ、将来今村不動産で働くことになるとは当時は思ってもいませんでしたが。笑。
大学時代はあまり真面目な学生ではなくて、バイトと遊びの毎日でした。苦笑。結果的にこのまま学生を続けていても意味がない…となって中退。1棟収益マンションの売買・管理をしている不動産会社に入社しました。その後、父が経営する会社を手伝う形で転職し、新たに不動産事業部を立ち上げました。とはいえ、父の会社はもともと不動産会社ではなかったですし、私自身も幅広い不動産業界の仕事のなかで収益マンションの売買しか経験値がなかったので、案件で困ったことがあれば今村不動産(社長や専務)に相談させてもらっていたんです。
そんな折に「経験を積む必要があるなら、一度一緒にやらないか?」とお誘いいただいたのをきっかけに、今村不動産で働くことにしました。将来的に父の会社に戻る前提にもかかわらず、快くお誘いいただいたので、とてもありがたかったですね。
ー すごいご縁ですね。入社して6年間で不動産営業としての知識や幅は広がりましたか?
父の会社で不動産事業を行っていたときは、すべて手探りの状態でした。入社後、社長と専務から営業先の選定方法から商談時に必要な情報など、それこそ不動産開発営業の基本をいちから学ばせていただけたので感謝しています。それまで経験してきたような、単純に収益マンションを買って保有もしくは売却するだけではなくて、土地の仕入れから物件を開発していく仕事の面白さや醍醐味を身をもって感じました。
難しかった案件ほど印象に残っている
ー 例えばどんなプロジェクトで仕事の幅が広がったと感じますか?
印象的な案件って、どれもちょとややこしかったものが多いんですよね。予期せぬアクシデントがあったからこそ、対応力も身についたいうか。
2年ほど前になりますが、新しくドラッグストアを開発した案件もそのひとつ。もともとスーパーがあった土地建物と駐車場を仕入れ、閉店したスーパーの建物を活用しながらドラッグストアを誘致して新しく開発を進めることになっていました。ある程度は当初から織り込んでいたんですが、いざプロジェクトが進んでいくと、課題がいくつも出てきたんです。
たとえば、初期段階の計画になかった駐車場の共同利用の話や、土地を部分的に譲渡して欲しいといった条件が隣地の方から次々と出てきました。少し変わった土地形状だったことと、隣接する土地の所有者様が5名もおられたこともあり、揉め事が起こることは想定していたものの、その交渉や説得には本当に骨が折れました。結果的に足繁く通って対話を重ねながら、役所とも連携をとってひとつずつ条件をクリアしていきました。トラブルをなんとか乗り越えてプロジェクトとして完遂できたので、良かったのですが大変でしたね。
最近では大阪のとあるマンション開発プロジェクトもなかなかに難しい案件でした。仕入れたのは大通り沿いの土地建物なんですが、取得した建物の後ろに別のビルが2棟建っていました。その2棟はそれぞれ所有者様が別だったんですが親族同士で、過去には裁判を起こすなど関係性もあまり良くありませんでした。ただ、両方とも弊社で購入した後に、すべての建物を解体してマンションを新規開発するかマンション開発会社に販売する計画で当初は話がまとまっていたんです。
それが、いざ話を進めていくと、どうもまとまらない。仕方がないので先に話が進んでいた片方のビル所有者様と売買契約を済ませたんですが、もう一方のビル所有者様が弊社とは別の大手企業に物件を売却をされてしまったんです!結局、弊社で取得した物件をその大手企業に売却する形で案件としては着地させることになりました。売却利益は残せたものの、当初想定していた事業収支計画よりは大きく目減りする結果になりました。
ー なかなか大変ですね…。そんな大変な不動産開発の、仕事の魅力ってなんでしょう?
大変なことを乗り越えた先に、達成感ももちろんあるんですが、成果としての利益がきちんと出てくるところですね。
不動産の売買って、その土地の歴史や人の関係性、利権がつきまとうので、どうしても難航するケースが多いんです。しがらみのない物件はどこの業者も買いたい=ライバルが多い物件なので、高値で売買されます。一方で、仕入れ値が安いけれども何か問題がある物件の方は、不動産開発において「企画力」が試されます。私たち今村不動産はこの「企画力」で勝負したい。
さきほどの例のような権利者の関係性がややこしい案件だったり、買い手がつかないような物件だったとしても、工夫を凝らすことで必ずその物件を欲しいと考えてくれる人がいる。それが実現できたとき、ただ土地や建物を売買するだけでは得られない、達成感と大きな利益を生み出せるのが醍醐味かもしれません。まさに腕の見せ所ですね!
座右の銘は「なんくるないさ」なんです
ー とはいえ、やっぱり心が折れそうになる時もあるのでは?
私の座右の銘は「なんくるないさ」。なんとかなるさ~と楽観的な言葉に思われがちですが、「挫けずに正しい道を歩むべく努力すれば、いつかいい日が来る」という意味があるんです。困難に直面したときも「なんくるないさ」と思って頑張るようにしています。
大変なことが多い不動産営業ですが、成果が明確なのが私に向いているんだとも思っています。今村不動産では毎期首に会社としての売上・利益目標が示され、それをもとに各営業担当に目標数字が振り分けられたうえで個別面談が行われます。インセンティブの比率も明確化されています。不動産開発の仕事自体のやりがいはもちろんありますが、正直な話、結果を出せばきちんと評価される環境があること、それが自分の収入に直結することも「なんくるないさ」と思って頑張れる理由かもしれません。
ー 会社としての制度や働く環境が整っていることも魅力なんですね
今村不動産のいちばんの特徴は、上司から決定事項が降りてくることが基本的にないところかもしれません。役職としての上下はもちろんありますが、共に働く仲間として尊重しあえる関係を築ける環境が魅力だと思います。
月1回社内でイベントを行なっているんですが、最近では健康経営の方針のもと講師を招いてストレッチや体調管理を行ったり、子育て世代向けのアドバイスを聞く機会なんかもありました。これらはすべて、トップダウンの発信ではなく社員のやりたい声を会社が吸い上げてくれて実現しています。社員旅行の行き先も社員アンケートをもとに決めてくれ、今年の沖縄旅行は社員の家族まで招待してくれました。
ここ数年は管理部門の女性スタッフも増えてきて、テレワークやフレックス制度も整っているので、会社として働きやすい環境づくりを常に考えてくれているんだと感じます。私も含めてですが、社員みんなが社外の方に「弊社はいい会社です」と言っているのを聞くと、本当に素敵な会社だなと思いますね。なんだか会社の宣伝をしているみたいですが。笑。でも、社長と専務を筆頭に、働くスタッフの人柄は本当にいいと自信を持って言えますね。
将来の独立はずっと変わらない目標
ー 最後に、今後の夢や取り組みたい目標について教えてください
正直な話、今村不動産で働くのはこの先そこまで長くないと思います。「不動産業界で幅広い経験を積んで、父の会社を継承する」のが、入社時からの変わらない自分のキャリアプランだからです。社長・専務もそのことについてはずっと考えてくださっていて、最近は具体的な今後のプランについて話す機会もあります。
とはいえ、現時点で戻るのはまだまだ力不足だと思う自分もいます。コンスタントに案件をまとめ上げてもっと売上をつくれるように、この1~2年でさらに力をつけて、自信を持って卒業できるように努力していきたいと考えています。
そのうえで、今村不動産の良いところを取り入れながら、会社を成長させていきたいですね。父の会社はまだまだ旧態依然なところもあるので、時代に合わせて私なりにアップデートできるよう頑張りたいです。