今日も事務局として参加してきました!
どうも、マイクロベースの川島です。
結論から言って、アイデア・実装力ともに過去最高レベルのハッカソンだったと思います。
少しだけ、会場の熱量をおすそわけさせてください。
JR東日本さんの鉄道データで“VJ”デビュー!?
まず会場を一気に沸かせたのが、JR東日本さんからご提供いただいた鉄道データを使った「VJ」作品。
(川島は今日初めて“VJ”という単語をちゃんと理解しました…!)
山手線の駅を地図上でぐるっとめぐりながら、音楽と同期して映像が切り替わっていく、めちゃくちゃかっこいい動画が完成。鉄道データと地図がこんなエンタメになるのか、と周りからは歓声と拍手が上がっていました。
ドローン飛行計画を“2D予約”から“3D予約”へ
ドローン分野のアイデアもかなりアツかったです。
今は「早い者勝ち」で飛行計画を予約しがちですが、
・飛行禁止エリアを避ける経路計算
・高度も含めた3次元的なルート提案
を行うことで、「同じエリアでも高さをずらして安全に飛ばす」ような、より賢い予約・計画ができるアプリの構想が紹介されました。
今回LINKSで、日本全国の飛行禁止エリアデータが初めて一括公開されましたが、発表の場では「これ、本当に革命的ですね!」というコメントもいただきました。データ作成側として、これ以上ないほどうれしい言葉でした。
物流事故を“見える化”して、社会に問いかける
物流系のチームは、実際の事故データをもとに事故地点を地図上に可視化し、
・どこで、どんな事故が起きているのか
・どんな要因が重なっていそうか
をダッシュボードで分析できるようにしていました。
さらに、将来事故が起きそうなエリアを予測する取り組みにまで踏み込んでいて、
「この結果をAmazonや警察庁、国土交通省にも投げかけたい」という力強いメッセージも。
単なる可視化にとどまらず、社会へ問題提起していく姿勢が印象に残りました。
「あれ、なくなるも?」 物流機能が止まった世界を想像する
災害などで物流機能がマヒしたとき、地域にどんな影響が出るのか―
そんな“もしも”の世界を地図上で可視化するアプリも登場しました。
特定の物流拠点が止まった場合に、
・どのエリアへの配送が滞るのか
・どの地域が特に脆弱なのか
をシミュレーションできるもので、「あれ、なくなるも?」という印象的なコンセプトとあわせて、会場の関心を集めていました。
データマニア歓喜!? 都道府県あてゲーム
ちょっと遊び心のある作品も。
レンタカー事業者数、空き家、ドローン、人口データなど、いろいろな指標を組み合わせて
「これはどの都道府県のデータでしょう?」と当てるゲームアプリが披露されました。
コアなデータ好きの参加者からは「これはマニアにはたまらない…」と笑いが起き、会場もほっこり。こちらのチームからは、データそのものへのフィードバックもたくさんいただいたので、ぜひ今後の改善に活かしていきたいと思います。
買い物難民に向き合う、ダイナミックプライシングアプリ
買い物難民が多い地域を想定した、かなり実用性の高いアプリもありました。
1人で注文すると配送コストが割高になってしまう問題に対して、
・複数人でまとめて注文すると料金が下がる仕組み
・地域の配送状況を見える化
・注文が集中する時間帯に効率的に配送を集約
といった工夫で、社会課題に真正面から向き合う設計になっていました。
「データ×価格設計×物流」をここまできれいに組み合わせてくるとは…と、個人的にもかなりぐっと来たプロジェクトでした。
フェリー愛が爆発! 船データを15種類マッピング
フェリーをこよなく愛するメンバーによる、船関連データの可視化アプリも強烈でした。
・各地域の船員数や担当業務
・事故情報
・運航している港の位置
など、普段からフェリーのオープンデータ整備をされている方々を中心に、約15種類のデータを地図に重ね合わせたアプリを作成。
「ここまでやるか…!」というレベルで情報が詰め込まれていて、データへの愛と熱量がひしひしと伝わってきました。
ドローン申請を“楽しくする”アプリ
もうひとつドローン系で印象的だったのが、「申請作業を楽しくする」ことにフォーカスしたアプリです。
・現在地の気象情報
・これから飛ばす予定のルート
・実際に飛ばした軌跡
をSNS感覚で共有できるようにし、自分が使っているドローンをアピールしたり、事故情報をコミュニティで共有したりできる仕組みになっていました。
「義務だからやる申請」から「楽しいから使うアプリ」へ。発想の転換がおもしろかったです。
データをつくる立場として、これ以上ない幸せ
全体を通して、どのチームの発表もレベルが高く、事務局として後ろから見ていて何度も「おお…」と唸ってしまいました。
LINKSのデータは、作っている側からするとどうしても“素材”という感覚になりがちですが、
今日のように、みなさんがステキなアプリやサービスという“料理”に仕上げてくださるのを見ると、
データ作成に関わる者として、これ以上うれしい瞬間はないなと改めて感じました。
参加者のみなさん、本当におつかれさまでした!
そして、LINKSのデータを使ってくださって、ありがとうございます。
事務局として、そしてデータ屋として、これからも全力でサポートしていきます。