こんにちは!iGrusの鈴木です。
気が付けば10月も後半ですね!
ついこの間まで夏だったような気がしますが、今年も残すところあと2ヶ月ちょっと。時間が経つのが早すぎて少し怖くなります…(笑)
さて、今回はIT業界で求められる「コミュニケーション能力」についてのお話です。
求人を見ていると、応募条件や求める人物像に「コミュニケーション能力がある方」と書かれていることがありますよね。
IT業界、特にエンジニアやWebデザイナーなどの技術職においても、コミュニケーション能力を重視している企業は少なくありません。
ただ、そもそもコミュニケーション能力とは何なのでしょうか?
人と話すのが得意なこと?誰とでも仲良くなれること?それとも、会議などで自分の意見をはっきり伝えられること?
今回は、そんな少し曖昧な「コミュニケーション能力」というものについて、IT業界ならではの視点から掘り下げてみようと思います。
目次
コミュニケーション能力って何?
話すのが上手い=コミュニケーション能力が高い?
コミュニケーション能力と聞くと、人当たりが良く、初対面の人とも気軽に話せるような、いわゆる社交的な人をイメージする方が多いかと思います。このような能力もコミュニケーション能力の一つです。
しかし、仕事において求められるコミュニケーション能力というのは、必ずしも「話すのが得意」ということではありません。
例えば、とても話し上手で、誰とでもすぐ仲良くなれる人がいたとします。
雑談も上手く、人間関係を築くのも得意。
しかし、いざ仕事になると相手の話を最後まで聞かなかったり、自分の考えを優先してしまい、頼まれたことと違う仕事をしてしまう…
反対に、普段はあまり喋らず、飲み会などでも積極的に話すタイプではないけど、仕事で必要なことはしっかり確認し、相手の意図を汲み取って動ける人。
では、この二人のうち、仕事におけるコミュニケーション能力が高いのはどちらでしょうか?
私は後者のほうが評価されやすいのではないかと思います。
雑談が得意なことや、誰とでも仲良くなれることは大きな強みですが、仕事をする上では「相手の意図を理解し、自分の考えや状況を正しく伝えられること」のほうが重要になる場面が多いからです。
相手が理解してくれるとは限らない
私自身も気を付けていることですが、自分が理解していることを、相手も同じように理解しているとは限りません。
例えば「明日までにこの資料を作っておいて」とお願いしたとします。
お願いした側は「明日の朝、出社するまでに完成させてほしい」と思っているかもしれません。
しかし、頼まれた側は「明日の営業時間内に完成すれば良い」と思っている可能性もあります。
どちらも「明日まで」という言葉を理解しているのに、実際に考えている期限は違うわけです。
こんな些細な認識のズレが、仕事では意外と大きな問題になったりします。
そして厄介なことに、お互いが自分の認識を正しいと思っているので、問題が起きるまでは気が付かないことも少なくありません。
コミュニケーション能力が高い人というのは、こういった認識のズレを事前に防いだり、早い段階で気付ける人なのかな、と思います。
IT業界では特に重要?
一人で完結する仕事は意外と少ない
エンジニアと聞くと、パソコンに向かって黙々とコードを書いている姿を想像する方もいるでしょう。実際にプログラミングをしている時間は、一人で作業に集中していることも多いです。
ただ、エンジニアの仕事というのは、プログラミングだけではありません。
お客様がどんなものを作りたいのかを聞いたり、開発するシステムの仕様を決めたり、他のエンジニアが書いたコードを確認したり、完成したものが想定通りに動くかを検証したり…。
規模が大きいプロジェクトになればなるほど、様々な役割を持った人が関わるようになります。
仮に10人のエンジニアで一つのシステムを開発するとして、それぞれが好き勝手にコードを書いてしまったらどうなるでしょうか?
個々のエンジニアが優秀だったとしても、出来上がった機能が上手く連携せず、システムとして成立しない可能性があります。
そうならないために、誰がどの部分を担当するのか、どんな仕様にするのか、変更があった場合はどこに影響するのか等、様々な情報を共有する必要があります。
つまり、個人の技術力だけでなく、チーム全体で認識を揃えることも仕事の一つなのです。
「わからない」と言えること
以前の記事でも何度か書いていますが、エンジニアを目指すための学習は決して簡単ではありません。
学習を進めていくと、自分の知識だけでは理解出来ないことや、調べても解決出来ない問題に必ずと言っていいほどぶつかります。
そんな時、誰かに質問したり、助けを求めたりすることもコミュニケーション能力の一つです。
「こんなこと聞いたら迷惑かな…」
「自分で調べればわかることなのに、聞いたら怒られるかも…」
こんな風に考えてしまう方もいると思います。
気持ちはよく分かりますし、何でもかんでも質問すれば良いというわけでもありません。
ですが、わからないことをわからないまま放置するのは、もっと良くありません。
例えば、作業を頼まれた際に「大丈夫です!出来ます!」と答えてしまったものの、実際にはやり方がわからず、何時間も悩んでしまったとします。
結果として、作業が遅れてしまったり、完成したものが求められていた内容と違っていたり…。
それなら、最初に「この部分がまだ理解出来ていないので、少し教えていただけますか?」と聞いてしまったほうが、結果的に周りの負担も減らせるはずです。
もちろん、質問する前に自分で調べることも大切ですが、自分で解決することにこだわりすぎて、周りの人の時間まで無駄にしてしまうのは本末転倒だと思います。
報連相が出来れば良いというわけでもない
社会人になるとよく言われる「報連相」。
報告・連絡・相談の略ですが、IT業界でも当然重要になります。
ただ単純に報告する回数が多ければ良い、連絡が早ければ良い、というものでもありません。
例えば、作業が予定よりも遅れている時、「まだ終わっていません」とだけ報告しても、報告を受けた側からすると、何故遅れているのか、あとどのくらいかかるのか、そもそも解決出来る見込みがあるのかが分かりません。
「〇〇の処理でエラーが発生していて、原因を調べています。解決出来なければ今日中の完成が難しいかもしれません」と伝えてもらえれば、状況を把握しやすくなりますし、必要であれば他のエンジニアに協力してもらったり、作業の優先順位を変更することも出来ます。
この違いはかなり大きいです。
報告すること自体が目的になってしまうと、情報を伝えたつもりでも、相手が知りたいことを伝えられていない可能性があります。
以前、私自身がエンジニアを目指していた頃もそうでしたが、技術の勉強をしていると、どうしても「正しい答えを出すこと」に意識が向きがちです。
しかし、実際に現場で働くと、答えが出ていない段階でも状況を伝える必要があります。
何が分かっていて、何が分かっていないのか?
どこまで進んでいて、何に困っているのか?
これらを整理して相手に伝えることが出来れば、技術力がまだ十分ではない人でも、周りの人と協力して仕事を進めやすくなります。
反対に、どれだけ技術力が高くても、何を考えているのか、何をしているのかが周りから全く分からない人は、少し仕事を任せづらいかもしれません。
人見知りだとIT業界は難しい?
ここまで読むと「やっぱり人と話すのが苦手だとエンジニアになるのは難しいのかな…」と思う方もいるかもしれません…が、私はそうは思いません。
そもそも、コミュニケーション能力と社交性は必ずしも同じものではありません。
人見知りであっても、仕事の話になればしっかり相手の意図を理解し、必要なことを伝えられる方はたくさんいます。
むしろ、あまり積極的に話さないからこそ、相手の話をよく聞いていたり、一つ一つの発言を慎重に考えている人もいます。
そういう人のほうが向いている仕事やポジションだってあるでしょう。
ただし「人見知りだから人と話さなくても良い」というわけではありません。
仕事である以上、必要なコミュニケーションは避けられませんし、苦手だからといって全て他の人に任せるわけにもいきません。
特にSESの場合は、自社の社員だけでなく、お客様先の社員や他社のエンジニアなど、様々な立場の方と一緒に仕事をすることになります。
自分にとっては初めて会う人でも、仕事上ではすぐに連携する必要がある…なんてことも珍しくありません。
そのため、最低限必要なやり取りは出来るようにしておくべきです。
無理に明るく振る舞う必要はない
以前私はホテル業界で働いていたことがあります。
ホテルとIT業界では、仕事の内容も求められる能力も大きく異なりますが、どちらも「相手が何を求めているか」を理解する必要がある、という点では共通していると思っています。
ただ、ホテルの接客では相手に良い印象を与えることがそのままそのホテルの価値になるため非常に重要ですが、エンジニアの場合は必ずしもそれが最優先ではありません。
もちろん、感じが良いに越したことはありませんが、愛想が良く、いくら雑談に華が咲いても肝心の仕事が進まなければ困りますし、反対に口数が少なくても、仕事が正確で信頼出来る人なら、一緒に働きたいと思ってもらえる現場も少なからずあります。
「コミュニケーション能力を高める」と聞くと、明るく振る舞ったり、積極的に雑談をしたりすることを意識してしまう方もいると思います。
でも、必ずしもそこから始める必要はありません。
まずは相手の話を最後まで聞く、分からないことがあれば確認する、自分の状況を正確に伝える。
そんな当たり前のことを、当たり前に出来るようになるだけでも、第一歩としては十分だと思います。
コミュニケーションにも向き不向きがある
少し話が逸れますが、個人的には「コミュニケーション能力が高い」という言葉は少し大雑把すぎる気もしています。
例えば、大人数の会議で自分の意見を発表するのが得意な人でも、一対一でじっくり相談に乗るのは苦手かもしれません。
反対に、人前で話すのは苦手でも、文章で説明するのが得意な人もいます。
IT業界ではSlackなどのチャットツールを使用することも多いため、口頭より文章のほうが自分の考えを伝えやすいという人にとっては、むしろ働きやすい環境かもしれません。
もっと言えば、同じエンジニアという職種でも、業務内容やポジション、或いは参画する現場によって必要となるコミュニケーションの種類は違います。
お客様との打ち合わせが多いポジションもあれば、チーム内での技術的なやり取りが中心になるポジションもあります。
なので「自分はコミュニケーション能力が低いからIT業界には向いていない」と決めつけてしまうのは、少しもったいない気がします。
自分が苦手なのは何なのか、逆にどんな形なら上手く伝えられるのかを考えてみると、案外自分に合った働き方が見つかるんじゃないでしょうか。
結局なにが大切なのか
ここまで色々と書いてきましたが、私個人としては、仕事におけるコミュニケーション能力で一番大切なのは「相手の立場で考えられること」だと思います。
相手がどんな情報を求めているのか?
自分の発言を聞いて、相手がどう受け取るのか?
今質問したら相手の作業を止めてしまうのか、それとも今聞かないほうが後々迷惑をかけてしまうのか…。
こういったことを考えられるだけでも、コミュニケーションの取り方はかなり変わってくるはずです。
もちろん、最初から完璧に出来る必要はありません。
相手の考えていることを100%理解するなんて不可能ですし、どれだけ経験を積んでも認識のズレや伝達ミスは起こります。
だからこそ、普段から相手の話を聞くこと、そして自分の考えを伝えることを意識していく必要があるのだと思います。
技術力は勉強や実務経験を積むことで成長していきますが、コミュニケーション能力も同様です。
最初は上手く伝えられなくても、周りの人と話して、失敗して、また話して…という経験を繰り返すことで、少しずつ自分なりの伝え方が身に付いていくものです。
無理に社交的な人を目指す必要はありません。
自分なりの方法で、相手ときちんと仕事が出来るようになることが大切です。
最後に
iGrusでは、エンジニアやWebデザイナーとしての技術を学ぶだけでなく、現場で長く活躍出来る人材になるための環境づくりにも力を入れています。
メンター制度や毎週の勉強会など、技術的な質問だけでなく、仕事に関する悩みやキャリアの相談もしやすい環境です。
「人と話すのがあまり得意じゃないけど、エンジニアを目指してみたい」という方も大歓迎です!
興味を持っていただけた方は、よかったら一度お話しに来てくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次号をお楽しみに!