さて、今回は意外と知られていない平野社長の人物像を掘り下げていきます。
___そういえば『ヒラノ』には新卒で入社されていたんですか?
いいえ。社会に出てすぐは都内で書籍の編集プロダクションに3年くらい勤務していました。
___飲食関係の書籍とかをやられていたんですか?
いやそれもまったく関係ない図書館に置かれているような文学書籍を扱っていましたよ。
実は小さい頃から豚にはほぼ触れずに育ち、養豚農場がどこにあるのかもほとんど知りませんでした。
先代がどんな風に仕事をしているのかは風の噂で聞くくらいでした(笑)
___あまり知らない養豚業をやろうというきっかけは何だったんでしょうか?
そうですね…。それこそ先代が一代で必死につくりあげたものを無駄にしないためというのと、事業規模の拡大や新規事業をはじめていた時期でもあったのでそういった部分に興味を惹かれたのかもしれません。
だから入社してすぐは武者修行というか、わからないことだらけだったので必死で勉強しましたね。
___そのあとは順調だったんですか?
どうですかね。
新規事業に携わり順調かと思いきや会社のことを知れば知るほど「変えなきゃいけない」と思うことが増えていきました。
畜産業自体は昔からありましたからね。ですので昔の慣習がそのままだったりするんですよ。
例えば個人の養豚家さんだと昔は一日中自分の豚を世話してるんですが企業養豚となるとそれじゃダメなんです。その人は好きで見てるのかもしれませんが従業員全員がそういった働き方はできないですからね。
そういった古い考え方というか慣習をなくす。いや、現代のやり方にマッチさせて納得してもらうのに苦労しましたね。特に預託農場はそれぞれのやり方が確立されているので意見が異なることもありました。
___平野社長の考え方を理解してもらうのが大変だったんですね。
先代と私のやり方は大きく違いましたからね。
ただ、方向性は同じなのでかみ砕いて話して、話して歩み寄ってという感じでしたね。
___ありがとうございます。話は変わるんですが趣味や余暇はどんなことをされているんですか?
趣味は自転車(ロードバイク)とサッカー観戦です。
過去には自転車で佐渡島一周や千葉県一周など、サッカーは地元ジェフ千葉の観戦をしますね。
どちらも最近は仕事と育児に追われてできていないのですが再開したいですね。(トライアスロンにも興味あり)
___今後はどんなことを見据えているんですか?
まず、当社が行っているのは豚肉の生産・販売を通じた社会貢献です。
これをより大きな規模で行っていきたいと思います。現在の20万頭の出荷を30万頭に増やし、より多くの方の食生活を豊かにしていきます。
そして従業員が「得手に帆をあげて」著・本田宗一郎(得意分野を極めて活躍する意味)活躍できる環境をつくること、そしてヒラノを次の世代にも続いていく会社にしていきます。
___ありがとうございました。
おまけ(平野社長のおススメ豚肉料理)
全部おススメですが豚肉料理には宗派(?)があるんですよ。
しゃぶしゃぶ = バラ派
角煮 = 肩ロース派
とんかつ = ロース派⇒加齢とともにヒレ派に改宗