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上京”就職”物語――私たちがインフォバーンに入ったワケ【後編】

みなさん、こんにちは。この記事では前編に続き、地方からインフォバーンに新卒入社した社員3名に、「上京就職」をテーマに話していただいた内容の後編をお届けします。

集まったのは、各部署で活躍する若手社員3名です。
・鈴木海人:2019年入社、コンテンツディレクター(コンテンツ編集職)。出身は宮城/大学は青森。
・井上圭乃:2022年入社、Webディレクター。出身は大阪/大学は岡山。
・佐々木七海:2023年入社、Webディレクター。出身は宮城/大学も宮城。

地元で就職する友人も多いなかで、東京で働くことを選択した3人。前編では、地方の大学事情や就活事情について、それぞれのお話を聞きました。後編では、インフォバーンを選んだ理由や、実際に東京で社会人生活をスタートさせてからの様子についてうかがっています。前編と合わせてご覧ください(前編はこちら)。

インフォバーンを選んだ決め手とは?

▲左から井上圭乃さん、佐々木七海さん、鈴木海人さん

――実際にインフォバーンに入社しようと思った決め手は何でしたか? 特に東京に出て働こうという際の企業選びは、首都圏の学生とは違う視点もありそうですけど、何か気にしたポイントはありましたか?

佐々木七海(以下、佐々木):私はまず、インフォバーンの採用担当者の親しみやすさにビックリしたんですよ。というのも、私は何社か説明会に参加したんですけど、どこも雰囲気がカッチリしていて、「社会人になるのは怖いな」「東京の企業はどこもビジネスライクな感じなのかな」と感じながら、恐る恐る説明会に出ていたんです。

でも、そんなときにインフォバーンを受けたら、採用担当の方がめちゃくちゃフランクで、相手が学生だろうが、知り合いじゃなかろうが、分け隔てなく接していただけることに本当に衝撃を受けて。そのうえで、その方が「うちの会社の社員は面白くて」と楽しそうに話をされていたので、きっとインフォバーンにはそういう人が多いんだろうなと。

東京に出て社会人になることに対して、気を張っていたところはあったので、東京の中でも安心して働ける温かい会社だと感じられたことが、すごく大きかったです。

――たしかに。地方から出る場合は、会社を選ぶことがそのまま住む場所や生活に直結するから、会社に安心感を抱けるかどうかは大事ですよね。

井上圭乃(以下、井上):めちゃくちゃ大事です。私のときは、リモートで会社説明会を受けたんですけど、それを1個上の先輩が運営していたんです。採用関連のイベントで、入社したての新入社員がフロントに立っている会社を見たことがなかったので、すごく印象に残っています。

先輩方も1年目で、たぶんそんなに慣れていなかったと思うんですけど、その脇ではベテランの採用担当の方がすごい優しい、お父さんみたいな顔をして見守られていて、全然形式ばっていない雰囲気でした。途中で上田平さん(※上田平さんの記事はこちら)が、その日に履いているスカートを見せてくれたりとか。

佐々木:めちゃくちゃいい!

井上:年齢の近い先輩たちは、かなり近くで接することになるんだろうなと思っていたので、こういう人たちがいる会社なら入っても安心だなと感じられて、それが決め手の一つになりました。

鈴木海人(以下、鈴木):極端に言ったら、会社の存在が親代わりに近いというか。もちろん家族ではないですけど、身一つで東京に出て入った会社がやばかったら路頭に迷うことになるから、ホーム感を抱けないとつらかったかもしれないですね。

先ほど話しましたけど(※前編記事参照)、僕は1DAYインターンのあとに先輩方と居酒屋でじっくり話せる機会があって、それがめちゃくちゃ温かかったんですよね。その次に選考で行ったときにも、1階のエレベーターの前で僕が緊張していたら、たまたまそのときに一緒に飲んだ方が来て、「あのときの鈴木くんじゃん、頑張れよ!」と励ましてくださって。東京に一人で出てくるにあたって、そういう信頼できる人がいる感覚を持てたのは、すごくありがたかったですね。

――誰でも、新卒で会社に入るときは何かしら不安がありますよね。

鈴木:漠然と感じた安心感の正体は、インフォバーンが持っているラフでフランクでフラットな空気みたいなものかもしれません。それまでの人生では、けっこう「こうするべき」みたいな同調圧力を周りから感じることが多かったので、それとは全然違う雰囲気に惹かれました。

井上:わかります。他にはなかった。

鈴木:うまく言えないですけど、地元にいてハマらない感じがしていたところから、「インフォバーンには自分と同じような人がいっぱいいるな」と思えたというか。

井上:うんうん。「いっぱいいるな」と私も感じていました。

新天地での暮らしで苦労は?

――内定が出てから入社まで、東京にはどのくらいのタイミングで引っ越しましたか?

佐々木:私は12月くらいから家を探し始めて、2月に決めました。それで卒業式前に1度引っ越し作業をしてから、卒業式のためにいったん仙台へ戻って、また入社前に東京に来ましたね。

鈴木:僕はけっこうギリギリでした。1月上旬に卒論発表があって、その結果が1月末に出て、2月に家を探して、3月末に引っ越してくる感じでした。

――知らない土地だと、どこに住めばいいかもわからなかったのでは?

井上:わからなかったです。

佐々木:全然わからなかったので、私は単純にオフィスが神泉駅近くにあるからと、沿線の京王井の頭線の駅のなかから探しました。

井上:私も京王線沿いで考えつつ、「ここはどうですかね?」と人事の方に相談したりもしましたね。

鈴木:僕は高円寺にしました。完全に憧れからです。「高円寺住んでます!」って言ったときに向けられる、あの特有の視線があることも知らなかったので(笑)。

――会社近くに住むのも、住みたい街に住むのも、どちらもいいですね。オフィスが渋谷にあるから、そこまで遠くない範囲でいろいろなエリアを選べそうです。

鈴木:当初は乗り換えがめっちゃくちゃ怖かったんですね。実際に研修初日に、会社にも少し遅刻しちゃったんですよ。渋谷駅で絶対に迷うなと思っていたので、事前に会社までのルートを練習していたんです。だけど当日になったら、渋谷駅の工事の影響でルートが変わっていて、わからなくなっちゃって。それで社員の方に焦りながら電話したことをすごく覚えています。

だんだん東京生活に慣れてくるうちに、乗り換えも平気になりましたけど、面接を除けば東京には修学旅行くらいでしか来たことがなかったので。

井上:私もほとんど東京に出たことがなかったです。

佐々木:東京は「遊びに行く場所」というイメージでしたよね。私は親戚が東京にいて、東京自体には何度か来たことはあったんですけど、親戚の家は郊外の住宅地にあるので、別に高いビルがたくさん並んでいるわけでもなく……。渋谷とか新宿とかに最初に行ったときは、ベタですけど「普通の平日なのに、仙台の七夕祭りくらい人がいる!」ってビックリしました。

井上:私は東京に来てから、周囲の視線を一切感じなくなって、そこはすごく居心地がいいなと思いました。

鈴木:わかる。本当にみんな、良い意味で他人に興味がない感じがあります。

井上:これは大阪でも、岡山でもそうなんですけど、良くも悪くも人と人との距離が近いので、街中で何かちょっと変なことを言ったり、声が大きかったりすると、みんな見てくるんですよ。変わった服を着ていると、すごく奇異な目で見られたりとか。それが東京に来たら一切ないので、ビックリしました。

鈴木:それで言うと就活で東京に来たときに、渋谷のスクランブル交差点を渡っていたら、真っ白いワンピースを着た裸足の大学生がタタタっと交差点の真ん中に走って行って、裸電球を持ってただ立っていたことがあって。それ自体もビックリしたんですけど、みんなその人に一瞥もくれずに通り過ぎて行くことに驚きました。自分なんか、「えっ! どっかにカメラがあるのかな?」ってキョロキョロ見ちゃったんですけど、誰も何にも触れない。そこは東京の特殊さというか、個人的には良さだなと思いました。

佐々木:私は、カメラで写真を撮る人の多さに驚きましたね。普通に街を歩いていても、大きなカメラで作品撮りをしてる人がいたり、観光している外国人がスマホで写真を撮ったりしているのを見かけるじゃないですか。私は警戒心が強い性格もあって、「自分も写っているのでは?」「どこに載せるつもりだろう?」って気になったんですけど、本当に誰も何も気にしていない。そのことに最初は変な感じがしましたね。

「ホーム」としてのインフォバーン

――地元から離れたら、誰でも最初は知り合いがいないわけですけど、同期や同僚との関係はどうでしたか?

井上:同期はそれぞれ、まったく人としてのタイプは違うんですけど、何かフィットするんですよね。似たところがあるわけでもないのに、一緒にいて違和感を覚えないというか。高校のときも、大学のときも、いろいろな人が周りにいるなかで、あんまり馴染めなかったコミュニティもあったんですけど、この会社の人たちは、まったく一緒にいて違和感がない。もしかしたら、何か根底に社員同士の共通点みたいなものがあるのかもしれないですね。

佐々木:私は、社会人になったらシャキシャキ働かなきゃいけないんだろうと、すごく恐れていたので、1年過ごしてみて、東京のど真ん中で安心して働けていることに、自分自身が驚いています。

インフォバーンの社員はみなさん寛容で、私も含めて同僚をリスペクトして扱ってくれますよね。地方出身とか首都圏出身とか、部署とか職種とかに関係なく、みんなが互いに受け入れ合う態勢があるというか。特に受け入れようとして受け入れているわけでもないと思うんですけど、それが自然にできているところが心地よくて。インフォバーンに入って、「東京って、悪くない!」って思いました。

鈴木:インフォバーンにはいろいろなタイプの人がいますけど、どの代にもそれぞれのトライブ感みたいなものがありますよね。僕の代は「かまし」の代だったと思っていて。

地元では僕が一人で何かやると、それなりに目立ったりしたんですけど、インフォバーンに入ったら同期たちがみんな、何か面白いことをしてやろうとするので、これは負けていられないと。特に最初の研修期間中は、何かヒリヒリした刺激があって、ずっと大喜利が続いている感じでした。それでグッと同期同士の距離が近づいた感じがあります。今振り返ると、社会人としては完全に間違っているんですが(笑)。でも、それからずっと同期とは仲が良いです。

佐々木:私も、同期が集まって講義を受ける研修が最初にあったので、大学生から社会人のモードにスッと入っていけた気がします。グループ会社のメディアジーンのメンバーも合同で研修を受けていたんですけど、そこの垣根もなくて。

同期同士が一緒にいた期間はその4月の1ヶ月間だけで、配属後はバラバラなんですけど、今でも仲良しでパッと集まって旅行に行ったりもしています。同期と波長があったのは大きかったですね。

――それでは最後に、就活生にメッセージを送っていただきたいです。特に、地方に住んでいて、東京で働くかどうか悩んでいる学生に対して、何か一人ずつアドバイスをいただけたら。

井上:やっぱり慣れない土地に来て、慣れない仕事をするのは、すごく大変でストレスがかかることだと思います。それでも、私がここまで心も体も壊さずにやってこられたのは、インフォバーンの人が良かったからだと、本当に思うんですよね。

仕事以外のプライベートの話も気兼ねなく話せる同期がいたり、相談事を聞いてくれる先輩がいたり、それが自分のなかですごく大きい存在だったので、「インフォバーンに入って、人に困ることはない」というのは、絶対に自信を持って言えることです。だから、もしインフォバーンの仕事内容やカルチャーに共感して、入りたいと思ってくれる方がいたら、迷わずに受けてほしいなと思います。

佐々木:私も地方から東京に来るときに、楽しみ半分、怖さ半分というのが、正直なところだったんですよ。でも、入社したら、想像していた楽しさを超える楽しさがあったし、怖いと思っていた部分に関しても安心できる環境でした。

不安なことがあっても、同じように地方から来た私たちみたいな先輩もいるし、逆に東京でずっと暮らしてきた先輩たちも多いんですけど、全然怖い人はいない。たとえば、地方の話も面白がって価値として聞いてくれるから、自分の新しい価値だったり、気づかなかった面白みを見つけられるし、それを見つけてくれる人が多い会社です。「インフォバーンは楽しいし、安心できる、良い会社ですよ」と言いたいですね。

鈴木:インフォバーンにはどちらかというと首都圏出身の人が多いので、逆にローカル出身であることが、強みになることもあるかなと。たとえば、地方自治体との案件で、地方出身者だからと適性を買われてアサインされたこともありました。

あと、個人的には東京は住むにも良いところだなと思いました。地元の人たちがよく言うこととして、「東京は住むところじゃない」というのがあるんですけど、そんなことはなかったです。僕も何か「東京の人」という存在がいるイメージがあったんですけど、実際には東京には1000万人以上がいるし、全国から人が集まっているので、自分と合う人が必ずいるし、地元に馴染めていなかった人もたくさんいるから、人との交流がめちゃくちゃ面白い。そういう意味でも、東京は安心して楽しく過ごせる場所だなと思います。

――たしかに、東京にはいろいろな人がいるし、地方出身というのもすごく強みになる気がします。どうしても東京で働いていると、東京に寄りすぎた感覚や発想になりがちですが、日本の中で東京はごく一部なので、全国に情報を届けたいときに、地方で暮らしていた感覚があるのは大きいですよね。

鈴木:コンテンツディレクターとして働くなかで、最先端の話とか、尖ったアカデミックな話とかに触れたときに、僕はよく地元の友人の顔がよぎります。どうすれば情報として届けられるかを考えるときに、彼らと同じ体験や目線を持っているというのはかなり大きいなと感じています。

――就活の話から、プライベートな話まで、みなさんありがとうございました。


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