夕方、仕事を終えて外に出る。
少しだけ風が気持ちよくて、
なんとなく遠回りして帰る日がある。
ふと横を見ると、
学生が並んで自転車を押していたり、
買い物帰りの人が、
カゴいっぱいに荷物を乗せていたりする。
特別な光景じゃない。
どこにでもある、
いつもの日常。
でも、その“いつも”は、
誰かがつくっている。
ちゃんと並んでいること。
必要なときに選べること。
当たり前に使えること。
それが崩れないように、
見えないところで整えている人がいる。
自転車は、
人生を変えるような大きなものではないかもしれません。
でも、
日々を少しだけラクにしたり、
少しだけ楽しくしたりする。
そんな小さな価値を、
確実に届けていく仕事。
誰かの生活の中に、
自然と入り込んでいくような存在。
目立たなくてもいい。
でも、
なくなると困る。
そんなものを扱っている。
そして気づくと、
街の中で走っている自転車が、
少しだけ違って見えるようになる。