こんにちは!iGrusの佐久間です。
今回は【CHRO COLUMN】シリーズ第8弾です。
弊社は業界未経験の方も積極的に採用しているため、成長について質問されることがよくあります。今回は、成長するためにとても大切は「質問」について掘り下げていきます。
このシリーズでは、iGrusのCHRO佐久間が、仕事や企業、キャリアや自己成長等についての情報をコラムとして共有します。
持てる限りの知識を余すことなくお伝えできればと思うので、是非読んでみてください。
目次
質問と成長の関係
仕事をしていれば、分からないことは必ず出てきます。
特に、未経験から新しい仕事を始めた時や、新しい技術を学んでいる時、初めての案件に入った時。
初めてのことに挑戦するとき、知らないことだらけなのは当然です。
だから、質問することは悪いことではありません。
むしろ、分からないまま進めるより、きちんと質問した方がいい。
ただし、同じ「質問」でも、その仕方によって成長のスピードは大きく変わると思っています。
私は、成長が早い人は、質問そのものが上手いと感じることがあります。
分かりません!だけでは、少しもったいない
例えば何か作業をしていて、エラーが出た。
そこで「分かりません。教えてください。」と聞く。
もちろん質問しないよりはいいと思います。
でもこれだけだと、教える側はどこから説明すればいいのか分かりません。
何をやっていたのか?何が起きたのか?どこまで確認したのか?
そして何より、何が分からないのか?
そこから聞き直す必要があります。
一方で、こんな質問だったらどうでしょう。
「この処理をしようとして、ここまで進めました。」
「このエラーが出たので、原因を調べました。」
「AとBを試しましたが、まだ解決していません。」
「自分ではこの部分が原因だと思っていますが、この認識で合っていますか?」
ここまで整理されていると、教える側も答えやすくなります。
そして何よりも、この質問の仕方が出来る頃には、質問する本人自身にかなり考えている癖が出来ているのです。
良い質問は "考えた跡" が見える
質問が上手い人は、必ずしも知識が多いわけではありません。
ただし、質問する前に一度自分でしっかりと考えています。
何が起きているのか。どこまで分かっているのか。どこから分からないのか。
何を試したのか。自分ではどう思っているのか。
これらを整理してから聞きます。
だから、一回の質問から得られるものが多くなります。
調べてから聞くことは我慢することではない
時々「自分で調べてから質問しよう!」と言われると、何時間も一人で悩み続けてしまう人がいますが、これは少し違います。
質問しないことが良いわけではありません。
仕事では、時間≒スピードも重要です。
分からないまま、数時間~半日…と止まってしまえば、プロジェクト全体にも影響します。
大切なのは、質問しないことではなく、考えてから質問することです。
15分調べても進まないなら一度聞いてみる
一つの目安として、15分程度をタイムリミットにしてみてください。
15分間自分で調べて、試してみても全く方向が見えないなら、一度質問してみる。
このくらいで良いと思います。
もちろん、内容によって時間は変わりますし、すぐ確認すべきこともありますし、
逆にもっと調べた方がいいこと、どれだけ時間をかけても丁寧に確認をしたほうがよいこともあります。
重要なのは、何時間も抱え込むことではなく、自分で考える時間と人に聞くタイミングのバランスを持つことです。
質問する前に、「何を知りたいのか」を決める
例えば「これ分かりません。」という質問。
これだけでは何を知りたいのか分かりません。
一方で「このエラーの原因が分かりません。」
「この仕様の認識が合っているか確認したいです。」
「AとBのどちらで実装するべきか相談したいです。」
「このコードの書き方が適切かレビューしてほしいです。」
こうすると、質問の目的が明確です。
つまり良い質問は、相手に答えてほしいことが具体的なのです。
具体的であればあるほど良いですが、具体的+冗長ではない、がベストです。
正解をもらうのではなく考え方を知る
成長が早い人は質問する時、答えだけではなく考え方を取りにいきます。
例えば「正解のコードを教えてください」という質問の仕方をすると、その場は解決します。
ですが、次に似た問題が起きた時、また同じ質問をする可能性があります。
一方で「どういう順番で原因を切り分ければいいですか?」
「どこを見れば判断できますか?」「なぜこの方法を選ぶんですか?」
と聞けば、次から自分で考えやすくなります。
一回の質問で「次に使えるもの」を持ち帰る
これはエンジニア以外の仕事でも同じです。
営業でも、採用人事でも、デザイナーでも、事務でも同じです。
「今回はどうすればいいですか?」だけでなく、「今後同じケースが来た時、何を基準に判断すればいいですか?」と聞く。
すると、一回の質問なのに、一回だけの解決で終わりません。
自分の判断基準が一つ増え、判断した経験が増えることで、似たような問題にぶつかった時、自力で解決できるようになります。
聞けば良いという考えは成長を止めることもある
質問できる環境はとても大切です。
ただ、いつでも誰かが答えてくれる環境だと、逆に考えなくなることもあります。
分からないのですぐに聞く
→その場では解決できる
→また分からないことが出てくる
→似たようなケースでも、自分で答えを導き出したわけではない
→自己解決できない、応用できない
→結局また聞く…
これを繰り返すと、知識は増えても自分で考える力が育ちにくくなります。
だから、質問できる環境と自分で考える習慣の両方が必要です。
聞かないこともまた、成長を止める要因の一つ
逆のパターンもあります。
分からないけど、こんなことを聞いたら恥ずかしい。
理解できていないと怒られるかもしれない。
もう少し自分でやらないと…。
そう思って、ずっと抱え込む。
これも、良い状態ではありません。
結果として、間違ったまま進めてしまう。
納期に遅れる。もっと大きな問題になる。
そんなこともあります。
だから、分からないことを聞けること自体も大切なスキルです。
質問する ≠ 能力が低い
仕事ができる人は、質問しない。
全て自己解決できる。
そう思う方もいるかもしれません。
でも実際には、経験のある人ほど、確認すべきところでは質問します。
なぜなら、勝手な判断によるリスクを知っているからです。
仕様。顧客の意図。スケジュールと優先順位。
これらが分からないまま進めるより、早く確認した方がいい。
つまり質問とは、知識不足のサインだけではありません。
仕事を正しく進めるための行動でもあるのです。
良い質問には自分の考えが入っている
例えば「AとB、どちらがいいですか?」だけではなく、
「私はAが良いと思っています。理由は〇〇です。ただ、△△の点が気になっています。どう考えますか?」と、具体的に聞いてみる。
すると、自分の思考も確認できます。
もし考え方が違えば、どこが違ったのかを学べます。
正しければ、自分の判断に自信を持てます。
だから、質問する前に、一度自分なりの答えを持ってみる。
これは非常に良い練習になります。
教える側から見ても「また教えたい人」がいる
これは少し現実的な話ですが…
先輩や上司も、自分の仕事を持っています。その中で、後輩から質問されます。
そんな余裕のない状況だからこそ、質問の仕方によって受け取る印象も変わります。
例えば、毎回何も調べず「分かりません」だけの人よりも、
「ここまで調べました。」「こう考えています。」「ここだけ分からないです。」と具体的に聞く人。
後者の方が「この人に教えたら次に活かしてくれそうだ」と感じやすくなります。
"教えてあげたい人" になるのも一つの力
キャリアは一人だけではつくれません。
先輩、上司、同僚、顧客…さまざまな人から学びます。
その時周囲から「この人には教えたい。」と思われること。
これは自己成長の場においては、意外と大切な力です。
素直に聞いて、試してみて、次に活かす。
そして何より、同じことを何度も聞かない。
そういった積み重ねで、周囲との関係も変わります。
質問は「知識を借りる行為」である
自分で全部経験するには時間がかかります。
質問を多くすることで、先駆者が既に経験したことを効率よく学ぶことができます。
また、自分だけで調べて得た情報ではなく、実体験を聞くことで、より実用的な知識を吸収することができます。
だからこそ質問を遠慮する必要はありません。
ただ答えだけを借りるのではなく、相手の考え方や経験まで借りる。
その意識があると、一つの質問から得られるものが増えます。
成長する人は質問した "後" が違う
良い質問をし、良い回答をもらった。
でもそこで終わってしまっては、まだ "半分" です。
重要なのはその後。
教えてもらったことを試す。
自分の言葉で整理する。
次の仕事で使う。
誰かに説明してみる。
そこまでやってようやく、知識が自分のものになります。
「分かりました」は、本当に分かっているか?
誰かに教えてもらって「分かりました」と言ったその瞬間は、理解したつもりになっていると思います。
でも、後で自分一人でいざやってみると、上手くいかない…ということもあります。
だから説明を聞いた後に、自分でやってみる。
或いは「つまり、こういうことですか?」と自分の言葉で確認する。
これだけでも、理解度はかなり変わります。
質問の量は多くてもいい
未経験から仕事を始めれば、当然質問は増えます。
それを恥ずかしいと思う必要はありません。
むしろ最初にきちんと聞かず、分かったふりをしてしまう方が危険です。
ただし、たくさん質問する中で、少しずつ質問の質を上げていくことが重要です。
そして、経験者になっても、質問が無くなるわけではありません。
質問の量は変わるかもしれませんが、仕事が難しくなれば質問の内容が変わります。
「これどうやるんですか?」から「どの方法が最適ですか?」「どんなリスクがありますか?」という内容の質問になります。
質問がなくなることが成長ということではなく、質問のレベルが上がることこそが成長です。
なんでもすぐ聞けばいいわけではない
質問は気軽にしてもOKです。
でも、質問する前には必ず一度は自分で考え、試したり整理してから必ず聞くこと…
この順序とバランスが必要だと思います。
「分からなければ聞いていい。ただし、一度自分で考えてから聞こう」という意識です。
たくさん質問して、新しい知識を蓄える。でも、思考停止はしない。
そんな人が、本当の意味で成長しやすいのではないでしょうか。
質問力は「コミュニケーション能力」の一部
コミュニケーション能力というと、
- 話が上手い
- 明るい
- 誰とでも仲良くできる
というイメージを抱かれる方がいます。
しかし、仕事におけるコミュニケーションでは、必要なことを正しく聞ける力が非常に重要です。
相手の話を聞き、分からないことを確認し、認識を合わせる。必要な情報を引き出す。
これらは、人と打ち解けること以上に重要なコミュニケーション能力です。
このコミュニケーション能力の基本が「質問」なのです。
まとめ
仕事を始めたばかりの頃、分からないことが多いのは当たり前です。
分からないことがあることは悪いことではありません。
新しいことをしていれば、疑問は必ず出てきます。
大切なのは、分からない時にどう動くかです。
質問は、自分が分からないこと自体を伝える行為ではありません。
自分の理解を一段深くするために、知識を持つ人から力を借りる行為です。
質問することを怖がらなくていい。ただ、せっかく質問するなら、質問一回あたりで学ぶ量を増やしてほしいと思います。
そのためにはまず「良い質問」が出来るようになることが大切です。
良い質問ができると、周囲の知識や経験を自分の成長に変換する「効率」が高くなります。
最後に
iGrusは、エンジニア・Webデザイナーになりたいけど、誰に聞いたらいいかわからない…あるいは、何をどう聞いたらいいのか分からない…という方も歓迎します。
聞いた通りに動く・マニュアルを守るだけの人でなく、疑問に思ったことをきちんと質問し、学んだことを実務に活かせる人を増やし続けていきます。
iGrusという環境で成長したい!働きたい!と少しでも思っていただいた際には、是非一度お話しに来てください。