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農業の仕組みを0から再構築。今、変化の渦中にいる「農業」へ携わる醍醐味とは




はじめまして。アグリペディア株式会社です。私たちはこれからの時代を輝かしく生きる農家の方々を支援するべく、オンラインでの農業コンサルティングを提供しています。

大きな土地を所有して農業を行う農業法人に向けて、栽培指導や販売・卸などのコンサルティングを実施。時代と共に変化する農業領域のビジネスモデルに対応し、農業に関わる人々がより豊かに自社の事業と向き合える未来を目指しています。

今回お話するのは、私たちアグリペディアの設立背景や想いについて。学生時代から農業界に飛び込み事業を作り上げてきた代表の石田渡が、アグリペディアに懸ける想いをお届けします。

初めて知る”農業の変革”に魅了されて




代表の石田がアグリペディアとして農業コンサルティング事業に着手したのは2020年末頃のこと。それまでも農業界に携わり、自身の知見を広げる日々でした。学生ながら農業に関心を持ったきっかけを石田はこう話します。

石田 「僕は大学入学と共に上京しており、学生として多くの学問を学ぶ傍らで早く社会経験を積みたい思いからインターンとして働ける企業を探していました。自分の手で事業を作ることに興味があったので、分野や業務内容で絞ることはせず、規模がまだ小さく裁量の大きな企業を中心に探索。結果として、今の事業にも繋がる農業コンサルティング事業中心のアグリコネクト株式会社に参画しました」

2013年に創業した同社は、石田が出会った当時、従業員が2名とまだ走り出したばかりの組織。創業期の事業に関心のあった石田はすぐさま入社を決めます。初めて農業ビジネスに携わる石田は、自身の抱く農家のイメージがステレオタイプだったことを知ります。

石田 「とても社員の面倒見の良い会社だったこともあり、入社2日目で長野の農家さんの元を訪れる機会をいただきました。そこで、大規模農家というものを知ったんです。農家とは小さな農地面積で最低限の作物を生産するイメージがありましたが、大規模な農地を確保して多くの生産を担う農家がこんなにもあるのかと驚きました」







アグリコネクトでは大規模農業に向けた農業コンサルティングを提供。石田はインターンとして社員に付き添いながらコンサルティングのサポートを行い、自身も農業に携わる方々とのコミュニケーションを図るようになります。

石田 「日本の農業全体が変革を迎えているタイミングなのもあり、ビジネス領域としての魅力を強く感じました。アグリコネクトに入社したときから、いつか独立して自らの手で事業を作りたいと話していたので、農業領域で僕も事業を考えようと思うようになったんです」

アグリコネクトでは、約4年半をかけて農業領域に関わる基礎知識を会得。独立をきっかけに、事業領域を検討。2020年10月には創業期のスタートアップを中心に投資・支援を行なうFull Commit Partnersより出資を受け、現在の領域にフォーカスを当てて事業を推進しています。

「大規模農家のための農協」というまだ見ぬ仕組みづくりに取り組む

日本の農業は従来、農業のみで生活するのは難しいと考えられていたビジネスモデル。農業だけではなく兼業によって生活を成り立たせるのがオーソドックスとされてきました。ところが現在は自然豊かな農地を活用するべく金融政策や大規模な農地提供を実施。その結果、大規模農家が増加し、今後のビジネスの広がりが注目を集めています。

石田 「大規模農家はまだまだ安定期には入っておらず、これから先の未来を作っていかなければならないタイミング。そのため、実はいわゆる農協にあたるものが確立されていません。従来の農協は小規模の事業者向けのものだったので、大規模農家に向けた農協が必要になっていくのです」

栽培指導、販売・卸ルートの確保、農薬販売、貸付などの農協が行なっている事業の多は、小規模事業者に最適化されています。これらの仕組みを大規模農家に適合する形で生み出していかなければならないのです。

石田 「農協の仕組みが生まれた当時にあたる1948年は、農家の人口が2,000万人ほどいたそうです。しかし、今の農家は約100万人。人口が減っている分、1948年と比較すると一軒あたりが保有する農地区画が随分と増加しています」



大規模農家のメリットは機材を活用しながら効率的に作物を生産できること。一度に大量の生産が可能なため、生産費用も減少し、農業のみで生活するというビジネスモデルを実現できるようになります。ただ、生産数が増えたとはいえ、直接販売を行うにはロットが足りず中間業者を必要とする農家も多いもの。

現在の農協や流通プラットフォームでは大規模農家のロットには対応しておらず、農家に余ってしまったり、取り扱いが難しかったりとさまざまな課題感があります。アグリペディアは、そういった大規模農家の活用できる「農協」づくりを目指しているのです。

石田 「事業を立ち上げて、いろいろな大規模農家さんとお話してきましたが、とてもシンプルに卸す環境が整っていないことに対しての不安の声があるように感じています。また、大手のスーパーマーケットは、品質や数量共に安定化することを求めているので、大規模農家をまとめたネットワークを作り、安定供給できるような体制も必要です」

農業の明るい未来を僕らの力で作りたい



長い時間をかけて作られてきた「農業」という第一次産業の仕組み。効率化や最大化などの観点で見ると変革の余地はまだまだあり、今こそ事業を生み出すのに絶好の瞬間だと考えています。

そんな私たちが今必要としているのは、農業界への知見を持ち、私たちと同じ課題に向けて取り組んでくれる心強い仲間の存在です。

石田 「農業界にもう7〜8年いますが、商流を理解し、細やかな農業への知見を持つことがこの業界で事業を作り出すためには何よりも必要だと考えています。現在、アグリペディアはフルタイム稼働が3名とまだまだ小さな組織なので、さらに仲間を増やして事業を推進していかなければなりません」

アグリペディアは大規模農家に向けた事業として展開する方針ですが、現在の事業を推し進めていく先の未来で見据えているのは作物を購入する生活者の豊かさでもあります。

なぜなら、大規模農家を取りまとめ販売する一連の流れを生み出すことができれば、よりおいしい作物をスピーディーに、かつ安価に提供できることにも繋がるためです。

石田 「広い農地で栽培を行う大きなメリットは、従来よりも作物を低コストで生産できること。それらを購入する生産者にとっても嬉しい流れを生み出せると考えています。また、流通面においてはスピーディーに販売ルートに乗せられるような仕組みも考案しています」

スピーディーに、低コストで品質の良い作物が購入できる未来。それは、日本に暮らす生活者にとっての喜びであり、日本の産業全体で見てもGDPを維持することにも繋がるのです。今後、シュリンクすると予想される農業の未来ですが、少しでも食い止める動きを作ることがアグリペディアの担う一つの大きな課題です。

石田 「これまでの決まりきった仕組みや取り組みを0から変えるのは決して容易なことではありません。しかし、だからこそやりがいがあり、僕らが取り組む意義があるとも考えています。農業に携わった経験や知見があり、アグリペディアとして共に農業や農家さんの未来を作りたいと考えている方がいたら、ぜひ一度お話できたら嬉しいです」

参入障壁も高く、まだまだ競合の少ないこの領域での事業展開。未開拓の事業なので苦労や高い壁が待っていると考えますが、共に戦い、明るい未来を作りたいと感じてくださる仲間を今探しています。ご興味のある方は、気軽に話を聞きにいらしてくださいね。お待ちしています。

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